2008/1/23 11:48

この日、京都市の最高気温は4度。天気予報には雪だるまマークが踊っていたが、実際は冷たい雨が降り注いだ。午前中のカテゴリーは雨を逃れたが、午後の組、特にC2とCL2は雨のなか行なわれた。そしてこの雨が難コースの難易度を更に上げることに。
桂川河川敷に作られたコースは概ねフラットだ。しかし河川敷と言えば欠かせないのが土手。高低差4m弱のこの土手を縫うようにアップダウンコースが作られた。傾斜角20度ほどのキャンバーでは真っすぐ走ることすら困難を極め、ズルズルッとタイヤを取られる選手が続出。渋滞も多く発生した。
土手以外はフラット主体と言えど、直角カーブの連続によって立ち上がりのダッシュが要求される。キャンバー有り、滑りやすいコーナー有り、階段有り、シケイン有りの難コース。そんな桂川には実に484名もの選手がエントリーした。
12時30分スタートのC1には44人がエントリー。最初の平坦区間で飛び出したのは入江克典と松井正史のシマノドリンキングコンビで、そのまま先頭でキャンバー区間に突入する。その後方では落車によってコースに蓋がされ、有力選手が出遅れる展開に。
入江と松井の2人は先頭で1周目を終えるが、後方からベテラン大原が迫る。そして2周目には大原が2人をパスして先頭に立ち、そこからしばらく一人旅が始まった。数秒遅れて入江と松井の2人、その10秒ほど後方は三船、池本真也(和光機器タムラクラブ)、リード・ダレン(O-TRICK RIDLEYBIKE JAPAN)の3人、更に遅れて永良大誠(グランデパール播磨)、岡崎和也(エキップ・アサダ)、船岡洋(Testach-Racing)の3人が続く展開。その後方の笹井秀治(masahikomifune.com)はシケインをバニーホップで飛び越えて観客を沸かせた。
3周目に入っても大原の独走は変わらないが、徐々にペースを上げた三船はシマノドリンキングの2人をパスして2番手に上がり、更に先頭の大原に迫る。そして4周目のシケイン手前で遂に三船は大原を捉えた。
しかしピット手前のコーナーで三船は転倒し、大原に先行を許すばかりか入江にも抜かれて3番手に後退。素早くバイクを交換した三船は再び追走を始め、5周目には入江を抜いて再び2番手に上がった。一方、そこまで好位置につけていた松井はキャンバー区間でタイヤトラブルに見舞われて後退してしまう。
先頭大原、追う三船、そして入江。この構図がしばらく続いたが、8周目(残り2周回)に突入すると三船は再び大原を捉えて先頭に立った。しかし大原はしっかりと三船の後ろをキープして最終周回へ。
先頭は三船と大原の2人のままキャンバー区間を終える。この2人によるゴール前の争いかと思われたが、大原は平坦区間のコーナーで痛恨のスリップダウン。この落車によって三船が単独トップに立ち、そのまま単独でゴールに飛び込んだ。落車痕が残る大原は懸命に追撃したものの三船には届かず2位でゴール。そして入江が3位に入り、今シーズン初の表彰台を射止めた。
ジェラジャ・マレーシアなどの遠征から帰って来たばかりの三船にとって「気温差は30度」。そんなコンディションでも強さを見せつけた。今シーズンは開幕戦以来2度目の関西シクロクロスC1優勝である。大原は前戦の希望が丘大会に続く2位。「最後に仕掛けようとした場面での転倒だった」と悔しさを滲ませながらも表彰台では清々しくインタビューに応じた。
C2は高校選手権を制した伊勢洋人(大阪産大高校)が序盤から飛び出して先行するが、周回を重ねると徐々に後退してしまう。代わって真弓力(Mt.HASE321)や日野林昂志郎(BSC/UCY/ナカジマ)が前に上がる展開。冷たい雨によって刻々と変化(悪化)するコースコンディションの中、佐藤あきら(デモーショBRIKO)が真弓と日野林をかわして先頭に立つと、そのままゴールまで独走した。
C2と1分の時間差スタートのCL1は中村由香里(ナカガワA.S.K'デザイン)が序盤から先頭に立ち、福本千佳と岩田知夏のクラブシルベスト2人を振り切って優勝を果たした。
関西シクロクロスも残すところあと1戦。関西クロス選手権も兼ねた最終戦は2月3日、滋賀県野洲市の野洲川運動公園で行なわれる。
結果
2位 大原満(愛三工業レーシングチーム)
3位 入江克典(シマノドリンキング)
4位 池本真也(和光機器タムラクラブ)
5位 永良大誠(グランデパール播磨)
6位 リード・ダレン(O-TRICK RIDLEYBIKE JAPAN)
7位 船岡洋(Testach-Racing)
8位 岡崎和也(エキップ・アサダ)
9位 白石真悟(シマノドリンキング)
10位 笹井秀治(masahikomifune.com)
2位 真弓力(Mt.HASE321)
3位 日野林昂志郎(BSC/UCY/ナカジマ)
4位 伊勢洋人(大阪産大高校)
5位 岩田祐樹(ZIPANG)
6位 後呂有哉(サイクルアシストオオバ)
7位 中澤直継(ZippyタケウチRC)
8位 岩本雅秀(チーム泥んこプロレス)
9位 岩月伸夫(BREZZAカミハギRT)
10位 一色寛之(京大サイクリング部)
2位 福本千佳(クラブシルベスト)
3位 岩田知夏(クラブシルベスト)
4位 森涼子(京大サイクリング部)
5位 三井由香(ベロチスタパールスギノ)

