鉄人レベッリンが46歳でも絶好調!衰え知らずな大ベテランが26歳年下の選手抑えて初日独走勝利から、最終日まで総合譲らずインドネシアのステージレースでパーフェクト総合優勝!

この男にとっては年齢などもはや関係ないのだろう。見渡せばペロトンは皆ダビデ・レベッリン(クウェート・カルトゥーチョ.es)にとってはに息子の世代、それどころかもうそろそろ孫でもおかしくない世代がプロ入りする世代なのだ。それでも現役にこだわり続ける男が、46歳にしてインドネシアで行われたツール・ド・バニュワンギ・イジェン(UCI2.2)で総合優勝を達成した。

『見事総合優勝! ©Kuwait C.es』
ステージ初日、なんと26歳年下のオーストラリア人選手ドリュー・マーレイ(トレンガヌサイクリング)に大差をつけて独走勝利、そしてそのまま最終日第4ステージまで一度も総合首位の座を明け渡さずに、ポール・トゥ・ウィン、完璧な総合優勝を達成した。なんとマーレイが生まれたのはレベッリンがジロ・デ・イタリアで初めてステージ優勝を上げた6ヶ月後に生まれているのだ。レベッリンがアルデンヌクラッシクをスイープ(3連勝)した2004年でさえマーレイはまだ7歳、そんな若い選手たちを相手に、最強おじさんはまだまだ格が違うとばかりにその強さを発揮した。このレースには日本からもキナンレーシングが参加しており、ジェイ・クロフォードが総合7位を獲得したが、日本で活躍している脂の乗り切った選手でさえ歯が立たぬ状況、これが世界レベルで走り続けている男の実力だ。

『貫禄漂う最強の鉄人 ©Kuwait C.es』
「勝てて嬉しいよ。すごい充実感だね。勝てるという確信があったし力がまだまだみなぎっているからね。コンディションもいいし次のレースでも勝ちたいね。この勝利で来年も問題なく走れると自信が持てたよ。自転車競技が大好きだし、まだまだこれからだよ。勝てるって言うことは強いってことだろ、それならまだ引退する気なんてないね。まあとこれから何年現役を続けられるかな。」レベッリンはニヤリと笑った。

『まだまだ世界レベルの走りができそうだ ©Tim D Waeles』
ここ数年はポーランドのプロコンチネンタルチーム、CCCスプランディ・ポルコウィチェでレースを続け結果を残してきたが、契約が更新されなかったこともあり昨シーズン限りで引退するものと誰もが思っていた。しかしクウェートとスペインの合同のコンチネンタルチームである クウェート・カルトゥーチョ.esと契約をすると、カテゴリー1のレースに何レースも出走、そして今年のイタリア選手権にももちろん出走すると、ファビオ・アルー(アスタナ)が優勝したこのレースでも10位に入り、世界トップクラスの選手たちと比べても遜色ない走りがまだまだできることを証明してみせた。
「オファーがあればいつでもビッグチームに移籍するよ。」この年齢でプロを続けているだけでもすごいのに、勝利を挙げてしまうこの男の凄さ、レベッリンの現役生活はまだまだ終わりそうにない。
H.Moulinette