ブエルタ・ア・エスパーニャ第5st:最初の本格的スプリントステージを制したのはブレナン!新鋭が早くも今大会2勝目!ファン・アールトは自らの勝利ではなく最強アシストで貢献

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必ず大会ごとに現れる新星、そして今大会は早くもそんな男が4ステージ(1ステージキャンセルのため)中2勝目を飾った。マシュー・ブレナン(ヴィズマ・リースアバイク)はチームメイトたちの完璧なアシストを受け、残り250mでの直角コーナーへ最高の形で進入、リードアウトを果たしたワウト・ファン・アールト(ヴィズマ・リースアバイク)が残り100mで外れた瞬間に猛然とゴールへと突き進むと、そのまま余裕のスプリント勝利を挙げた。まだ20歳で今大会が初のグランツール、体系的にも大柄な選手が多いスプリンター会の中では小柄ではあるが、爆発力としなやかな脚質で鮮やかにステージ勝利を挙げた。これで今大会のここまでの勝者は未だに総合リーダーのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)とブレナンのみという結果となっている。

総合首位を守るポガチャルはこの日は余裕の走りでチームメイトたちの集団コントロールの背後でクルージング、難なくこの日も総合首位の座を守って見せた。

第5ステージは今大会数少ないスプリントステージ・・・というわけではなく、主催者の設定上は丘陵コースという位置づけだった。そうなれば勝利を狙うチームが目論むのは、いかにスプリンターたちを丘陵区間で振るい落とすかということだった。今大会ようやくスペインへと上陸したレースは173.3㎞で総獲得標高1600mとクラシックのようなコースレイアウト、さらにはゴール前に2つの直角コーナーというテクニカルさもあり、勝利を占うのが難しいステージとなる。クラシックハンターのファン・アールト擁するヴィズマ・リースアバイクは、今大会クスが総合エースというスタンスではあるが、総合狙いというよりはある程度ステージを狙うための陣容となっており、第2ステージで幸先よく勝利できたことで、余裕をもってこのステージに挑んだ。

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序盤集団をコントロールしたのはマッズ・ピーダースン(リドル・トレック)でステージ勝利を狙うリドル・トレックとネットカンパニー・イネオスだった。さらにそこにヴィズマ・リースアバイクも加わりハイペースで展開するレースは、序盤の逃げが早々と吸収されるとなかなか次のアタックが容認されない状況となる。しかしこの日も元気だったのはイーサン・ヘイター(ソウダル・クイックステップ)、繰り下げで着用しているポイント賞ジャージを自らのものにするため、地道に中間スプリントを積み重ねているが、この日も中盤で飛び出し単独で中間スプリント獲得を狙う。その背後ではファン・アールトが集団から飛び出し2位通過、こちらも明確にポイント賞ジャージを狙っていることを印象付けた。

ヘイターが吸収された後も単発でアタックがかかるが、まだ大会序盤で逃げ切り容認でマイヨ・ロホを危険にさらしたくないUAEチームエミレーツXRGがここからペースをコントロール、そのままレースはスプリンターたちを振るい落とすことなく展開していく。ヴィズマ・リースアバイクもUAEチームエミレーツXRGと足並みをそろえ集団のペースを高く維持、これによりレースはそのまま残り5㎞の救済措置区間へと突入、各チームスプリンターが残ったことでスプリント争いへ向けて慌ただしく覇権争いが繰り広げられた。

残り1㎞を切り先頭にはUno-Xモビリティのアシストがペースを作り、その背後にヴィズマ・リースアバイクがクリストフ・ラポルトとファン・アールトが隊列を組み、その背後にブレナンがきっちりと位置どっている。そのままペースはさらに加速、クラシックライダー二人がアシストするヴィズマ・リースアバイクの速さは抜きんでており、余裕をもって最終コーナーへと突入していく。ここでブレナンは一瞬タイヤを滑らせたが、そんなことなど感じさせない加速をここから見せる。先行でスプリントを開始すると、誰にも肩を並べられることなく完勝、新たな世代のスプリンターが確実に勝利を積み重ねた。

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マシュー・ブレナン(ステージ1位)
「悪くないだろ!最高の気分だよ!初のグランツールでもう2勝だよ!今日はどのチームも全開だったんで、こうしてそんな課アでも勝利できたことでほっとしているよ。チームのアシストはこれ以上ないくらいドンピシャ!最後はラポルトとファン・アールトという最強クラスの選手たちにアシストしてもらえたんだもん。僕は自分ではスプリンターとは思ってないんだよ。上りもある程度こなせるしね。だからどちらかと言えばクラシックのような今日のようなステージは僕好みだったんだよ。チームワークでサポートされているのを感じると、信頼して貰ているのだと感じられて自信にもつながるね。」

第5ステージ順位
1位 マシュー・ブレナン(ヴィズマ・リースアバイク)   3h47’02”
2位 ヨルディ・ミーウス(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)
3位 ヴィンチェンツォ・アルバニース(EFエデュケーション・イージーポスト)
4位 アレッサンドロ・ロメル(XDSアスタナ)
5位 アクセル・ローランス(ネットカンパニー・イネオス)
6位 オールイ・アルラール(モビスター)
7位 クリストフ・ラポルト(ヴィズマ・リースアバイク)
8位 アルベルト・ダイネーゼ(ソウダル・クイックステップ)   +2’57”
9位 ヴィト・ブラット(ロット・インターマルシェ)    +3’17”
10位 ダビ・ロペス(ピナレロQ36.5)

ブエルタ・ア・エスパーニャ総合順位
1位 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)   11h26’01”
2位 プリモズ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +3’21”
3位 エンリック・マス(モビスター)   +3’32”
4位 セップ・クス(ヴィズマ・リースアバイク)   +3’44”
5位 オスカル・オンリー(ネットカンパニー・イネオス)   +3’45”
6位 リチャード・カラパズ(EFエデュケーション・イージーポスト)   +3’50”
7位 フェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +3’57”
8位 マティアス・スケルモース(リドル・トレック)   +4’06”
9位 ヤルノ・ウィダー(ロット・インターマルシェ
10位 ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツXRG)   +4’11”

H.Moulinette