ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ:逃げ集団から飛び出したマイケル・ウッズがステージ勝利!ベテランのバルベルデも逃げに乗りステージ3位で総合ジャンプアップ!
総合争いから脱落しても、狙いを切り替えることができるのがエース格の選手の証でもある。総合上位候補だったがタイムを失い脱落したマイケル・ウッズ(EFプロサイクリング)は、狙いをステージに切り替え一発でその回答を示して見せた。
3者により三つ巴スプリントとなったが、抜群の加速を見せたウッズがオマール・フライレ(アスタナ)とアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)にタイム差をつけステージ優勝を獲得した。これがウッズにとっては今シーズン2勝目であるとともに、この勝利がブエルタ・ア・エスパーニャでのステージ2勝目ともなった。
「バスクで最高の一日が過ごせたよ。結構いい面子と逃げられたのが勝因だよね。いいメンバーすぎて、僕がけん引できずに脚を休めるみたいになってしまったのは申し訳なかった。バルベルデが一緒だったんで、今総合2位にいるヒュー・カーシー(EFプロサイクリング)のためにも前に出られないという事情はあったんだけどね。まあそもそもカーシーのアシストをする予定だったのが、成り行きで逃げに乗ってしまったからね。」ウッズはチーム戦略と事の成り行きを語った。
この日は逃げが発生、そこにウッズを中心とするメンバーが合流する形となった。十分なタイムを容認されることはなかったが、それでもわずかなマージンの中逃げ続けた。そして残り30㎞を切るとウッズがアタック、それにバルベルデ、フライレらが反応し5名の集団となる。最後まで捉えられなかった逃げ集団はメイン集団に約1分の差をつけてゴール、これでステージ前は総合10位だったバルベルデは約1分その差を詰め総合9位へ順位を上げた。
総合リーダーのリチャード・カラパズ(イネオス・グレナディアス)はタイム差こそ縮められたが、マイヨ・ロホを盤石の態勢でキープした。プリモズ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)は昨日ジャージこそ失ったが、調子は悪くなさそうでありこれからのステージで激しいバトルとなりそうだ。
ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージダイジェスト
ブエルタ・ア・エスパーニャ第7ステージ順位
1位 マイケル・ウッズ(EFプロサイクリング) 3h48’16”
2位 オマール・フライレ(アスタナ) +04”
3位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
4位 ナンス・ピーターズ(AG2Rモンディアル) +08”
5位 ギヨーム・マルタン(コフィディス)
6位 ルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ) +13”
7位 アレックス・アランブル(アスタナ)
8位 イデ・シリング(ボーラ・ハンスグロエ)
9位 ケニー・エリソンデ(トレック・セガフレド)
10位 ダビデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ)
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 リチャード・カラパズ(イネオス・グレナディアス) 28h23’51”
2位 ヒュー・カーシー(EFプロサイクリング) +18”
3位 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネーション) +20”
4位 プリモズ・ログリッチ(ジャンボ・ヴィズマ) +30”
5位 エンリック・マス(モビスター) +1’07”
6位 フェリックス・グロスチャートナー(ボーラ・ハンスグロエ) +1’30”
7位 マルク・ソレル(モビスター) +1’42”
8位 エステバン・チャベス(ミッチェルトン・スコット) +2’02”
9位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) +2’03”
10位 ジョージ・ベネット(ユンボ・ヴィズマ) +2’39”
H.Moulinette