52歳の挑戦、元パリ~ルーベ覇者のタフィが自らの勝利から20年ぶりにパリ~ルーベ出場めざしプロ復帰!「 誰も成し得ていないからこそ挑戦する意義があるんだよ」
人間いくつになっても挑戦をする心というのは忘れてはいけないものだ。1999年にパリ~ルーベを制したアンドレア・タフィが、52歳となる来シーズン、20年ぶりのパリ~ルーベ出場を目指していることが分かった。すでにワイルドカード獲得の可能性が高いチームとの契約を果たしたようであり、もし現実となれば前代未聞の挑戦となりそうだ。
「ははは、みんなには気でも違ったのか?と聞かれたよ。でも僕はそんなに甘く考えてはいないよ。きちんとトレーニングをしているし、やってみなければわからにと思っているよ。もちろん容易ではないことなんて百も承知、それでも挑戦してみたいことだし、誰も成し得ていないからこそ挑戦する意義があるんだよ。まだどことは言えないけど、一応契約も済ませてはいるんだ。」タフィは挑戦に向けて着実に前進している。すでに今シーズントレーニングランのみならず、グランフォンドなどへの参加に加え、UCIレースにも復帰するなど、体調を現役時代に戻すべく努力を続けている。
すでにUCIにもドーピングコントロールとバイオロジカルパスポートの申請を行っており、認められれば晴れてプロサーキット復帰となる。当初はタフィはクイックステップ・フロアーズに話を持ち込んだようだが、チームがスポンサー関係のことが不透明だったこともあり話がまとまることはなかった。しかしワイルドカード獲得予定のプロコンチネンタルチームと契約を果たしたようであり、挑戦はより現実味を帯びてきている。
2005年に引退するまでに、ツアー・オブ・フランダース、イル・ロンバルディア、パリ~ルーベなど30勝を挙げている名選手であり自らのパリ~ルーベ勝利20周年を祝うためにあえての現役復帰という途方もない壮大なスケールの「遊び」は果たして実際に現実のものとなるのか、今から楽しみでならない。
H.Moulinette