クイックステップの3選手が南アフリカでトレーニング中にトラックにはねられる、主力のユンゲルスは軽傷もデ・プラスとヴァコッチは入院、ヴァコッチは手術
昨年度はミケーレ・スカルポーニが交通事故で亡くなったが、またしても事故のニュースが飛び込んできた。南アフリカでトレーニング中のクイックステップ・フロアーズのエース格の一人ボブ・ユンゲルス、そしてローランス・デ・プラス、ペトラ・ヴァコッチの3人が背後から走ってきたトラックに撥ね飛ばされたのだ。
幸いにもユンゲルスは軽傷だったが、デ・プラスとヴァコッチは即入院となった。特にヴァコッチは重傷で、脊椎の複数個所を亀裂骨折、手術を行うこととなった。幸いなことに手術は成功したが、しばらくの安静が必要な状況となり、春のクラシックはきつそうだ。
またデ・プラスは昨年の秋のイル・ロンバルディアで、崖下に転落し膝頭を骨折しており、そこから復帰して調整の最中だった。
相次ぐ事故に、ユンゲルスは動画を制作、自動車の運転者に対して配慮を求めるコメントを発表している。「さっきまで隣に笑顔でいた友人が、次の瞬間苦痛に顔をゆがめ道路に倒れているんだよ・・・」と沈痛な表情でその思いを語ってくれた。
「不運だったよいろいろと道路上を走るうえでサイクリストは守られていることが多い。でもそれと同時に生身である僕らはその動路上でもっと見傷つきやすいものでもあるんだ。まずはそれを多くの人に知ってほしい。ほんのちょっとスピードを落とし、我々を避けてくれるだけでいいんだよ。僕は決してサイクリストが正しいとは言わない。サイクリストの中には交通ルールを守らない、道路に広がって交通の妨げになるような人物も多いのは現実だ。それらを正当化するつもりは毛頭ないけど、でも僕が経験したようなつらい思いをする必要は誰にもないんだよ。」
一日も早い3選手の復帰を願いたい。
H.Moulinette