[オマーン、アルガーベ、デル・ソル第2ステージ] ツアー・オブ・オマーン、ヴォルタ・アオ・アルガーベ、ルタ・デル・ソル第2ステージ:ハースがオマーンでステージ優勝!チームスカイはアルガーベとデル・ソルでステージ勝利と総合首位

各レースの第2ステージが行われる中、この日はチームスカイデーとなった。ポルトガルで行われているヴォルタ・アオ・アルガーベとスペインで行われたルタ・デル・ソルでステージ優勝と総合リーダーを獲得、グレーな話題が続いているチームに明るいニュースをもたらした。ミカル・クウィアトコウスキー、ゲラント・トーマス、ワウト・ポエルス(チームスカイ)という主力3人が早くも結果を出し、チームの調子がいいことを感じさせた。
オマーンでは新天地移籍組の明暗が分かれた。ネイサン・ハース(カチューシャ・アルペシン)が鮮やかに勝利を飾る中、カチューシャを去ったアレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ)は勝利できず、多くの強豪スプリンターが既にシーズン初勝利を収めている中で一歩出遅れた形となっている。
ツアー・オブ・オマーン第2ステージ
新天地へ移籍をしたネイサン・ハース(カチューシャ・アルペシン)がいきなり結果を残した。アスタナやBMCが総合優勝を狙うために積極的に仕掛ける中で、キッチリと結果を残した。ゴールラインでは絶叫、勝利を知らしめた。」またスプリントでのステージ優勝を狙ったアレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ)だったが、総合系やパンチャーたちの積極的な動きに阻まれ、勝利はお預けとなった。
「勝ちたかったんだよ。みんなに前もって言っていたんだよ、僕が勝利したらすぐにわかるってね。僕の雄たけびが聞こえるから、ってね。今朝起きたときからなんとなく勘が、今日は俺の日だ、って語りかけてきたんだよ。中東でのレースは、オーストラリアからヨーロッパへの調整にはちょうどいいよ。」ハースは納得の表情を見せた。

『ハースが渾身の雄たけび @Tim D Waele』

『この満面の笑み @Tim D Waele』
ツアー・オブ・オマーン第2ステージ
1位 ネイサン・ハース(カチューシャ・アルペシン) 4h22’15
2位 グレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(BMC)
3位 アレクセイ・ルチェンコ(アスタナ)
4位 ドリエス・デヴェニエンス(クイックステップ・フロアーズ)
5位 マラウィ・クドゥス(ディメンション・データ)
ツアー・オブ・オマーン総合順位
1位 ネイサン・ハース(カチューシャ・アルペシン) 8h20’46
2位 グレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(BMC) +04”
3位 アレクセイ・ルチェンコ(アスタナ) +06”
4位 マラウィ・クドゥス(ディメンション・データ) +10”
5位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(バーレーン・メリダ)
ヴォルタ・アオ・アルガーベ第2ステージ
元世界チャンピオンのミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)が頂上ゴールで見事な走りを披露した。チームメイトのゲラント・トーマス(チームスカイ)や新天地移籍のダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)らを率いて山岳を制し、チームに貴重な勝利をもたらした。また同タイムでステージ3位に入ったトーマスはそのまま総合リーダージャージを獲得、チームスカイにとっては完璧な一日となった。
5名に絞られたステージ優勝争いだったが、パンチ力のあるクウィアトコウスキーは易々とアタックを決め余裕のガッツポーズを見せた。

『元世界チャンピオンがパンチ力を見せた @Tim D Waele』

『影のエース、トーマスが総合リーダーに @Tim D Waele』
ヴォルタ・アオ・アルガーベ第2ステージ
1位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ) 4h49’51”
2位 バウク・モレンマ(トレック・セガフレド)
3位 ゲラント・トーマス(チームスカイ)
4位 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)
5位 ジェイミー・ロンソン(モビスター)
ヴォルタ・アオ・アルガーベ総合順位
1位 ゲラント・トーマス(チームスカイ) 9h37’49”
2位 ジェイミー・ロンソン(モビスター)
3位 ミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)
4位 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)
5位 バウク・モレンマ(トレック・セガフレド)
ルタ・デル・ソル第2ステージ
チームスカイにとってはヴォルタ・アオ・アルガーベと同日にワウト・ポエルス(チームスカイ)がスペインの地で見事にステージ勝利を挙げ、さらには総合リーダーの座も確保する最高の一日となった。皆の注目がエースのクリス・フルーム(チームスカイ)に集まる中それを逆手にとっての攻撃に出ると、最後は単独でゴールラインを超えた。
またこのステージでは渦中のフルームは27秒遅れの7位でゴール、調子はいいことを感じさせた。しかしまだ出ない判決、そしてメディアの注目に対して苦言を呈すなど、心落ち着かない日々を過ごしている。

『ポエルス快勝のクライム @Ruta del Sol』

『フルームのアシストではあるが実力者 @Ruta del Sol』
ルタ・デル・ソル第2ステージ
1位 ワウト・ポエルス(チームスカイ) 3h38’04”
2位 ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ) +02”
3位 ティム・ウェレンス(ロット・ソウダル)
4位 ミケル・ランダ(モビスター) +04”
5位 ヤコブ・フグルサング(アスタナ)
ルタ・デル・ソル総合順位
1位 ワウト・ポエルス(チームスカイ) 8h59’43”
2位 ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ) +02”
3位 ティム・ウェレンス(ロット・ソウダル)
4位 ミケル・ランダ(モビスター) +04”
5位 ヤコブ・フグルサング(アスタナ)
H.Moulinette