自転車大国ベルギー。世界で最も自転車競技熱の高い地域と言われるフランドル地方を舞台に、第92回ロンド・ファン・フラーンデレン(仏名ツール・デ・フランドル)が開催される。数あるワンデークラシックの中でも格式、難易度、存在感が突出した珠玉のレースだ。
コース全長は264kmに及び、後半にかけて17もの「壁(ミュール)」と呼ばれる急坂を越える。そのうち9つが石畳に覆われた悪路で、毎年勝負を決める重要なポイントとなる。かつてエディ・メルクス(ベルギー)が「これはロードレースではなくシクロクロスコースだ」と皮肉った「コッペンベルグ」が修復工事を終えて2年ぶりに復活。最後の難所「カペルミュール」と「ボスベルグ」は今年も健在だ。
フランドルを制することはベルギー人選手にとって最大の栄誉。他国のクラシックハンターたちも、周到にこの大一番に調子を合わせてくる。王座奪回を目論むトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)、2連覇を狙うアレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)、そして2位を3度経験しているレイフ・ホステ(ベルギー、サイレンス・ロット)。各国から選りすぐりの戦士がフランドルに降り立った。
唯一無二のクラシック。役者は揃った。このフランドルを皮切りに「北のクラシック」シリーズが幕を開ける。
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