ブエルタ・シクリスタ・アル・ペイ・バスコ第3&4ステージ:マッカーシーが第3ステージでスプリント勝利!個人TTを制したログリッチが総合リーダーもゲット!
総合優勝争いに注目が集まる中盤戦、ジュリアン・アラフィリップ(エティックス・クイックステップ)とプリモズ・ログリッチ(ロットNLジャンボ)の総合優勝争いに注目が集まる中、第3ステージのスプリントバトルはジェイ・マッカーシー(ボーラ・ハンスグロエ)がチームにとっても大きな勝利を獲得した。そして迎えた第4ステージの個人TTではログリッチが快心の走りで制し、そのまま総合リーダーの座を奪取、絶好調男が総合優勝へ向け視界良好だ。
第3ステージ
残り2.5㎞で逃げが捕まると、展開は一気にスプリントへと向かっていく。しかしそれを嫌うかのようにアレックス・アランブル(カハ・ルーラルRCA)が揺さぶりのアタック、しかし勝利を狙いに行ったボーラ・ハンスグロエトレインは強固だった。
リードアウトのお膳立てから飛び出したマッカーシーはそのまま力勝負でアレクサンダー・リアブシェンコ(UAEチームエミレーツ)を抑え、貴重な勝利をチームにもたらした。「チームの総合系選手の為に動いていたんだけど、スプリントになりそうだったから僕にチャンスが回ってきたんだよ。ミュールベルガーのリードアウトは最高だったね!彼の誕生日だったから、いい誕生日プレゼントになったよ。」マッカーシーはアシストへ最高のプレゼントを贈った。
またこの日5位には復活してきたバスク地域のチーム、 エウスカディ・バスクカントリームリアスのエンリケ・サンズ・ウンズエが入り、エウスカルテル・エウスカディの再来を期待させた。
ブエルタ・シクリスタ・アル・ペイ・バスコ第3ステージ
1位 ジェイ・マッカーシー(ボーラ・ハンスグロエ) 4h49’29”
2位 アレクサンダー・リアブシェンコ(UAEチームエミレーツ) +04”
3位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) +06”
4位 ミカエル・アルバジーニ(ミッチェルトン・スコット) +10”
5位 エンリケ・サンズ・ウンズエ(エウスカディ・バスクカントリームリアス)
ブエルタ・シクリスタ・アル・ペイ・バスコ総合順位
1位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ) 13h18’52”
2位 プリモズ・ログリッチ(ロットNLジャンボ) +08”
3位 ゴルカ・イザギーレ(バーレーン・メリダ) +39”
4位 ミケル・ランダ(モビスター) +43”
5位 ペッロ・ビルバオ(アスタナ) +54”
第4ステージ
そして第4ステージ、ついに総合優勝の本命へと上り詰めた男がその実力をいかんなく発揮して見せた。ログリッチが圧倒的な個人TTを披露し、アラフィリップを逆転することに成功した。TTの能力では圧倒的にログリッチ有利、その中でプレッシャーをもろともせず粘るアラフィリップに対し42秒差をつけ、8秒差をひっくり返し、さらに34秒のタイム差をつけて総合リーダーに躍り出た。
「今日はTTスペシャリストとして注目が集まっていたのは知っていたからね。それが正直プレッシャーにはなったよ。まあ平坦だったし風もあったことで、最後まで確信は持てなかったんだ。でもゴールしてトップタイムだとわかって、ニンマリしたね。まだ総合では最後まで気を引き締めて走り続けないとね。」別競技だが、ジャンプの選手として世界の大舞台を経験してきた男にはプレッシャーをも追い風にしてしまうメンタルの強さがある。
アラフィリップはこれで2位へと陥落、3位にはバウク・モレンマ(トレック・セガフレド)が順位を上げた。
ブエルタ・シクリスタ・アル・ペイ・バスコ第4ステージ
1位 プリモズ・ログリッチ(ロットNLジャンボ) 22’26”
2位 パトリック・べヴィン(BMC) +09”
3位 ヴァシル・キリエンカ(チームスカイ) +11”
4位 ヨナタン・カストロビエホ(チームスカイ) +14”
5位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) +20”
ブエルタ・シクリスタ・アル・ペイ・バスコ総合順位
1位 プリモズ・ログリッチ(ロットNLジャンボ) 13h41’26”
2位 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ) +34”
3位 バウク・モレンマ(トレック・セガフレド) +1’33”
4位 パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグロエ) +1’36”
5位 ゴルカ・イザギーレ(バーレーン・メリダ) +1’42”
H.Moulinette