ブエルタ・ア・エスパーニャ第3st:山頂ゴール勝負勃発直前に突然の豪雨からの雹でレースはキャンセルに!選手たちは近隣のホテルに急遽避難、主催者雇用のインフルエンサーは選手接触禁止に
天候というのはいつ何時変化するのかわからない。さらには山の天気は急に変わるというのは昔からの常識ではあるが、今回はそれがレースを突然のキャンセルへと追い込む形となった。残り17㎞、雨脚が強くなり豪雨となる中で先行していたのはこの日の逃げから飛び出したマッツ・ウェンツェル(エキッポ・ケルン・ファルマ)と後続の集団からアタックをしたロレンツォ・フォーチュナト(アスタナ)、それを20秒差でタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)らのメイン集団が追う形となっていた。しかしここで雨がいきなり大きめの雹へと変わり選手たちの体に激しく打ち付けた。氷の塊が絶え間なく打ち付けると痛みと濡れた体の体温が一気に奪われる寒さのダブルパンチに、ポガチャルはすぐさま手を上げレースをストップへと持ち込んだ。選手たちはコース脇のホテルへとすぐさま避難するが、体脂肪の少ないクライマー系の選手たちはがたがたと震える状態となっており、レースの継続は不可能と判断、ゴールを間近にしながらも主催者はステージのキャンセルを判断した。雹はその間にも降り積もり、あっという間に一面雪化粧のようになった。
そして協議の結果、このステージは一切のタイムもポイントも加算されないこととなり、競技自体が完全キャンセル扱いとなった。

©Eurosport
またこのステージから、主催者がコンテンツクリエイターとして雇用していた28歳の女性インフルエンサー(インスタグラマー、ティックトッカーなど)の選手への接近を禁止する措置をとった。600万人以上のフォロワーを持つ女性インフルエンサーは色仕掛けで見ず知らずの異性を誘惑するコンテンツで人気となったが、今大会のバックステージの選手たちの様子をYoutubeなどのコンテンツ用に撮影する依頼を受けていた。だが初日のゴール表彰式裏で、ポガチャルに色仕掛け的会話を持ち掛けポガチャルは理解できずに困惑する表情などが大炎上することとなり、このステージから選手たちへの接近が禁止されることとなった。
ブエルタからしてみればこの案件だけでも対処にてんてこ舞いだったことに加え、さらには悪天候でゴール間近でキャンセルという更なる不運もかさなった。昨年度はイスラエルに拠点を置くチームへの抗議活動も発生するなど、2年連続で災難に見舞われている。
第3ステージはスタート直後は最高のコンディションだったが急転直下で悪天候に見舞われた。第4ステージも山岳ステージ、しかも1級山岳が3つの先に下りゴールという形だけに、天候や冷たい雨に濡れた選手たちのコンディションが気になるところだ。

©ASO
第3ステージ順位
キャンセル
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 4h58’40”
2位 ワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク) +09”
3位 マシュー・ブレナン(ヴィズマ・リースアバイク) +10”
4位 レオ・ビジャウ(デカスロンCMA・CGM) +12”
5位 フィン・フィッシャー・ブラック(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +14”
6位 ステファン・キュング(チュードル・プロサイクリング) +18”
7位 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG) +09”
8位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +20”
9位 マッズ・ピーダースン(リドル・トレック) +26”
10位 ジョーダン・ラブロス(デカスロンCMA・CGM) +27”
H.Moulinette












