クリス・フルームが開催中のクリテリウム・ド・ドーフィネ第4ステージ個人TTの下見偵察中に落車し複数個所骨折、ツール・ド・フランス出場不可に、即手術で復帰には時間を要する模様
一瞬の油断がクリス・フルーム(チームイネオス)を不運へと引きずり込んだ。今開催中のクリテリウム・ド・ドーフィネ第4ステージ個人TTの下見を、チームメイトのワウト・ポエルスと行っていたフルームだったが、時速60kmで下りを走行中、両手を離して鼻を手で拭ったところ、そのタイミングで一陣の風がフロントホイールをさらったのだ。そのまま壁に激突し、数時間現場での治療を受けた後ヘリで病院へと運ばれた。
それにより落車をしたフルームは、体の左側を強打、右大腿骨、右ひじ、肋骨を骨折する大けがを負った。即手術となり、これによりフルームの今年のツール挑戦は全く無くなった、とチームイネオスは正式に発表した。
シーズン途中に新チームとなり、ツールへ向けた準備としてフルームは順調に仕上がってきていたが、思わぬところで大きな落とし穴が待ち構えていた。まさかの状況にチームもかなりの衝撃を受けている。これでツールのみならず、ブエルタでの復帰も怪我の状況を考えれば難しく、チームは残りの2つのグランツールをゲラント・トーマスを中心とした布陣で戦うこととなりそうだ。毎年グランツールで大きくポイント稼いできたチームにとっては、厳しいシーズンとなりそうだ。
フルームの一日も早い復帰を期待したい。
H.Moulinette