災害地でも力を発揮、まるで軍用車のような佇まい、ヘビーデューティーなハイエンド・アーバンクルージングコミューターQUINNが日本上陸、トップチューブにもキャリアがある小径ファットバイク!

コミューターバイクと言えば、どうしても安っぽさがつきまとうことが多かった。そしてそれが小径車となれば、なおさら量販店で売られている自転車のイメージが強かったはずだ。しかしそこに今までとは一味も二味も違うハイエンドコミューターが登場した。それがシンガポールのコーストサイクルズが世に送り出したQUINN(クイン)だ。

災害地でも力を発揮、まるで軍用車のような佇まい、ヘビーデューティーなハイエンド・アーバンクルージングコミューターQUINNが日本上陸、トップチューブにもキャリアがある小径ファットバイク!
工業製品のデザイン賞であるIFデザインアワード、レッドドットアワードの両方を受賞するなど、すでに海外での評価は高い。元自転車選手であるジャンセン・タンがオーナーであることからも、この一台が本物であることが伺える。

『ベルトドライブにディスクブレーキ、ワイヤー内蔵 ©CC』
レース用のアルミ素材を使った独特なフレームはトップチューブがダブルチューブ構造となっており、そのままシートステーとなりリアエンドまでつながっている。そしてリアトライアングルはエレベーテッドチェーンステーとなっており、シンプルだがスタイリッシュなな見た目を演出している。そして何よりも特徴的なのは、このモデルがゲーツのベルトドライブを採用していることだろう。本格的DHレースでも使われるベルトドライブは、間違いなくこのバイクが単なるコミューターではないことを物語っているのだ。
そしてホイールは20インチのファットホイール、その圧倒的なボリューム感は、絶対的な存在感を際立たせている。もちろんブレーキまわりはディスクブレーキ、メンテナンス性を考え機械式を採用している。またフロントキャリアはヘッドチューブに4本のボルトで固定されており、取り外しが可能だ。フレームに直結していることで、ハンドルを切ってもそちらへ荷重が移動しないでハンドルがぐらつきにくい。つまり荷物は積んでも、ハンドルは重くならないのだ。またすべてのケーブル類はその細身のアルミフレームの中に内装されており、スッキリとした見た目に一役買っている。またセンタースタンドを最初から装備しているのもアーバンコミューターバイクとしてはマストであり、ありがたいところだ。

『セントラルラックの役割も大きい ©CC』
『カゴもおしゃれだ ©CC』またダブルチューブとなっているトップチューブとダウンチューブで構成されるセントラルラック、 フロントラックともにウッド製の底板がついており、これがおしゃれ感を演出している。またセントラルラックにはバンジーコード取付用の脱着式ガイドが取り付けられるため、ここにバンジーコードを通せば荷物を容易に固定することが出来る。
カラーはマットブラックやホワイトなど、単色系で極めてシックな出で立ち、コミューターバイクというよりは、”出来る男の移動手段”と言った風格が漂っている。重量があるという難点こそあるが、今回の一台はシマノのネクサス内装3段を採用しており、その軽いノリ味を体感すれば重さも苦にはならない。またベルトドライブのおかげで静かで快適に走れるのも魅力だ。他にはピニオンの新型軽量内装6段変速のC1.6も選択できる。

『ストリート系のハイエンドファットミニベロ ©CC』
先にも述べたが最大のデメリットはその重量だ。しかし競技用車両でないことを考えれば、それは大きな問題ではないだろう。また長距離を走るための自転車でもないので、いかに快適に移動ができ、また荷物も多く運べるのか、というところを考えれクインは最良のアーバンクルージングコミューターの選択肢の一つといえるだろう。
価格は選択するパーツによって変わるが、ネクサス搭載モデルで16万ほど、ピニオンC1.6搭載モデルで27万程度とハイエンドと言うだけあり、安いものではない。スポーツ自転車ともまた違う、ラグジュアリーバイクと言うカテゴライズが正解かもしれない。自転車は好きだがスポーツ系は・・・という人にはピッタリのジャンルといえるだろう。また普段着で自転車を楽しむ方や、仕事着で町を駆け抜ける方にとっても選択肢となるだろう。
また昨今日本が多く経験している水害や地震など災害の場、車が入り込めないような場所で、しかも荷物を運ばねばならないような状況での活躍も期待できそうだ。
日本でも販売が開始される予定で現在取扱店を募集中だ。また日本語での対応も可能となっている。
問い合わせ:enquiries@coastcycles.com
H.Moulinette