ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ:優勝候補筆頭擁するジャンボ・ヴィズマが落車で遅れる中、アスタナが開幕チームTT制す!優勝候補のロペスがいきなりのマイヨロホ獲得
ついに開幕した今年最後のグランツール、開幕のチームTTでいきなりの波乱が起きた。そんなステージを制したのはアスタナ、今シーズン前半で勝利を量産しながら中盤以降若干失速していたチームがまたしても勢いに乗った。そして総合優勝争いの一角を握ると思われるミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ)がいきなり総合リーダーの証、マイヨロホを獲得、優位な立場に立った。
「この結果に大満足だよ!今は人生初のグランツール総合リーダージャージを満喫したいね。ジロでは散々な目にあったしね。これでライバルにアドバンテージはできたけど、まだまだこれからだからね。でもまあ後たったの20日だろ(笑)。」ロペスはにんまりと笑った。
総合優勝争い筆頭と思われていたプリモズ・ログリッチとスティーブン・クライズワイク擁するジャンボ・ヴィズマは、まさかの落車トラブルに見舞われた。チームTTでは出走8人中5番目にゴールした選手のタイムが集団内の選手それぞれのタイムとして記録されるため、3人までは失うことができるが、それ以上選手を失うことができないのだ。幸いなことにログリッチとクライズワイクらは大きな怪我は免れたが、いきなり40秒のタイム差を背負うこととなってしまった。
「最悪のシナリオだよ。ラウンドアバウトの手前で水たまりがあったんだよ。あんなの練習の時にはなかったからね。隊列の前方で落車が起きてしまい、成す術が無かったよ。幸いなことにログリッチもクライズワイクもそのままゴールまでプッシュで来たからこの程度で済んだと思わざるを得ないよ。」チームをけん引したTTエースのトニー・マルティンは恨めしげに語った。
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さらにこのジャンボ・ヴィズマの停車していたチームカーが邪魔となりドゥークニンク・クイックステップはリズムを乱しラインを外してしまい、結果的にそれで選手を失うと同時、ゴールラインでは僅か2秒アスタナに届かないというとばっちりを食らうこととなった。
こんなハプニングもまたグランツールでありレース、最後まで分からないという理由はこのようなところにあるのだ。
ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージ チームTT
1位 アスタナ 14’51”
2位 ドゥクーニンク・クイックステップ +02”
3位 チームサンウェブ +05”
4位 EFエデュケーション・ファースト +07”
5位 ボーラ・ハンスグロエ +13”
6位 CCC +15”
7位 モビスター +16”
8位 グルーパマFDJ
9位 ミッチェルトン・スコット +18”
10位 ロット・ソウダル +19”
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 ミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ) 14’51”
2位 ダリオ・カタルド(アスタナ)
3位 ヤコブ・フグルサング(アスタナ)
4位 ヨン・イザギーレ(アスタナ)
5位 ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ)
6位 ゴルカ・イザギーレ(アスタナ)
7位 フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ) +02”
8位 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)
9位 ゼネク・スティバー(ドゥクーニンク・クイックステップ)
10位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
H.Moulinette