7thASIA BIKE TRADE SHOW:世界の自転車生産の中心となった中国で行われる世界最大規模のバイクショーとは?今年も9月14から17に南京で行われるこのイベントに注目

皆さんは中国で行われているアジア・バイク・トレードショーをご存知だろうか?今や世界最大の自転車生産国は中国である。イタリアやアメリカなどの大手ブランドのみならず、多くのハイエンドブランドまでもが中国生産を行っており、OEM生産で培った技術を独自発展させ、今では自社ブランドで世界へ挑むメーカーも次々と現れている。そんな中国で行われているアジア・バイク・トレードショーはあまり知られてはいないが、ユーロバイク、インターバイクに匹敵する世界最大規模のバイクショーとなっている。

『会場となる南京国際エキスポセンター ©ASIA BIKE 』

『会場内は落ち着いた雰囲気 ©ASIA BIKE 』
実はアジア・バイク・トレードショーの歴史はまだ浅い。中国初の自転車関連総合ショーとして初めて南京で開催されたのが2011年、それ以降も毎年行われ今年で7回目を迎える。最大規模となった2014年には世界中から487のブランドが顔を揃え、名実ともに世界最大規模となった。またユーロバイクとも連動しており、今や世界の自転車マーケットには欠かせないショーとなっている。

『個性的なブランドも台頭 ©ASIA BIKE 』
中国では今や自転車業界は世界最大規模の経済を支える1つの大きな産業となっている。UCIレースも多く国内で行われるようになり、プロ選手も輩出、一生産拠点から徐々にその可能性の幅を大きく広げている。

『トークイベントなども多く用意されている ©ASIA BIKE 』

『昨年は会場内にはダートコースも設置されていた ©ASIA BIKE 』
会場となっている南京国際エキスポセンターでは、展示以外にもセミナーやトークショー、ファッションショー、試乗会など様々なイベントが行われる。今年も多くのブランドが参加し、9月14日から17日まで行われる。まだ世に出ていないアイディアや商品なども多く飛び出すショーだけに、今や世界をリードする生産大国からどんな商品が世界へと飛び出していくのか、今年も楽しみだ。

『ツーリングバイクが伸びている ©ASIA BIKE 』
会場は細分化されており、トライアスロン関連グッズなども人気だ。また最近では中国でも自転車で旅をするシクロツーリズムが普及し始めている。海外からの自転車による旅人が増えたこともあり、そのあたりの商品開発はかなり充実しているようだ。

『キッズ講習会も大盛況 ©ASIA BIKE 』
そしてイベントの一つの柱となっているのが、子どもたちへの安全講習教室だ。教習場のような模擬コースが用意され、交通ルールや自転車に乗る際のマナーなどをきちんと教え、またその関連商品が多く見られてのも特徴的といえるだろう。中国国内での自転車文化の広がりに対して、これからの次代を担う世代へのバトンはしっかりと受け継がれているようだ。
同じアジアの隣国であり、多くのジャパンブランドも生産拠点を中国においているだけに、アジアバイクショーはこれから要注目だ。
H.Moulinette