ツール・ド・フランス2026St.9 :熱波で短縮のステージはクラシックスペシャリストによる勝負に!制したのはファン・デル・ポエル、昨日までのスプリントでの勝利を逃してきたうっぷん晴らす勝利!

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ステージ勝利は誰もが、そしてどのチームでも欲しがっているものだ。昨日まで二日連続で完璧に近いリードアウトを形成しながら、エーススプリンターのヤスパー・フィリップセン(アルペシン・プレミアテック)が勝ちきれずに沈んだが、その際に最後のリードアウトを果たしたクラシックの帝王マシュー・ファン・デル・ポエル(アルペシン・プレミアテック)は十分に勝利が狙える調子が見て取れた。そして休息日前のこのステージ、熱波で短縮された第9ステージでファン・デル・ポエルはその脚質をいかんなく披露、4人のクラシックライダーによる逃げからのスプリント勝負を制し。チームに念願の今大会初勝利をもたらした。

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展開が動いたのはレース終盤残り25㎞、ファン・デル・ポエルのアタックに呼応して、クラシックスペシャリトが顔をそろえる。今大会ここまでいいところがない究極のオールラウンダー、トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)に加え、トビアス・ヨハネセン(Uno-Xモビリティ)、さらにはアレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト)が協調体制を築き、逃げ集団から飛び出してさらにはメイン集団との差も広げていく。
途中ピドコックがリア・ディレーラーの故障で苛立ちながらリアディレーラーを蹴る場面があった。昭和世代にとっては叩けば直るブラウン管テレビのような感覚だが、昨今のデリケートな電子機器はこういった荒療治はマイナスにしかなりかねない。だがシフターのボタンからは操作できることが判明し、何とか事なきを得てファン・デル・ポエルらに再合流を果たした。
強力な4人が揃ったことで展開は大きく変わっていく。メイン集団は逃げの残りを吸収し、そのままペースを上げていく。捉えることができればスプリント勝負に持ち込める算段もあり、勝利を狙うチームがペースアップを試みるが、思ったように差は縮まっては行かない。

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そのまま4人は20秒ほど先行したまま残り1㎞のバナーを通過、そして大きくスローダウンしての駆け引きをすることなく、そのままのハイペースの状態でスプリントへの駆け引きを始めると、真っ先にファン・デル・ポエルが先頭から踏み込みスプリント、ヨハネセンがそれに迫ったが仕留めることはできず、そのままファン・デル・ポエルが笑顔で両手を広げた。ヨハネセンが2位、ピドコックが3位に入り、それぞれ今大会ようやく結果が伴う形となった。

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熱波の影響で短縮された第9ステージ、それでも気温は38度を超えており、各選手頭から水をかぶり続けろ状況がもはや日常となっている。コース変更によりスタートからわずか13㎞で中間スプリントが訪れる状況、スプリンターチームが主導権を握る中、ポイント賞ジャージのマッズ・ピーダースン(リドル・トレック)がしっかりとトップ通過を果たし、ライバル達との差をジワリと広げることに成功した。
中間スプリントが速く設定されたこと、そして上りが多く設定されていること、だがその上りが総合争いには繋がるほどのものではないこと、この3点においてこの日は逃げ切りが容認される可能性が高いと踏んだ選手が多く、フィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス)、ジュリアン・アラフィリップ(チュードル・プロサイクリング)、ファン・デル・ポエルらメジャー級の選手たちが動きを見せる。だがなかなか決定打とはならず逃げが容認されない。

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しかし残り95㎞の上りでようやくファン・デル・ポエル、ヨハネセン、ピドコック、ボーダンらを含む16名の逃げが容認される。しかしこの逃げも時間とともに8名へと減り、さらに4名へと人数を減らしていった。メイン集団は射程圏内ともいえるタイム差で推移し続け、逃げ切りが決まるとは言えない状況が最後まで続いた。メイン集団は追走の手を緩めることなく、だが逃げのメンバーがクラシックで独走勝利を決められるメンツが揃ったことで、追いかけっこはゴールまで続いた。最後は僅差の中、後続がわずか6秒差まで迫る中でファン・デル・ポエルが勝利を掴んだ。
マシュー・ファン・デル・ポエル(ステージ1位)
「今日はきつかったね。第一週はチームにとってもあまりよいものとは言えなかったよ。でも僕らはこういうチャンスが来るだろうと冷静でいられたんだ。いいメンバーがそろっているし、僕らに更なる追い風がこれから吹くだろうと思うよ。でもとりあえず勝利で休息日を迎えられてよかったよ。正直勝てるという確信はなかったんだ。メイン集団から逃げ続けるのにだいぶ力を使ったからね。後続からのプレッシャーがすごかったし、向かい風だったからね。だから踏み続けるしかなかったんだよね。とにかく勝ち切れて安堵だよ。」

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ツール・ドフランス第9ステージ順位
1位 マシュー・ファン・デル・ポエル(アルペシン・プレミアテック) 3h27’51”
2位 トビアス・ヨハネセン(Uno-Xモビリティ))
3位 トム・ピドコック(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)
4位 アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト)
5位 フィリッポ・ガンナ(ネットカンパニー・イネオス) +06”
6位 マッズ・ピーダースン(リドル・トレック)
7位 マイケル・マシューズ(ジェイコ・アルーラ)
8位 ニコラス・ブルイヤール(トータルエナジーズ)
9位 ジョーダン・ジェガット(トータルエナジーズ)
10位 ショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト)
ツール・ド・フランス総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG) 32h17’04”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク) +2’42”
3位 アイザック・デル・トロ(UAEチームエミレーツXRG) +3’27”
4位 レムコ・エヴァネポエル(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +3’30”
5位 ポール・セクサス(デカスロンCMA・CGM) +3’34
6位 ホァン・アユソ(リドル・トレック) +3’55”
7位 フロリアン・リポウィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ) +4’00”
8位 レニー・マルチネス(バーレーン・ヴィクトリアス) +4’21”
9位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック) +4’57”
10位 イーガン・ベルナル(ネットカンパニー・イネオス) +9’12”
H.Moulinette












