ジロ・デ・イタリア2026第2st:UAEチームエミレーツに災難、3人エース落車でリタイア多数、間一髪逃れたヴィンゲガードはアタック仕掛け残り500㎞まで逃げる、ステージ制したのはシルヴァ
ジェットコースターのような展開とはまさに今日のようなステージのことを言うのだろう。二日目にして早くも総合優勝筆頭のヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)が仕掛けて見せた。残り500mで捉えられたために成功こそしなかったが、絶対王者候補が果敢な走りと攻めの姿勢を貫いて見せた。しかしそのヴィンゲガードもあわや間一髪という局面があった。残り22㎞、濡れた下りの路面でその最大ライバルとなるはずだったXRG チームエミレーツの5人を筆頭に20名以上の落車が発生、その背後を走っていたヴィズマ・リースアバイクは数名が巻き込まれたがヴィンゲガードはぎりぎりこれを回避することに成功した。対して総合表彰台争いをすると見込まれていたXRG チームエミレーツのジェイ・ヴァイン、マルク・ソレルはリタイア、アダム・イェーツはジャージはボロボロ顔まで擦過傷と切り傷という満身創痍で14分遅れでこの日を終えた。

©Giro d’Italia
そんなステージはその後残り12㎞最後の上りでアタックし先行したヴィンゲガードと今大会の最大ライバルになるかもしれないジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)、レナート・ファン・イートヴェルト(インターマルシェ・ロット)が協調体制を構築できず、みすみす逃げ切りのチャンスを逃してしまった。代わりにステージを制したのは猛追してきた中からクリスチャン・スカローニ(XDS アスタナ)のリードアウトから飛び出しスプリントを制したのはトーマス・シルヴァ(XDSアスタナ)、パラグアイ人初のジロ・デ・イタリアのステージ勝利とともに、総合リーダージャージも獲得して見せた。ほぼ無名の24歳、南米のダークホースが、大きな仕事をやってのけた。

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風光明媚なブルガリアで行われる第2ステージは221㎞、アップダウンもふんだんに盛り込まれ、総合勢にとっては早くも仕掛けることができるコースレイアウトだった。そしてこの日も逃げを敢行したのはパブロ・セヴィリア(ポルティ・ヴィジットマルタ)、昨日獲得した山岳賞ジャージを守り抜くべくチームメイトのマルコ・マエストリ(ポルティ・ヴィジットマルタ)とともに長い旅路へと旅立っていく。この日も集団は大きくタイム差を許すことなく最大で5分ほどにまで広がったが、そこから上りでタイム差を詰めていく。そして残り27㎞でついに二人の長い逃避行は終わりを迎える。

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そこから始まるのは最後の勝負所へ向けた動き、総合系のエース候補たちを抱えるチームにとってはポジショニングが重要となることもあり、徐々に有力勢が先頭付近へと集結し始める。そんな中コース左端で落車が発生、UAEチームエミレーツXRGの5名のほかに新天地でエースとして今大会に臨んでいるデレク・ジー(リドル・トレック)、マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)といった主力勢が巻き込まれてしまう。特にUAEチームエミレーツXRGは今大会3エース方式で挑んできたが、その3人すべてが落車に巻き込まれてしまう不運に見舞われる。
一度レースはニュートラル化されるが、残り18㎞から再び再開されるとレッドブルキロメーターではイーガン・ベルナル(ネットワークカンパニー・イネオス)が先頭で通過し6秒のボーナスタイムを獲得と賞金を獲得した。
そしてっ迎えた残り11㎞からの最後の上り区間で、ヴィンゲガードが動く。これに反応できたのはペリッツァーリとイートヴェルトのみ、3人はあっという間に後続との差を広げていく。これだけのメンバーが協調すれば逃げ切りは確実と思われたが、お互いの駆け引きが始まってしまい、気が付けば猛追する後続の波はすぐそばまで迫っていた。そしてまずヤン・クリステン(UAEチームエミレーツXRG)が追いつくと、その後残り500mで集団が一気に飲み込んでいった。そしてそのままスプリント勝負となったが、位置取りばっちりのXDSアスタナが渾身のスプリント、シルヴァが貴重な勝利をチームにもたらすとともに、総合チームジャージまでをも手にすることに成功した。一昨年までの崖っぷちチームは昨年度大躍進を遂げたが、その勢いは今シーズンも健在のようだ。

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トーマス・シルヴァ(ステージ優勝)
「人生2ステージ目のジロ・デ・イタリアで優勝できるなんて夢のようだよ。こういう展開も予測してなかったし、ただただ今は自分でもあっけにとられているよ。グランツールのステージ優勝がどれだけの勝ちと重みがあり、そして困難なものかはわかっていたんだ。でもこうして早い段階で勝利できたことは、チームにとってもとても意味があることなんだ。チームメイトがお膳立てをしてくれたので、とにかく冷静に自分の間合いまで持ち込むことに専念したんだよ。チームには感謝しかないね。」
ヨナス・ヴィンゲガード
「誰のせいでもないよ。勝負というのはこういうものだよ。誰も責めないし、だれも僕を責めない。」
ジロ・デ・イタリア第2ステージ順位
1位 トーマス・シルヴァ(XDSアスタナ) 5h39’25”
2位 フロリアン・ストーク(チュードル・プロサイクリング)
3位 ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)
4位 クリスチャン・スカローニ(XDSアスタナ)
5位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
6位 マッテオ・ソブレロ(リドル・トレック)
7位 アンドレアス・レクネサンド(Uno-Xモビリティ)
8位 ヤン・クリステン(UAEチームエミレーツXRG)
9位 マルティン・チョッタ(Uno-Xモビリティ)
10位 マシス・ロンデル(チュードル・プロサイクリング)
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 トーマス・シルヴァ(XDSアスタナ) 9h00’28”
2位 フロリアン・ストーク(チュードル・プロサイクリング) +04”
3位 イーガン・ベルナル(ネットワークカンパニー・イネオス)
4位 サイメン・アレンスマン(ネットワークカンパニー・イネオス) +06”
5位 ジュリオ・チッコーネ(リドル・トレック)
6位 ヤン・クリステン(UAEチームエミレーツXRG) +10”
7位 ヨハネス・クルセット(Uno-Xモビリティ)
8位 マルティン・チョッタ(Uno-Xモビリティ)
9位 レナート・ファン・イートヴェルト(インターマルシェ・ロット)
10位 ダレン・ラファーティ(EFエデュケーション・イージーポスト)
H.Moulinette












