4大陸のUCIレースに参戦!世界を目指す選手を育成するインタープロ・ストラダリが本格的始動!日仏サイクリング協会からスタートしたチームが世界を狙う!
サイクリングタイムが今シーズンもサポートするインタープロ・ストラダリが2018年度は新体制となって世界を転戦する。今シーズンは日本でのJBCFレースに参加するのではなく、あくまでも世界と戦うために4大陸のUCIレースを転戦する。コンチネンタルチームとして、UCIアフリカ、UCIヨーロッパ、UCIアメリカ、UCIアジアで、ワールドツアーチームが参加するレースにも多くの出場権を得ている。
選手構成は15人の大所帯となり多国籍、日本人6名にフランス人4名、ノルウェイ2名、イギリス、スペイン、エリトリアが各1名となっている。若手中心でありながら、すでにユースやコンチネンタルレベルで結果を残している選手も多く、より高みへを上るためのステップ、武者修行としてチームに加わった選手が多い。日本人選手ではイタリアの名門アモーレ&ヴィータでの経験もある菱沼由季典に加え、10代の選手2名なども加わった。また今シーズンはノルウェイ、イギリスやスペインからも選手が加入、チーム内の競争もますます激しくなる。
まずは明日UAEでのUCIレース、シャールジャツアーで開幕を迎えると、同時にインドネシアのUCIレース、ツアー・オブ・インドネシアにも出場、さらには月末にはオーストラリアの有名なUCIレース、ヘラルド・サン・ツアーにも出場をする。そして3月にはフランスでUCIレースに出場し、ツアー・オブ・ノルウェイなどビッグレースへの出場も控えている。
ここ数シーズン日本のレース主体としながらも、海外のレースに出場をしてきたが、今シーズンからは大きくその方向性を変え、海外ベースでのレース体制へと切り替えた。その理由は日本国内でのレースで感じた選手たちの海外を目指したいというハングリー精神の無さだという。
「良くも悪くも日本のレースはジャパニーズなんだよ。お行儀よく年配者が慕われるようなレースばかりで、ガツガツしていない。平均年齢が高すぎる上に、世界で結果を残せないで舞い戻った選手たちが崇められているような風潮は勝負の世界では無用だよ。とにかくハングリーさがこんなにないのでは、選手たちも高みなど目指せないと感じたんだよ。」チーム監督は世界への挑戦にかじを切った理由をそう話す。
「僕らはワールドツアーで、ツール・ド・フランスなどのグランツールを走る選手を輩出するのがまず目標なんだ。だからこそ日本の距離も短く平均速度も遅いレースに出ていたのでは、いつまでたっても世界には到達できないんだ。だからあえて4大陸でのレースに参戦することを決めたんだ。日本人選手たちにも海外のレベルを肌で知ってもらうだけではなく、決定的に欠落している語学習得という部分にも意識を持ってもらうつもりだ。」
「日本のレースシーンが決して悪いわけではないが、私たちが目指しているのは日本のトップではなく世界なんだよ。それには内弁慶な日本のレース界のみでレースを続けることにメリットがなかったんだ。」
今シーズンは機材も変更となった。昨シーズン使用していたアルゴン18から、今シーズンはストラダリとなる。アメリカのウェブ販売ブランドでカーボン素材を利用したスノーボードやアイスホッケー用スティック、釣り竿や野球用バットなども手掛ける総合スポーツブランドだ。チームは年明けからストラダリの拠点であるアメリカのフロリダでキャンプを行うなど、今シーズンに向け準備万端だ。
結果が求められるのがロードレース、世界への本格挑戦一年目、どこまで結果が残せるかが楽しみだ。
インタープロ・ストラダリHP
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ストラダリHP
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H.Moulinette