リエージュ・バストーニュ・リエージュ2026:歴代最強VS19歳の新鋭対決を制したのはポガチャル!大会3連覇4度目の優勝を圧勝で飾る、セクサスは2位、前半大逃げのエヴァネポエル3位
今年4つ目のモニュメント、ここまでモニュメント3戦2勝と好調を維持している歴代最強のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)はこの大会3連覇、通算4度目を狙って乗り込んできた。最大の対抗馬は先週末クラシックレースのアムステルゴールドレースを制して勢いに乗る世代最強の一角レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)、さらには3日前のクラシックレースのフレッシュ・ワロンヌで激坂ユイの壁決戦を制し大会史上最年少優勝を決めたばかりの新世代、19歳のポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM)の3強の共演となった。

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しかし実力通りレースを制したのはポガチャル、安定の走りから力でライバルたちを全員ねじ伏せて見事に3連覇を達成した。これで通算4勝でアレハンドロ・バルベルデと並んで通算2位の勝利数となった。モニュメントもこれで4戦3勝となり、通算で13勝目、メルクスの19勝が視界に入り始めた。セクサスは勝つことはできなかったが19歳でモニュメント2位、新たな世代の下からの突き上げを感じさせた。エヴァネポエルは前半まさかの大所帯の逃げに乗って見せた。これで優位に展開したかに思われたが、逃げが吸収された後UAEのペースアップで遅れると、そのまま優勝戦線から離脱してしまった。それでも確実に3位表彰台を狙いクレバーに展開、最後は維持のスプリントで表彰台の一角を何とか抑えた。エヴァネポエルのモニュメント勝利はこのリエージュ・バストーニュ・リエージュでの2勝のみだが、得意のはずのこのレースだったが、ポガチャルのみならずセクサスの後塵を拝することとなった。

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259.5㎞の長丁場のバトルは、いかにポガチャルの牙城を崩すかが当然のように焦点となっていた。そしてこのレースでエヴァネポエル率いるレッドブル・ボーラハンスグロエはそのチャレンジを試みた。レースは序盤に54名の大逃げが決まるが、エヴァネポエルがその逃げに乗ったのだ。通常レースのペースメーカーとなる逃げに対して追走となるメイン集団でエースたちは勝負の準備を整えるのだが、大所帯の逃げとなったことで把握が遅れたことが一つの要因だろう。ほかにもイネオス・グレナディアスもエースのイーガン・ベルナルもこの逃げに乗っており、面白い展開となった。
高速のメイン集団は状況を把握、危険と認識したことで大きなタイム差を許さず最大で4分近くまで広がった時点でデカスロンCMA・CGMやUAEチームエミレーツを中心としてタイムコントロールに入った。残り150㎞で2分30秒、残り120㎞で1分40秒、そして残り94㎞でこの大集団の逃避行は終わりを告げた。しかしレッドブル・ボーラハンスグロエにとっては、ライバルチームのアシストたちに早めに脚を使わせるという一つの思惑は達成することとなった。そしてここからいつも通りのUAEチームエミレーツXRGのレースコントロールが開始された。

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レースが動いたのは残り35.5㎞、ここまで主導権を取りつつも動かなかったUAEチームエミレーツXRGのアシストから満を持して一気にペースアップを図る。最大勾配15%の激坂での仕掛けで一気に隊列縦一列に引き伸ばされていく。この動きで最大ライバルと目されていたエヴァネポエルが遅れてしまう・8番手ほどにつけていたが、ペースアップについていけずにずるずると後退していく。それを確認したポガチャルは、残り35㎞でさらにアタックを敢行、振り下ろされた一撃はライバルたちを一蹴するには十分だった。

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だがそんな一撃をも耐えしのいだのがセクサス、先日のフレッシュ・ワロンヌのユイの壁を制した際に見せた豪快な走りでポガチャルに喰らいつく。頭と全身を左右に振り続け苦しい表情を見せるも、ポガチャルの超速ダンシングのペースに踏ん張り続けた。そしてそのまま頂上を二人で通過すると、ここからは協調体制で後続を引き離しにかかる。残り27㎞では50秒差にまで広がる中、後続の集団では激しいアタック合戦が始まり、追走のペースが緩んでしまう。瞬間的なアタックで5秒差が縮まっても、駆け引きが落ち着くとペースが落ち5秒広がるを繰り返すこととなる。
残り22㎞を切るとついにタイム差は1分を超え、先頭のセクサスとポガチャルの相変わらずローテーションをしながら維持されている。後続集団内ではすでに3位表彰台争いに向けたバトルへと意識が移っており、もはや追走の体は成していない

