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2008/5/3 17:23

ツール・ド・ロマンディ2008第3ステージ

最速タイムを叩き出したクレーデンが総合トップに躍進


トップタイムを叩きだしたアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)
『トップタイムを叩きだしたアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)』
トップから1分21秒遅れの31位に入り総合リーダージャージを失ったミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)
『トップから1分21秒遅れの31位に入り総合リーダージャージを失ったミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)』
中間スプリント賞ジャージを着るモーリス・ポッソーニ(イタリア、チームハイロード)は2分2秒遅れの66位
『中間スプリント賞ジャージを着るモーリス・ポッソーニ(イタリア、チームハイロード)は2分2秒遅れの66位』
久々の表彰台に上がるアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)
『久々の表彰台に上がるアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)』
リーダージャージも獲得したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)
『リーダージャージも獲得したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)』
2008年5月2日、ツール・ド・ロマンディ第3ステージ個人タイムトライアルが行なわれ、25分32秒のトップタイムをマークしたアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)が優勝を飾った。前年度覇者のトーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク)はクレーデンに6秒及ばず2位。リーダージャージはクレーデンの手に渡った。

個人タイムトライアル(以下TT)、いわゆる「時間との闘い」の舞台となったのはスイス西部の街シオン。幹線道路と峠道を組み合わせたコースレイアウトで、中盤に長さ2600m・高低差205mの峠を越える。

個人TTの距離としては短い部類に入るが、1分以内に総合38位まで(15秒以内に総合24位まで)がひしめく総合成績に変動をもたらすには充分なコース。総合争いにおいて非常に大きな意味を持つステージである。

レースは総合下位の選手から順にスタート。前日に引き続き好天に恵まれ、第1走者のネイサン・ミラー(アメリカ、BMCレーシングチーム)は28分48秒(39.2km/h)をマーク。これは続く走者に直ぐさま塗り替えられ、25分53秒(43.5km/h)を記録したトニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード)が暫定トップに。

マルティンは1時間に渡ってトップに君臨したが、オランダTTチャンピオンのスタフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム)がこれを1秒更新。グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、チームCSC)が25分57秒の好タイムを記録する一方、期待されたマルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード)とデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)はともに26分11秒と伸び悩んだ。

最有力候補と目された総合8位のアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)は序盤から快調に飛ばし、中間計測ポイントでトップタイムを叩き出すと、その後もハイスピードを維持して25分32秒(44.2km/h)でゴール。クレメントのタイムを20秒更新して一躍トップに立ち、後続の走りを待った。

クレーデン最大の対抗馬であるディフェンディングチャンピオンのトーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク)は、独特の前傾のキツいポジションで18.8kmのコースを疾走。中間計測ポイントでクレーデンに肉薄するタイムをマークするが、最後までタイム差を詰めることが出来ずに25分38秒でゴール。クレーデンに6秒及ばなかった。

総合6位のオスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)が26分18秒、総合4位のロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)は26分09秒。最終走者のミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)は26分53秒でゴール。アルバジーニは健闘したが、リーダージャージを失った。

この結果を受け、ステージ優勝とリーダージャージはクレーデンの手に渡った。クレーデンはこれが今シーズン初勝利。強靭なチーム力を擁しながら、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの2大レースに出場できないアスタナに朗報をもたらした。アスタナチームは翌日から積極的にレースをコントロールし、リーダージャージキープに尽力することだろう。

最終日前日の翌第4ステージは今大会最難関山岳ステージだ。序盤から1級山岳が4つ連続し、高低差1000mを上っては下り、下っては上るを4回繰り返す。最後はゴール8km手前の1級山岳を越え、更に高低差100m以上を上ってゴールだ。獲得標高3650mに及ぶこの山岳ステージで総合成績は決定づけられる。


ツール・ド・ロマンディ2008第3ステージ結果
1位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)       25'32"
2位 トーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク)        +06"
3位 スタフ・クレメント(オランダ、ブイグテレコム)      +20"
4位 トニ・マルティン(ドイツ、チームハイロード)       +21"
5位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、チームCSC) +25"
6位 ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)        +37"
7位 ウラディミール・グセフ(ロシア、アスタナ)
8位 マルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード)     +39"
9位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)
10位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)      +41"

個人総合成績
1位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)       9h31'28"
2位 トーマス・デッケル(オランダ、ラボバンク)        +05"
3位 ロマン・クルージガー(チェコ、リクイガス)        +35"
4位 ウラディミール・グセフ(ロシア、アスタナ)        +38"
5位 マルコ・ピノッティ(イタリア、チームハイロード)     +43"
6位 レイン・ターラマエ(エストニア、コフィディス)      +44"
7位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)         +45"
8位 オスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)      +46"
9位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)     +54"
10位 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)    +55"

ポイント賞
ミハエル・アルバジーニ(スイス、リクイガス)

中間スプリント賞
モーリス・ポッソーニ(イタリア、チームハイロード)

山岳賞
フランシスコハビエル・ビーラ(スペイン、ランプレ)


第3ステージ グラフィックス

text:Kei TSUJI
photo:Tim de Waele

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