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2008/9/10 11:32

ツール7連覇アームストロングの現役復帰が正式に決定


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7連覇を達成したランス・アームストロング(ディスカバリーチャンネル)
『7連覇を達成したランス・アームストロング(ディスカバリーチャンネル)』
ランスが帰ってくる!癌(がん)克服後の1999年からツール・ド・フランスで前人未到の7連覇を達成し、2005年に華々しく引退したランス・アームストロング(アメリカ)が、2009年に現役に復帰する意向を表明した。理由は癌の世界的な理解を深めるため。目標はツールの8勝目。復帰の詳細は9月24日に発表される。

説明するまでもなく、アームストロングは世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」で前人未到の7連覇を達成したテキサスマンだ。1993年の世界選手権を史上最年少の21歳で制したアームストロングは、全盛期の1996年に睾丸癌が発症。癌は肺と脳にも転移したが、懸命の化学療法によって命を取り留め、レース復帰後は破竹の活躍を見せた。

USポスタルで再起を果たしたアームストロングは1999年に周囲が驚くツール制覇を達成すると、その後7年間に渡って独裁的な力でツールを支配。2005年のツール7連覇を最後に、現役を引退した。引退後は、現役中から始めていた癌撲滅のチャリティー活動に従事。ご存知の通り、黄色い「LIVESTRONG」のリストバンドは日本にも広く浸透した。

今回の現役復帰説が最初に明るみに出たのは、9月8日のアメリカVelonewsの記事。それによると、アームストロングはかつてツール7連覇を指揮したヨハン・ブリュイネール監督のアスタナチームで2009年に現役に復帰し、無給でツアー・オブ・カリフォルニア、パリ〜ニース、ツール・ド・ジョージア、ドーフィネ・リベレ、そしてツール・ド・フランスに出場する。9月末に発売されるアメリカのファッション雑誌「ヴァニティー・フェアー」の中で真相が語られるという内容だった。

今年に入ってアームストロングがアメリカのMTBレースで2位に入り、元ディスカバリーチャンネルのディルク・デモル監督がアスタナに合流するなど、復帰の信憑性を高める事実が多数。しかし当のアスタナ側がこの事実を否定したため、真意が分からないまま、復帰説は噂の域を出なかった。

そして今回、アームストロング側からプレスリリースが出され、2009年の現役復帰が正式に発表された。所属チームはブリュイネール監督のいるアスタナ(バイクはトレック)が有力視されているが、まだ未決定。復帰の詳細は9月24日に発表される予定だ。

プレスリリースの中でアームストロングは「子どもたちや家族、そして親しい友人たちと相談して、2009年のプロロードレース現役復帰を決意した。復帰は癌対策の戦略の一環であり、理由は癌の国際的な理解拡大にある。今年だけでも世界では800万人の癌患者が命を落としている。更に数百万人が病気と格闘中で、風評による被害も大きい。今こそ国際レベルで癌対策に取り組むべき時だ」と述べている。アームストロングの声明はlivestrong.comで視聴可能(すぐに音が出ます)。

9月18日に37歳の誕生日を迎えるアームストロング。これまで数々の偉業を成し遂げてきたテキサスマンの動向から目が離せない。

text:Kei TSUJI
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