ツール・ド・フランス2026第2st:宣言通り早くも総合バトル勃発、デル・トロに勝利を譲ったポガチャルが絶好調、総合シャッフルだが1位と10位で早くも1分差が付く展開に
スペイン二日目の今年のツール・ド・フランスは様々なことが起こりながらも、残り4㎞からの総合勢による直接対決となった。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)、レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)、ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)、ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM)ら強豪メンバーとそのアシストらによるパワープレイは、多くのチームと選手たちのステージ優勝の夢をあっさりと握りつぶした。しかし総合上位勢の中にも子のハイペースに辛うじてついていくのが精一杯という選手たちもおり、第2ステージにして早くも手の内の探り合いではなく直接対決となった。

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残り2.6㎞でトビアス・ヨハネセン(Uno-Xモビリティ)がアタックをし山岳ポイントを取ると離脱、それに合わせて動いていたリチャード・カラパズ(EFエデュケーション・イージーポスト)が加速、それにポガチャルも対応するとレースは一気にハイペース化していく。そして残り600mでアイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG)がアタック、それに合わせてポガチャルはコース反対側へと展開しヴィンゲガードを引き付ける。ポガチャルはデル・トロを勝たせるためにデル・トロに叫びながらライバルたちのポジションを確認し続ける。この二人のコンビネーションは完璧にはまりデル・トロとポガチャルは余裕をもって手を取りながらゴールを果たした。
余裕のあったポガチャルに対し、デル・トロはゴール後にすぐに座り込むほどにぐったり、勝利を自らできる状況にありながらチームメイトのデル・トロにポガチャルは勝利を譲り、これによりデル・トロは自身初のツール・ド・フランスステージ勝利を果たし、メキシコ人として二人目のツールステージ優勝者となった。UAEチームエミレーツXRGのチームとしての組織力と信頼を強く感じるステージは今大会の方向性を示すには十分なものとなった。ステージ3位にはエヴァネポエル、4位にはヴィンゲガードが同タイムで入った。ステージ5位以降は3秒の差が付き、早くも総合争いの覇権争いの外骨格が見え始めた。

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ヴィンゲガードは辛うじて総合1位は守ったが、僅かな距離の上りでポガチャルはあっけなくヴィンゲガードを引き離してステージ2位でボーナスタイムを獲得、6秒差の総合2位へと順位を上げた。デル・トロは総合4位、エヴァネポエルは総合3位となりホァン・アユソ(リドル・トレック)は総合5位へと順位を下げた。セクサスと共にステージ10位に入ったトム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)が総合でも10位に大きく順位を上げたが、タイム差は1分と第2ステージにして早くも1分台となっている。
この日はアレックス・モレナール(カハルーラル・セグロスRGA)が逃げまくり山岳賞ジャージをポガチャルから奪取、ワイルドカードで出場しているチームにとってはジャージ獲得は大きな目標であり、モレナールが二日目にしてそんな大きな仕事をやってのけた。
168.5㎞の第2ステージは、この日も予想通りの酷暑となり選手たちは背中に氷を入れた袋を詰めるなど、熱中症対策をしながらの走りとなった。常に頭から水をかぶり、そして氷で体を冷やす、ライバルの前に暑さとの戦いまで用意された今年のツールは、よく第3ステージと第4ステージのコースが高温と乾燥による山火事でキャンセルの危機に瀕するなど、気候変動を肌で実感するものとなっている。

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ステージは序盤から落車が発生、2度目のポイント賞ジャージをビニアム・ギルメイ(MSNサイクリング)が巻き込まれてしまう。その直後に3名の逃げが発生、モレナールに加えフランク・ファン・デン・ブルック(ピクニック・ポストNL)、フェリックス・アングルハート(ジェイコ・アルーラ)が飛び出していく。

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このままレースは安定するが、中盤にはデル・トロが、そして終盤にはセクサスがバイク交換を必要とするメカトラで後れを取るが、何とか隊列に復帰することに成功する。そして逃げを吸収すると主導権は一気にUAEチームエミレーツXRGに移る。ブランドン・マクナルティ、アダム・イェーツがペースアップをすると集団は一気に小さくなっていき、各チームのエースとメインアシストらに絞られていく。そしてその動きからヨハネセンのアタックで展開は一気に勝利を目指すぶつかり合いへと変わっていく。タイミングよくマティアス・スケルモース(リドル・トレック)が飛び出すが、これをきっちりとマークしたのはデル・トロ、これを捉え先頭に立つとその背後でポガチャルがヴィンゲガードとエヴァネポエルを引き付けながらデル・トロに「行け!」と喝を入れた。
貪欲なまでに勝負にこだわるポガチャルが、あっさりと次世代エースに勝利を譲ることで、チームはますます一つとなり活性化していきそうだ。
ヨナス・ヴィンゲガード(ステージ4位、総合1位)
「総合首位にいるんだから満足と言っておかないとね。今日みたいなコースは僕向きじゃなかったからね。ポガチャルをマークしていたけどデル・トロとのコンビネーションが見事だったね。」

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ツール・ドフランス第2ステージ順位
1位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) 3h40’01”
2位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)
3位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
4位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)
5位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック) +03”
6位 トビアス・ヨハネセン(Uno-Xモビリティ)
7位 ロメイン・グレゴワール(グルーパマFDJユナイテッド)
8位 レニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス)
9位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM)
10位 トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)
ツール・ド・フランス総合順位
1位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) 4h01’48”
2位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) +06”
3位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +15’
4位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) +16”
5位 ホァン・アユソ(リドル・トレック) +19”
6位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM) +42”
7位 ロメイン・グレゴワール(グルーパマFDJユナイテッド) +44”
8位 フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +45”
9位 レニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス) +53”
10位 トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング) +1’00”
H.Moulinette












