ブエルタ・ア・エスパーニャ2021第1ステージ:絶好調のログリッチがオープニングステージを制す!大会連覇へ向け順調なスタート(ダイジェスト動画あり)

五輪も終わり、今シーズン最後のグランツールが開幕した。今シーズンもコロナの影響でレース数が少なく、また来シーズンへ向けた各チームのスポンサーと費用の確保も最終段階に入っており、今大会の結果が存続へのカギになりかねないチームもいる。そんな中注目が集まるのは、やはり今ロード界最強の一角を担う男が、ツール・ド・フランスでのうっぷんをここで晴らせるかどうかということだ。

©Vuelta
そしてオープニングステージでいきなりその力が爆発した。プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)がいきなりステージ優勝、総合リーダージャージを獲得した。東京五輪での個人TT金メダルを町長するゴールドのヘルメットを被り、最速でコースを駆け抜けた。
ステージ2位にはアレックス・アランブル(アスタナ・プレミアテック)が入った。長時間にわたり暫定的リーダーが座るホットシートに居座り続けたが、ログリッチの底力の前に6秒逆転を許した。3位にはログリッチのスロベニアの同胞でもあるヤン・トラトニック(バーレーン・ヴィクトリアス)が入った。

©Vuelta

©Vuelta
ほとんどの総合勢はログリッチから40秒以内にゴールしており、タイムロスを最低限にとどめた。アレクサンダー・ヴラソフ(アスタナ・プレミアテック)はタイムロスを14秒にとどめ、幸先良いスタートとなっている。最大のライバルと目されるイーガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)は26秒差でゴールし、こちらも上々のスタートとなった。エンリック・マスとミゲル・アンヘル・ロペス、アレハンドロ・バルベルデのモビスター3人、アダム・イェーツ、リチャード・カラパズ、パベル・シヴァコフのイネオス・グレナディアスの3人もタイム差を抑え、大きな波乱なくステージを終えた。

©Vuelta
「クレイジーだろ。今日の結果には大満足だよ。7キロってハードなんだよ。きつい、ただそれだけでゴールラインを超えるまで走り続けるんだよ。中間計測は知らないんだよ。ただ最後に走り切ったタイムが重要だからね。スタートから最後までパーフェクトに総合リーダージャージを守れるかって?わからないよ、でもチームが最後まで楽しんで走れればいいと思う。」ログリッチは笑顔で語った。
ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージダイジェスト
ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ
1位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) 8’32”
2位 アレックス・アランブル(アスタナ・プレミアテック) +06”
3位 ヤン・トラトニック(バーレーン・ヴィクトリアス) +08”
4位 トム・スカリー(EFエデュケーションNIPPO) +10”
5位 ヨセフ・チェルニー(ドゥクーニンク・クイックステップ)
6位 ディラン・ファン・バーレ(イネオス・グレナディアス) +11”
7位 アンドレア・バジョーリ(ドゥクーニンク・クイックステップ) +12”
8位 ローソン・クラドック(EFエデュケーションNIPPO) +13”
9位 マイケル・マシューズ(チームバイクエクスチェンジ) +14”
10位 アレクサンダー・ブラソフ(アスタナ・プレミアテック)
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) 8’32”
2位 アレックス・アランブル(アスタナ・プレミアテック) +06”
3位 ヤン・トラトニック(バーレーン・ヴィクトリアス) +08”
4位 トム・スカリー(EFエデュケーションNIPPO) +10”
5位 ヨセフ・チェルニー(ドゥクーニンク・クイックステップ)
6位 ディラン・ファン・バーレ(イネオス・グレナディアス) +11”
7位 アンドレア・バジョーリ(ドゥクーニンク・クイックステップ) +12”
8位 ローソン・クラドック(EFエデュケーションNIPPO) +13”
9位 マイケル・マシューズ(チームバイクエクスチェンジ) +14”
10位 アレクサンダー・ブラソフ(アスタナ・プレミアテック)
H.Moulinette