ツール・ド・フランス2026第6st:UAEとポガチャルがライバルすべてを粉砕!43㎞独走圧勝で総合首位に!ヴィンゲガードは単独で追走も2分半ロス、総合大シャッフル!トレーエン激しく落車!

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格の違いを超えた言葉を探すとすれば、「異次元」という言葉しか見つからないだろう。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)が完璧なチームからのお膳立てでライバルたちを粉砕、そして満を持して一撃必殺のアタックで残り43.7㎞から独走を続け、最大ライバルのヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)のみならず、すべてのライバルに大きなタイム差をつけて名物のトゥール・マレー峠越えのステージを制した。自身が記録した過去最速のトゥール・マレー登頂記録を2分近く上回る信じられないハイペースは、ポガチャル以外の選手にとっては拷問にも等しいただひたすら耐え続けるだけの時間となった。これでポガチャルは通算123勝目となった。
名物のトゥール・マレー峠の上りが全てのドラマの場となった。UAEチームエミレーツXRGは集団前方で隊列を組んで順番に先頭が一人ずつペースを上げては離脱していくが、それに伴いメイン集団は見る見る間に小さくなっていく。残り50㎞を切りタイメン・アレンスマン(ネットカンパニー・イネオス】が脱落、さらにはヴィンゲガードの貴重なアシストのマッテオ・ヨルゲンセン(ヴィズマ・リースアバイク)、さらには総合6位のラムセス・デブルイエン(アルペシン・プレミアテック)が遅れていく。そしてその直後にマイヨ・ジョーヌのトースタイン・トレーエン(Uno-Xモビリティ)も遅れてしまう。さらにはトム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリングも遅れてしまい、先頭集団は16名にまで絞られてしまう。

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さらに残り45㎞を切ると、ダビデ・ピガンツォーリ(ヴィズマ・リースアバイク)、リチャード・カラパズ(EFエデュケーション・イージーポスト)が脱落、そしてここからブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツXRG)がさらにペースを上げていく。さらにバトンを受けたアダム・イェーツ(UAEチームエミレーツXRG)がペースを引き継ぐと、トビアス・ヨハンセン(Uno-Xモビリティ)も脱落してしまう。そして満を持して残り43.3㎞でアイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG)が強烈な一撃で一気に先頭集団を崩壊させると、残り42.7㎞でポガチャルが発射、そのまま一気に勝負に出る。

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ヴィンゲガードは辛うじて喰らいつくが、トゥール・マレーの頂上へ向け徐々にその差が広がっていく。その背後ではポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM)、フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)、アシストを終えたデル・トロが集団を形成、さらにその背後にレムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)、ホァン・アユソとマティアス・スケルモースのリドル・トレックコンビがグループを作り頂上を目指す。

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しかし圧倒的なポガチャルは平均時速23.4㎞、最高30.8㎞という驚異的な速度で上り切り下りへと突入していく。この時点でヴィンゲガードとの差は29秒、セクサスらとは1分22秒差、エヴァネポエルらとは1分43秒差、下り区間でこの差はさらに広がっていく。ポガチャルは時速107㎞を記録しつつテクニカルな下りでもさらにタイムアドバンテージを広げていくと、ゴールまでの上りではその差はさらに大きく広がっていった。そしてゴールではお馴染みのお辞儀ポーズでゴール、独走で前半の難関ステージを締めくくった。これでポガチャルは総合リーダダニーに返り咲きを果たした、ヴィンゲガードは笑顔なく2分38秒差でゴール、2分42秒差の総合2位の座は何とか死守して見せた。ステージ3位はセクサスのグループとエヴァネポエルのグループが合流してのスプリントとなったが、最後はデル・トロが力でねじ伏せステージ3位になるとともに、総合でも3位に順位を上げた。エヴァネポエルはチームメイトのリポウィッツにリードアウトを頼むも拒否され、ゴール後に怒りを爆発させた。

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ポガチャルがゴール後笑顔だったのに対し、多くのライバルは一様に渋い表情を見せ、ポガチャルが一撃でライバルたちの心を折って見せた。これから先のステージでポガチャルからタイムを奪える可能性を考えた場合、ポガチャル単独の実力のみならずUAEチームエミレーツXRG の組織力を上回らねばならないことを考えると、この一日で総合優勝が大きく霞んだとの印象を抱いた可能性は高い。
総合リーダーだったトレーエンはトゥール・マレー峠をマイペースでチームメイトと上り切り、何とかそのまま行けば総合リーダージャージキープもぎりぎり可能かに思われたが、そのくだりのダウンヒルで悪夢が待っていた。アシストのチームメイトのホイールに前輪をすくわれ激しく落車、脳震盪の確認などを道路脇で受け再出走こそしたが、頭から路面に叩きつけられ、さらに肋骨と左肩などを痛め、その後医療車による治療を受けながらゆっくりとゴールを目指すこととなった。拍手に包まれゴールラインを通過したが、総合リーダージャージを失っただけでなく明日以降の出走も不透明だ。

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182.6㎞の第6ステージはスタート直後からアタックが発生、その後もアタックが続くが、トゥール・マレーでの総合バトルを目論むチームによってその全ては潰されることとなった。そして突入したトゥール・マレーでは激しい総合バトルをUAEチームエミレーツXRGが演出、一日にして総合上位勢が大きく入れ替わり戦況が変わる一日となった。UAEチームエミレーツXRGの戦略の前にライバルたちのエースは孤立、アシスト勢は削られ、ゴールまでひたすら耐えしのぐ時間となった。単独で先行したポガチャルに対し、ヴィンゲガードは引き離され、エヴァネポエルやセクサスらエースクラスが集まった集団でさえタイムを広げられてしまう状況が、この早い前半のステージで起きるとは予想すらしえない状況だった。完敗ともいえる状況から、どこまで盛り返せるか、各チームの戦略は大きく見直しを迫られることになりそうだ。
タデイ・ポガチャル(ステージ1位、総合1位)
「間違いなく人生の中でトップ5に入る勝利だね。今日はテンションが上がりすぎて朝7時には起きてしまっていたよ。失うものもないし、チーム全体の士気が高かったんだよ。でもこの結果は計算できるものではなく、成り行きの末の結果だよ。勝利とジャージを確保できて嬉しいね。あとはそれを守っていかないとね。」
ヨナス・ヴィンゲガード(ステージ2位、総合2位)
「しょうがないよね。こういう日もある。望んでいたものではなかったけどね。全くついていけなかったからあとは自分のペースで走るしかなかったよね。ああいう下りは僕向きじゃなかったんだ。でもこの現実は受け入れるしかない。でもまだ諦めてはいない、僕自身の脚が調子を取り戻すことをを信じているからね。」
ポール・セクサス
「ポガチャルは強かったね、ただただ脱帽だよ。」

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ツール・ドフランス第6ステージ順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 4h32’07”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) +2’38”
3位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) +2’57”
4位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
5位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM)
6位 フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
7位 ホァン・アユソ(リドル・トレック)
8位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック)
9位 レニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス) +3’02”
10位 セップ・クス(ヴィズマ・リースアバイク) +3’06”
ツール・ド・フランス総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 21h11’57”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) +2’42”
3位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) +3’27”
4位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +3’30”
5位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM) +3’34
6位 ホァン・アユソ(リドル・トレック) +3’55”
7位 フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +4’00”
8位 レニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス) +4’21”
9位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック) +4’57”
10位 マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック) +7’10”
H.Moulinette












