ジロ・デ・イタリア第17ステージ:スプリントは俺に任せろ!圧倒的な存在感のポイント賞ジャージ、ヴィヴィアーニがまたしても勝利で今大会4勝目!ベネットはまたも及ばず2位

今大会のスプリントを徹底して狙っているエリア・ヴィヴィアーニ(クイックステップ・フロアーズ)、スプリント賞ジャージを着用するこの男の走りはこのステージでも健在だった。またしても圧倒的な加速でライバルを振り切りステージ4勝目、がっちりとポイント賞ジャージをキープした。

©Tim D.Waele/Getty Images
この日は雨と晴れが交互に訪れる難しい展開となったが、それでも集団はスプリント目指して逃げを周回コースに入って捉まえる。残り10kmを切りボーラ・ハンスグロエ、ロットNLジャンボらが隊列を形成する中で、クイックステップ・フロアーズはこの日もゆったりとスプリントを目指す。残り2㎞になりようやくヴィヴィアーニは焦ることなくチームメイトたちと共に集団の先頭へと向かっていく。

©Tim D.Waele/Getty Images
そして土砂降りの中ゼネク・スティバー、ファビオ・サバティーニ(共にクイックステップ・フロアーズ)、そしてヴィヴィアーニという完璧なトレインで先頭で最終カーブへと突入していく。しかしスプリントを最初に開始したのはダニー・ファン・ポッペル(ロットNLジャンボ)、ギャンブルスプリントを仕掛ける。しかし余力を残したヴィヴィアーニからすれば何の問題もなく、そのファン・ポッペルを発射台に利用して一気に加速、そのままライバルたちを寄せ付けずゴール時に指で4勝目をアピールした。

©Tim D.Waele/Getty Images
「今日はステージ前から神経質になっていたんだよ。なんといってもステージのコース設定からして、サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ)の方が向いていると言われていたからね。でもチームが今日は僕をきちんと守り続けてくれたんだ。このシクラメン色のジャージは僕にとっての目標であり、これをローマで着用しているのがチームにとっても目的なんだ。このまま最後まで行きたいね。」ヴィヴィアーニは満面の笑みだった。
ヴィヴィアーニに名指しでライバル視されたベネットは、またしてヴィヴィアーニに次ぐ2位、今大会ベネット自身勝を挙げているとはいえ、ヴィヴィアーニがその前に大きく立ちはだかっている。ステージ3位にはニコロ・ボニファッツィオ(バーレーン・メリダ)が入り、先行したファン・ポッペルは4位と粘った。

©Tim D.Waele/Getty Images
総合勢にとってはこの日も心休まるステージとはならなかった。悪天候は常に予期せぬトラブルの発生の危険があり、かなり神経質にならざるを得ない一日となった。
ジロ・デ・イタリア第17ステージ
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(クイックステップ・フロアーズ) 3h19’57”
2位 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグロエ)
3位 ニコロ・ボニファッツィオ(バーレーン・メリダ)
4位 ダニー・ファン・ポッペル(ロットNLジャンボ)
5位 イェンス・デブシェール(ロット・フィックスオール)
6位 クリスチャン・スバラグリ(イスラエル・サイクリングアカデミー)
7位 ジャン・ピエール・ドラッカー(BMC)
8位 サッシャ・モドロ(EFエデュケーション・ファーストドラパック)
9位 アンドレア・ヴェンドラメ(アンドローニ・ジョカットリ・シデルメック)
10位 ホセ・ゴンサルベス(カチューシャ・アルペシン)
ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) 69h59’11”
2位 トム・デュムラン(チームサンウェブ) +56”
3位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ) +3’11”
4位 クリス・フルーム(チームスカイ) +3’50”
5位 ティボー・ピノー(グルーパマFDJ) +4’19”
6位 ローハン・デニス(BMC) +5’04”
7位 ミゲル・アンヘル・ロペス(アスタナ) +5’37”
8位 ペッロ・ビルバオ(アスタナ) +6’02”
9位 リチャード・カラパズ(モビスター) +6’07”
10位 ジョージ・ベネット(ロットNLジャンボ) +7’01”
H.Moulinette