ツール・ド・フランス2026いよいよ開幕、最強選手たちが勢ぞろいで超ハイレベルバトルの予感!ポガチャルとヴィンゲガードを止めるのは誰か、19歳のセクサスはどこまで通用するか
ロードレースの最高峰と言えばグランツール、その中でも頂点に立つのがツール・ド・フランスだ。2020年以降は、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)とヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)2人の別次元の空中戦が行われており、ポガチャルが4勝(2連覇中)、ヴィンゲガードが2勝となっている。そして今年も二人は絶好調であり、同じくグランツールのジロ・デ・イタリアを制したヴィンゲガードに対し、ポガチャルは直前のツール・ド・スイスでステージ3勝と総合優勝を手にしており、2人ともが絶好調な状態で乗り込んでくる。

©Tour de Suisse
この二人のレベルが別格なだけに、ここに誰が挑めるのかが注目されるのが今年のレースだ。レッドブル・ボーラ・ハンスグロエのエースとして乗り込んでくるのはレムコ・エヴァネポエル、充分に最強と呼べる選手であるにもかかわらず、同時代にさらに上を行く選手たちがいることでその活躍はその活躍は霞んで見えてしまうが、グランツールのブエルタ・ア・エスパーニャを制しているだけではなく、オリンピックと世界選手権で8つも金メダルを獲得していることからも間違いなく最大ライバルになりうる存在ではある。そして今大会ではアシストに2022年にジロ・デ・イタリアを制し、総合でもグランツールで5度トップ10(3回は表彰台)を獲得しているジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)、さらには昨年度のツール・ド・フランス総合3位表彰台のフロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)も控えており、状況に応じてはトリプルエース体制が構築できる布陣で挑んでくる。
リドル・トレックにはポガチャルのアシストをやめて移籍しエースとなったホァン・アユソがエースとして挑戦してくる。ポガチャルの右腕と言われてきたが、自らの結果のために移籍を決断した男の走りは、どこまで通用するのだろうか。そしてもう一人デレク・ジー・ウエスト(リドル・トレック)も不気味な存在だ。グランツールで3度トップ10入りしており、爆発力こそないが安定感には定評がある。
EFエデュケーション・イージーポストは4月に会陰部の手術を受けそこからリハビリをしてきたリチャード・カラパズがエースを務める。ここ8年間で7度のグランツールトップ10、内総合優勝1度、総合表彰台4度は間違いなく強豪グランツアラーであることは揺ぎ無い。病み上がりだが、サドルに座った際の激痛から解放されたことが、どこまでその走りを高めてくれるかが楽しみだ。

©ASO
デカスロンCMA・CGMはポール・セクサスを周囲の期待に応え送り込んできた。成長著しい男は、主要ステージレースのバスク一周での総合優勝に加え、クラシックでも1勝、モニュメントでもポガチャルに食らいつき2位表彰台を獲得し、一気にそのライバルとしての期待値が大きく跳ね上がった。まだ19歳と若く、これからの選手ではあるが早くも頭角を現しており、ポガチャルという目標が目の前にいるだけにさらなる進化と才能の開花が見られるかもしれない。今大会最も注目されるべき選手であることは間違いないだろう。
これ以外にも生命の危機とも言える大怪我から復帰し好調さを取り戻しつつあるイーガン・ベルナル(ネットカンパニー・イネオス)とそのチームメイトタイメン・アレンスマン(ネットカンパニー・イネオス)、ステージレースで結果を残しているレニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス)、ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ)、もう一人の世代最強候補、競技をまたいだ最強男トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング、年々総合力がアップしてきており、今年のジロ・デ・イタリアでも総合7位に食い込んだマイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)らも控えている。
最高峰のレースに勢ぞろいする最強のメンツ、果たして総合優勝を果たすのは誰か、そして想像以上の活躍をするのは誰か、はたまた想定外の躍動をするのは誰か、今年もツール・ド・フランスから目が離せない。
H.Moulinette












