ツール・ド・フランス2026第5st:今大会初のスプリントステージは大混乱の展開に!ゴール勝負を制したのはコーイ!救済区間の目の前で落車発生でヴィンゲガード巻き込まれるも難を逃れる

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レースというのはいつ何時何が起きるかわからない。自分自身に落ち度なくとも、落車に巻き込まれれば一瞬にして今までの努力が水の泡となりうるのだ。そしてこのスプリントステージも順調にゴールを迎えるかに思われたが、救済措置区間の残り5㎞を前に思わぬ落とし穴が待っていた。まさかの落車が発生するとそこに巻き込まれていたのはヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)、総合2位で優勝候補の一角がまさかのところで躓く形となったのだ。すぐさまチームメイトのバイクに乗り換え、必死で残りの総合勢と同タイム扱いになるように集団復帰を目指し何とか事なきを得た。

©ASO

そんなステージは今大会初のスプリントステージとなったが、どのチームも主導権を握れず荒れた展開となる。だがゴール前になりXDSアスタナがエーススプリンターのマックス・カンター(XDSアスタナ)の為の完璧なリードアウトを見せる。だがそのカンターが発射される直前に、その背後につけていたオラフ・コーイ(デカスロンCMA・CGM)が早仕掛けで前に飛び出していく。その後一斉にスプリントが始まるがコーイの加速は素晴らしく、ワンテンポ遅れたライバルたちは誰一人としてその末脚に届かなかった。

絶妙のタイミングで飛び出したコーイはツール・ド・フランス初出場、そしてその最初のスプリントステージで、昨日の勝者でありポイント賞リーダーのマッズ・ペデルセン、ポイント賞を狙うビニアム・ギルメイ(MSNサイクリング)、さらにはティム・メリエール(ソウダル・クイックステップ)やヤスパー・フィリップセン(アルペシン・プレミアテック)らを抑えて堂々の初勝利を飾った。誰も予想できなかった素晴らしい切れ味あるスプリントを披露、今後のステージでも活躍が期待できそうだ。このステージでもチームのエーススプリンターの体調不良に伴い代役でのスプリントとなったが、カンターが2位、メリエールが3位に入りペデルセンは7位に沈んだ。

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総合首位のトレーエンはそのまま難なく総合リーダージャージを守り、自身ツールで二日目の総合リーダーとなった。

第5ステージはスプリントステージになる可能性が高かったために、どの選手も逃げようとは思わなかった。だがたった一人、これをチャンスととらえたのがバプティスト・ヴェイストロファー(ロット・インターマルシェ)だった。スポンサースポーツである自転車競技にとっては、勝利以外のもう一つの目標と目的が、いかにスポンサー企業の名を配信映像に乗せられるかというのがある。このステージのヴェイストロファーはまさにこれで、ステージ勝利の可能性が限りなく0に近くとも、しっかりとスポンサー名をアピールするという大役をこなして見せた。逃げ切り勝利は夢のまた夢であったが、スポンサーを喜ばせるという意味では大勝利だったといえる走りだった。

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そしてヴェイストロファー 吸収後の残り5.5㎞でまさかの落車発生、この時多くの総合勢がスプリンターたちに進路を譲るために集団後方に下がってきており、タイミング悪くヴィンゲガードがそれに巻き込まれることとなった。それでもチームメイトの献身的なアシストで何とか集団復帰を果たし、ライバルたちにタイムロスすることなくステージを終えた。そしてそのまま流れ込んだスプリント勝負の結果、アシストがいなかったコーイがライバルのアスタナトレインに無賃乗車の末、勝利を収めて見せた。

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オラフ・コーイ(ステージ1位)
「今シーズンあは序盤からきつかったんだよね。自信を取り戻すのに必要なものは、自分自身を信じる力と、自分を信じてくれる僅かな仲間がいれば十分だよね。今日はチームがうまくやってくれたけど、最終盤はカオスだったし、だれもが血眼になって勝利を欲していたからね。その中で僕は進路を上手く切り開けたんだよ。今日はスプリントで切れば上出来だと思っていたけど、チャンスが目の前に広がったんで、ただそれに必死に飛びついたんだよ。」

ツール・ドフランス第5ステージ順位
1位 オラフ・コーイ(デカスロンCMA・CGM   3h29’07”
2位 マックス・カンター(XDSアスタナ)
3位 ティム・メリエール(ソウダル・クイックステップ)
4位 フーブ・アルツ(ロット・インターマルシェ)
5位 ヤスパー・ストゥーヴェン(ソウダル・クイックステップ)
6位 ケヴィン・ヴォークラン(ネットワーク・イネオス)
7位 マッズ・ピーダースン(リドル・トレック)
8位 ミラン・フレティン(コフィディス)
9位 アンソニー・チュルギス(トータルエナジーズ)
10位 ソレン・ワーレンショルト(Uno-Xモビリティ)

ツール・ド・フランス総合順位
1位 トースタイン・トレーエン(Uno-Xモビリティ)   16h32’07”
2位 ショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト)   +28”
3位 マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック)   +3’50”
4位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)   +7’53”
5位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)
6位 ラムセス・デブルイエン(アルペシン・プレミアテック)   +8’06”
7位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +8’16”
8位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG)   +8’17”
9位 ホァン・アユソ(リドル・トレック)   +8’20”
10位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM)  +8’41”

H.Moulinette