イル・ロンバルディア2019:落ち葉のクラシックを制したのはモレンマ!18kmを独走勝利!バルベルデが2位、ツール覇者ベルナルが3位!
今シーズン最後のクラシック、落ち葉のクラシックと呼ばれるイル・ロンバルディアに栄冠をつかんだのは、過去にはグランツール優勝候補にも名前が挙がっていたベテランのバウク・モレマ(トレック・セガフレド)だった。一時はその精神的な弱さからガラスのエースとも呼ばれた男は、32歳にして人生最大の勝利をつかんだ。
残り18km、勝負どころの上りでアタックを仕掛けたのはモレマだった。追走を躊躇したライバルたちを尻目に、あっという間にリードを広げる。その差は瞬く間に30秒まで広がってしまう。今週だけで2勝をさらに積み重ねている絶好調男のプリモズ・ログリッチ(ジャンボ・ヴィズマ)が残り10kmを切り追走のアタックを仕掛ける。しかし最後の上りでログリッチはアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、ツール覇者のイーガン・ベルナル(チームイネオス)、ヤコブ・フグルサング(アスタナ)ら追走に飲み込まれてしまう。
これだけのメンバーが揃えば、協調さえすれば追走は可能であったはずだが、その思惑は一致せず、最後までモレマの背中は近くて遠かった。
モレマは最後まで独走、追いすがるライバル達を振り切って見せた。下りで飛び出したバルベルデは三つ巴となったスプリントを制し2位を獲得、ベルナルは3位表彰台を獲得した。
「うちのチームは、あまり今シーズンいい結果が出せていなかったからね。でもここ数週間、ペデルセンが世界選手権を制して、僕がクラシックを勝てた、これでいい形でシーズンを終えることができるよ。僕の選手生活に対するご褒美だよ。沢山のトップ10フィニッシュはあったけど、あまり勝てていなかったからね。今日は僕の日だったよ。」モレマは笑顔で語った。
UCIワールドツアーは残り中国でのレースを残すのみ、シーズンは間もなく終わりを迎える。
イル・ロンバルディア2019
1位 バウク・モレマ(トレック・セガフレド) 5h52’59”
2位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) +16”
3位 イーガン・ベルナル(チームイネオス)
4位 ヤコブ・フグルサング(アスタナ)
5位 マイケル・ウッズ(EFエデュケーション・ファースト) +34”
6位 ジャック・ヘイグ(ミッチェルトン・スコット)
7位 プリモズ・ログリッチ(ジャンボ・ヴィズマ)
8位 エマニュエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグロエ) +50”
9位 ピエール・ラトゥール(AG2R)
10位 ルディー・モラード)(グルーパマFDJ)
H.Moulinette