ブエルタ・ア・エスパーニャ2024第1st:マクナルティーが会心の個人TTで僅差の勝負を制す!UAEは全員が好調な走りで好スタート、初日リーダージャージを狙ったファン・アールトは3位
ついに開幕したブエルタ・ア・エスパーニャ、山岳ステージが18ステージもあることから、スプリンターたちがほぼ回避した今大会、それでも2度ある個人TTをいかにうまくまとめ上げるかが総合順位に大きく影響を与えかねない。だが初日は特別、制したものが総合リーダージャージを着用できること、また皆の足がフレッシュであることからも、TTスペシャリストが明確に狙ってくるステージとなった。そんなステージを制したのは、今大会での総合優勝を明確に狙っているとしたUAEチームエミレーツの中のTTスペシャリスト、アメリカTTチャンピオンのブランドン・マクナルティーだった。トップ6位までがわずか8秒の中にひしめき合う僅差のバトルとなったが、髭の男はまるでそれがルーティンと変わらないとばかりにステージ勝利後も淡々としていた。
そしてステージ2位に入ったのはマティアス・ヴァチェック(リドル・トレック)、マクナルティーとは2秒差の惜しい2位となった。そして今大会アシストをしなくてもいい、自由にステージ勝利を狙って構わないとお墨付きが出ているワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク)だったが、風が出ていたこのステージではフロントディスクホイールを使用せずに出走、だが3秒差の3位に終わりステージ優勝と初日総合リーダージャージの特権を僅かな差で逃した。
注目されたジョシュア・ターリング(イネオス・グレナディアス)はステージ6位、プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ)がステージ8位、ジョアオ・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)がステージ10位、アダム・イェーツ(UAEチームエミレーツ)は34秒差の29位とする中、キアン・アイデブルックス(ヴィズマ・リースアバイ)は45秒差の46位、カルロス・ロドリゲス(イネオス・グレナディアス)は46秒差の49位、連覇を狙うセップ・クス(ヴィズマ・リースアバイク)は53秒差の62位と出遅れる形となった。
ポルトガルで開幕した今年のブエルタ、暑い夏のバトルはこれからさらにヒートアップしていく。
ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ順位
1位 ブランドン・マクナルティー(UAEチームエミレーツ) 12’35”
2位 マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック) +02”
3位 ワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク) +03”
4位 ステファン・キュング(グルーパマFDJ) +06”
5位 エドアルド・アフィニ(ヴィズマ・リースアバイク) +08”
6位 ジョシュア・ターリング(イネオス・グレナディアス)
7位 マウロ・シュミット(ジェイコ・アルーラ) +16”
8位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +17”
9位 ブルーノ・アルミレール(デカスロンAG2Rモンディアル) +18”
10位 ジョアオ・アルメイダ(UAEチームエミレーツ) +19”
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 ブランドン・マクナルティー(UAEチームエミレーツ) 12’35”
2位 マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック) +02”
3位 ワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク) +03”
4位 ステファン・キュング(グルーパマFDJ) +06”
5位 エドアルド・アフィニ(ヴィズマ・リースアバイク) +08”
6位 ジョシュア・ターリング(イネオス・グレナディアス)
7位 マウロ・シュミット(ジェイコ・アルーラ) +16”
8位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラハンスグロエ) +17”
9位 ブルーノ・アルミレール(デカスロンAG2Rモンディアル) +18”
10位 ジョアオ・アルメイダ(UAEチームエミレーツ) +19”
H.Moulinette