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残り15㎞を切るとその差は1分半までに広がり、優勝争いはセクサスとポガチャルの直接対決へと向かっていく。するとこの日最後の上り、残り14.6㎞でポガチャルがアタックを仕掛ける。最大勾配16%、平均勾配10%越えだが、それでもセクサスは食らいついたが、残り13.9㎞でついにセクサスが遅れてしまう。ポガチャルはシッティングのままペースをジワリと上げると、セクサスは苦しくなり腰を上げダンシング、しかしそれでもポガチャルの加速の前に差は一気に広がってしまう。頂上までの500mでタイム差は一気に25秒ほどまで広がってしまうと、ポガチャルの一人旅がここから始まっていく。
その背後では激しい3位争いがさらに激化、エヴァネポエル、マティアス・スケルモース(リドル・トレック)を中心に何度となくアタックの応酬が繰り広げられたが、最後はスケルモースが抜けだし単独3位で頂上を抜けていく。
先頭に躍り出たポガチャルはここから一切手を緩めることなく攻めの走りを継続する。セクサスとのタイム差はどんどんと広がっていき、残り3㎞では1分にまで広がっていく。その背後では単独で走り続けていたスケルモースに追走集団からジャンプアップしてきたエヴァネポエルらが合流を果たし、表彰台最後の一角は大混戦となる。
ポガチャルは余裕で沿道の声援に応えながらヴィクトリーランを決め自らの優勝を祝った。ゴールでは先日感染症で急逝した元チームメイトに捧げるべく左手を胸に右手を天に掲げた。2位にはセクサスが入り、成長著しいフランス期待の星がまた一つ大きな結果を残した。3位争いはスプリント勝負となったが、最後はエヴァネポエルが意地の走りで制して見せた。

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タデイ・ポガチャル(優勝)
「今日はあまりにもたくさんのことがあったね。序盤は大体落ち着かないものなんだけど気が付けば集団が分裂し大逃げになっていたよ。でも20分ほどして落ち着いたとき、長丁場だからある程度行かせても大丈夫という判断に至ったんだ。でも心中穏やかではなかったよ、だってエヴァネポエルがはるか前方にいるんだからね。でもなんとかコントロールすることには成功したね。」
「セイシャスがアタックをしたら喰らいついてきたんだよね。”やるじゃん”って思ったよ。そうしたらそこから彼はさらに加速して見せたんだよ。その走りを見てゴールスプリント勝負も頭によぎったよ。でもそこは振り切るべきと思って最後の上りで仕掛けたんだ。そうしたら幸運なことに彼が遅れていったんだよ。でも今回はいつでもゴールスプリント勝負で勝つつもりでいたんだけどね。まあモニュメントでさらに勝利を積み重ねられてよかったよ。僕はレース数を絞っているから、できる限り勝ちたいんだよね。こうして勝てるのはチームのおかげだよ。」
ポール・セイシャス(2位)
「いつも言ってるけど、常に勝つつもりでレースに挑んでいるんだ。ここ何年もポガチャルがレース界を支配しているけど、その彼に喰らいつくことができたのは充分な収穫だよ。どこまで喰らいついていけるか踏ん張っていたんだよ。勝負のために先頭交代もしたんだよ。でもポガチャルのペースは本当に異常なんだよ。もう駆け引きをする余裕なんてなかったしね。僕の出力では あの上りまでで限界だったよ。」
レムコ・エヴァネポエル(3位)
「無理してついていったら大体自分先に限界が来るからね。だから自分のペースを守って、最大限の結果に専念したんだよ」

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リエージュ・バストーニュ・リエージュ2026順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 5h50’28”
2位 ポール・セイシャス(デカスロンCMA・CGM) +45’
3位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +1’42”
4位 エミエル・フェルストリンゲ(アルペシン・プレミアテック)
5位 イーガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)
6位 ペッロ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス)
7位 ロメイン・グレゴワール(グルーパマFDJユナイテッド)
8位 クリスチャン・スカローニ(XDSアスタナ)
9位 トビアス・ヨハンセン(Uno-Xモビリティ)
10位 フィリッポ・ザナ(ソウダル・クイックステップ)
H.Moulinette












