ツアー・オブ・グワンシー(広西チワン族自治区 ):第1ステージから第3ステージをガヴィリアが連続スプリント勝利でハットトリック達成!クイックステップ・フロアーズがさらに勝利数を伸ばし58勝
今シーズン最後のワールドツアーが中国で行われている。ツアー・オブ・北京の消滅で中国開催のワールドツアーがなくなっていたが、新たに設立されたツアー・オブ・グワンシー(広西チワン族自治区 )が開幕し、多くの選手達がシーズン最後の活躍を見せている。そして開幕最初のステージを制したフェルナンド・ガヴィリア(エティックス・クイックステップ)がそのままステージ3連勝、個性派集団がさらに勝利数を伸ばしている。
初めての開催でもあり、全てがわからない最初のステージはスプリント勝負となった。最初に勝利したものが、ステージ勝利のみならず最初の総合リーダーとなり歴史に名を刻むとあり誰もが必死の走りを見せる。しかし今年のジロ・デ・イタリアで大暴れした男が格の違いを見せつけた。圧倒的なスプリント力でそのままガッツポーズでゴール、余裕さえ感じさせる勝利だった。
「てエビでは楽勝に見えたかもしれないけど、見た目ほど楽勝じゃなかったよ。ショートステージだし、最後はホント混沌とした状況でのスプリントになったからね。間違いなく今までの中で最速のスプリント勝負だったんじゃないかな。とにかくシーズン最後のレースで勝利を挙げられたんでホッとしているよ。」ガヴィリアは安堵の表情を見せた。
ツアー・オブ・グワンシー第1ステージ
1位 フェルナンド・ガヴィリア(クイックステップ・フロアーズ) 2h20’01”
2位 ディラン・グローネウェーゲン(ロットNLジャンボ)
3位 パスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグロエ)
そして迎えた第2ステージ、前日の勢いはそのまま継続された。「疲れている」と口にしていたが、そこはまだ23歳という若さ、圧倒的なパフォーマンスをこの日も見せる。長い直線でロングスパートを仕掛けると、誰ひとりとしてそれを捉えることはできなかった。ゴールでは控えめにガッツポーズを決め、これで連勝、シーズン12勝目を挙げた。
「明日も狙えたらいいね。」そう語るガヴィリアが狙うのはチームメイトのマルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)のシーズン14勝、この勝利で一気にそれが現実味を帯びてきた。また2位には昨シーズンツアー・オブ・ハイナンで圧倒的なスプリント力でステージ5勝とスプリント賞を獲得したマックス・ウォルシェイド(チームサンウェブ)が入った。
ツアー・オブ・グワンシー第2ステージ
1位 フェルナンド・ガヴィリア(クイックステップ・フロアーズ) 3h43’54”
2位 マックス・ウォルシェイド(チームサンウェブ)
3位 ワウテル・ウィッパート(キャノンデール・ドラパック)
そして迎えた第3ステージ、宣言通りまたしてもガヴィリアが勝利を奪い去った。この日もロングスパートを決めたガヴィリアに対して食らいついたのは ウォルシェイド、しかしまたしても一歩及ばずの2位、しかし24歳の ウォルシェイドもしっかりとその大器の片鱗を見せつつある。
「誰もが集団前方で狙っているアグレッシブなステージだったよ。そういうステージは難しいんだよね。誰もが我先に仕掛けるからね。でも僕はリケーゼがいいアシストをしてくれたから、余裕を持って勝利できたよ。」これでガヴィリアは今シーズン13勝目、キッテルにあと1勝と迫った。さらに総合でも連日ボーナスタイムを稼ぎまくり首位をキープ、果たして今大会何勝を上げるのかが楽しみになってきた。チームもこれでシーズン58勝目、60勝の大台が見えてきた。
ツアー・オブ・グワンシー第3ステージ
1位 フェルナンド・ガヴィリア(クイックステップ・フロアーズ) 2h41’57”
2位 マックス・ウォルシェイド(チームサンウェブ)
3位 マグナス・コート・ニールセン(オリカ・スコット)
H.Moulinette