ツール・ド・フランス第3ステージ:チームTTを制したのはBMC!これでヴァン・アーヴェルマートがマイヨ・ジョーヌ獲得!スカイが2位でGトーマスが肉薄の総合3位!
今大会のカギとなると思われていたこのチームTT、しかし多くの総合系選手が初日にまさかのタイムロスをしたがために、その様相は一変、タイムを失った選手にとってはそのタイムを取り戻すための戦いとなった。
そんなチームTTを制したのはチームTTを大の得意とするBMC、エースで先日来シーズンの移籍が早くも決定したと報じられた総合上位候補のリッチー・ポート(BMC)がこれでタイムを大きく取り返した。さらにステージ2位に入ったチームスカイも、クリス・フルーム(チームスカイ)がこれでタイムを取り戻す形となった。しかし同様に初日に1分失ったナイロ・キンターナ(モビスター)は彼らに1分遅れとなり、結果的にフルームやポートから1分のタイムを失う形となった。
このステージの結果でグレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(BMC)が総合リーダーに躍り出た。「当初の目標だった第一週でのマイヨ・ジョーヌ獲得ができてよかったよ。2016年以来だけど、やっぱりこれ最高だね。明日はこれを着てレースを満喫するよ。このジャージはチームメイトたちの頑張りの結晶、感謝しかないよ。」
「最高のチームワークだったよ。完璧なTTだったね。来シーズンのスポンサーがいなくて困ってるチームとしてはこれ以上ない結果だろ。これで何人かの選手に対してはタイムを取り戻すことができたのは大きいね」BMCの総合エース、ポートも満足げに語った。
ステージ2位に入ったチームスカイでは、「エースは決まっていない」とチームの意思に反して発言しているゲラント・トーマス(チームスカイ)がこれで総合3位、マイヨ・ジョーヌに手がかかることろにつけている。「今日マイヨ・ジョーヌ獲得できなくてもいいと思っていたんだよ。それ以上に勝利できなかったことのほうが悔しいね。マイヨ・ジョーヌは勝てたときのおまけだったからね。惜しかったね。」
ステージ3位にはクイックステップ・フロアーズが飛び込んだ。チームとしてはいい走りをしたが、TTが不得意なメンバーの離脱が早すぎたために十分にタイムを稼ぎ出すことができなかった。それでも3位に入り、フィリップ・ジルベール、ボブ・ユンゲルス、ジュリアン・アラフィリップが総合で4位から6位に揃い、これからのステージでのマイヨ・ジョーヌ獲得を射程圏内に入れた。
今大会の注目、トム・デュムランのチームサンウェブはステージ5位に入り、デュムランはこれで総合7位となり視界良好、総合優勝目指して最高の大会スタートとなっている。
「ここで一部選手に対してタイムを取り戻したかもしれないけど、そもそも第1ステージで失わなければこうはならなかったからね。まあでもタイムを失うのも取り戻すのもレース、レースは生き物なんだよ。」~フルーム
ツール・ド・フランス第3ステージ
1位 BMC 38’46”
2位 チームスカイ +04”
3位 クイックステップ・フロアーズ +07”
4位 ミッチェルトン・スコット +09”
5位 チームサンウェブ +11”
6位 EFエデュケーション・ファーストドラパック +35”
7位 ボーラ・ハンスグロエ +50”
8位 アスタナ +51”
9位 カチューシャ・アルペシン +52”
10位 モビスター +53”
ツール・ド・フランス総合順位
1位 グレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(BMC) 9h08’55”
2位 ティージェイ・ヴァン・ガーデレン(BMC)
3位 ゲラント・トーマス(チームスカイ) +03”
4位 フィリップ・ジルベール(クイックステップ・フロアーズ) +05”
5位 ボブ・ユンゲルス(クイックステップ・フロアーズ) +07”
6位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ)
7位 トム・デュムラン(チームサンウェブ) +11”
8位 ソレン・アンデルセン(チームサンウェブ)
9位 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)
10位 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・ファーストドラパック) +35”
H.Moulinette