2008/5/3 17:23


個人タイムトライアル(以下TT)、いわゆる「時間との闘い」の舞台となったのはスイス西部の街シオン。幹線道路と峠道を組み合わせたコースレイアウトで、中盤に長さ2600m・高低差205mの峠を越える。
個人TTの距離としては短い部類に入るが、1分以内に総合38位まで(15秒以内に総合24位まで)がひしめく総合成績に変動をもたらすには充分なコース。総合争いにおいて非常に大きな意味を持つステージである。
レースは総合下位の選手から順にスタート。前日に引き続き好天に恵まれ、第1走者のネイサン・ミラー(アメリカ、BMCレーシングチーム)は28分48秒(39.2km/h)をマーク。これは続く走者に直ぐさま塗り替えられ、25分53秒(43.5km/h)を記録したトニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード)が暫定トップに。
マルティンは1時間に渡ってトップに君臨したが、オランダTTチャンピオンのスタフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム)がこれを1秒更新。グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、チームCSC)が25分57秒の好タイムを記録する一方、期待されたマルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード)とデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)はともに26分11秒と伸び悩んだ。
最有力候補と目された総合8位のアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)は序盤から快調に飛ばし、中間計測ポイントでトップタイムを叩き出すと、その後もハイスピードを維持して25分32秒(44.2km/h)でゴール。クレメントのタイムを20秒更新して一躍トップに立ち、後続の走りを待った。
クレーデン最大の対抗馬であるディフェンディングチャンピオンのトーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク)は、独特の前傾のキツいポジションで18.8kmのコースを疾走。中間計測ポイントでクレーデンに肉薄するタイムをマークするが、最後までタイム差を詰めることが出来ずに25分38秒でゴール。クレーデンに6秒及ばなかった。
総合6位のオスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)が26分18秒、総合4位のロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)は26分09秒。最終走者のミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)は26分53秒でゴール。アルバジーニは健闘したが、リーダージャージを失った。
この結果を受け、ステージ優勝とリーダージャージはクレーデンの手に渡った。クレーデンはこれが今シーズン初勝利。強靭なチーム力を擁しながら、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの2大レースに出場できないアスタナに朗報をもたらした。アスタナチームは翌日から積極的にレースをコントロールし、リーダージャージキープに尽力することだろう。
最終日前日の翌第4ステージは今大会最難関山岳ステージだ。序盤から1級山岳が4つ連続し、高低差1000mを上っては下り、下っては上るを4回繰り返す。最後はゴール8km手前の1級山岳を越え、更に高低差100m以上を上ってゴールだ。獲得標高3650mに及ぶこの山岳ステージで総合成績は決定づけられる。
2位 トーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク) +06"
3位 スタフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム) +20"
4位 トニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード) +21"
5位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、チームCSC) +25"
6位 ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス) +37"
7位 ウラディミール・グセフ(ロシア、アスタナ)
8位 マルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード) +39"
9位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
10位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +41"
2位 トーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク) +05"
3位 ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス) +35"
4位 ウラディミール・グセフ(ロシア、アスタナ) +38"
5位 マルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード) +43"
6位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +44"
7位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) +45"
8位 オスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ) +46"
9位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル) +54"
10位 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ) +55"

第3ステージ グラフィックス
text:Kei TSUJI
photo:Tim de Waele
←第2ステージ 第4ステージ→


ツール・ド・ロマンディ2008第3ステージ
最速タイムを叩き出したクレーデンが総合トップに躍進
個人タイムトライアル(以下TT)、いわゆる「時間との闘い」の舞台となったのはスイス西部の街シオン。幹線道路と峠道を組み合わせたコースレイアウトで、中盤に長さ2600m・高低差205mの峠を越える。
個人TTの距離としては短い部類に入るが、1分以内に総合38位まで(15秒以内に総合24位まで)がひしめく総合成績に変動をもたらすには充分なコース。総合争いにおいて非常に大きな意味を持つステージである。
レースは総合下位の選手から順にスタート。前日に引き続き好天に恵まれ、第1走者のネイサン・ミラー(アメリカ、BMCレーシングチーム)は28分48秒(39.2km/h)をマーク。これは続く走者に直ぐさま塗り替えられ、25分53秒(43.5km/h)を記録したトニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード)が暫定トップに。
マルティンは1時間に渡ってトップに君臨したが、オランダTTチャンピオンのスタフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム)がこれを1秒更新。グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、チームCSC)が25分57秒の好タイムを記録する一方、期待されたマルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード)とデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)はともに26分11秒と伸び悩んだ。
最有力候補と目された総合8位のアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)は序盤から快調に飛ばし、中間計測ポイントでトップタイムを叩き出すと、その後もハイスピードを維持して25分32秒(44.2km/h)でゴール。クレメントのタイムを20秒更新して一躍トップに立ち、後続の走りを待った。
クレーデン最大の対抗馬であるディフェンディングチャンピオンのトーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク)は、独特の前傾のキツいポジションで18.8kmのコースを疾走。中間計測ポイントでクレーデンに肉薄するタイムをマークするが、最後までタイム差を詰めることが出来ずに25分38秒でゴール。クレーデンに6秒及ばなかった。
総合6位のオスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)が26分18秒、総合4位のロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)は26分09秒。最終走者のミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)は26分53秒でゴール。アルバジーニは健闘したが、リーダージャージを失った。
この結果を受け、ステージ優勝とリーダージャージはクレーデンの手に渡った。クレーデンはこれが今シーズン初勝利。強靭なチーム力を擁しながら、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの2大レースに出場できないアスタナに朗報をもたらした。アスタナチームは翌日から積極的にレースをコントロールし、リーダージャージキープに尽力することだろう。
最終日前日の翌第4ステージは今大会最難関山岳ステージだ。序盤から1級山岳が4つ連続し、高低差1000mを上っては下り、下っては上るを4回繰り返す。最後はゴール8km手前の1級山岳を越え、更に高低差100m以上を上ってゴールだ。獲得標高3650mに及ぶこの山岳ステージで総合成績は決定づけられる。
ツール・ド・ロマンディ2008第3ステージ結果
1位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ) 25'32"2位 トーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク) +06"
3位 スタフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム) +20"
4位 トニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード) +21"
5位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、チームCSC) +25"
6位 ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス) +37"
7位 ウラディミール・グセフ(ロシア、アスタナ)
8位 マルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード) +39"
9位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
10位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +41"
個人総合成績
1位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ) 9h31'28"2位 トーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク) +05"
3位 ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス) +35"
4位 ウラディミール・グセフ(ロシア、アスタナ) +38"
5位 マルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード) +43"
6位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス) +44"
7位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) +45"
8位 オスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ) +46"
9位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル) +54"
10位 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ) +55"
ポイント賞
ミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)中間スプリント賞
モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームハイロード)山岳賞
フランシスコハビエル・ビーラ(スペイン、ランプレ)第3ステージ グラフィックス
text:Kei TSUJI
photo:Tim de Waele
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個人ステージ成績
(2008/5/3)
個人総合成績
(2008/5/3)
個人総合ポイント賞
(2008/5/3)
個人総合中間スプリント賞
(2008/5/3)
個人総合山岳賞
(2008/5/3)
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