第8戦・京都市桂川緑地公園 グラフィックス
text&photo:Kei TSUJI

関西シクロクロス2007第8戦・京都市桂川緑地公園
大原とのデッドヒートを制した三船が関西クロス2勝目
この日、京都市の最高気温は4度。天気予報には雪だるまマークが踊っていたが、実際は冷たい雨が降り注いだ。午前中のカテゴリーは雨を逃れたが、午後の組、特にC2とCL2は雨のなか行なわれた。そしてこの雨が難コースの難易度を更に上げることに。
桂川河川敷に作られたコースは概ねフラットだ。しかし河川敷と言えば欠かせないのが土手。高低差4m弱のこの土手を縫うようにアップダウンコースが作られた。傾斜角20度ほどのキャンバーでは真っすぐ走ることすら困難を極め、ズルズルッとタイヤを取られる選手が続出。渋滞も多く発生した。
土手以外はフラット主体と言えど、直角カーブの連続によって立ち上がりのダッシュが要求される。キャンバー有り、滑りやすいコーナー有り、階段有り、シケイン有りの難コース。そんな桂川には実に484名もの選手がエントリーした。
12時30分スタートのC1には44人がエントリー。最初の平坦区間で飛び出したのは入江克典と松井正史のシマノドリンキングコンビで、そのまま先頭でキャンバー区間に突入する。その後方では落車によってコースに蓋がされ、有力選手が出遅れる展開に。
入江と松井の2人は先頭で1周目を終えるが、後方からベテラン大原が迫る。そして2周目には大原が2人をパスして先頭に立ち、そこからしばらく一人旅が始まった。数秒遅れて入江と松井の2人、その10秒ほど後方は三船、池本真也(和光機器タムラクラブ)、リード・ダレン(O-TRICK RIDLEYBIKE JAPAN)の3人、更に遅れて永良大誠(グランデパール播磨)、岡崎和也(エキップ・アサダ)、船岡洋(Testach-Racing)の3人が続く展開。その後方の笹井秀治(masahikomifune.com)はシケインをバニーホップで飛び越えて観客を沸かせた。
3周目に入っても大原の独走は変わらないが、徐々にペースを上げた三船はシマノドリンキングの2人をパスして2番手に上がり、更に先頭の大原に迫る。そして4周目のシケイン手前で遂に三船は大原を捉えた。
しかしピット手前のコーナーで三船は転倒し、大原に先行を許すばかりか入江にも抜かれて3番手に後退。素早くバイクを交換した三船は再び追走を始め、5周目には入江を抜いて再び2番手に上がった。一方、そこまで好位置につけていた松井はキャンバー区間でタイヤトラブルに見舞われて後退してしまう。
先頭大原、追う三船、そして入江。この構図がしばらく続いたが、8周目(残り2周回)に突入すると三船は再び大原を捉えて先頭に立った。しかし大原はしっかりと三船の後ろをキープして最終周回へ。
先頭は三船と大原の2人のままキャンバー区間を終える。この2人によるゴール前の争いかと思われたが、大原は平坦区間のコーナーで痛恨のスリップダウン。この落車によって三船が単独トップに立ち、そのまま単独でゴールに飛び込んだ。落車痕が残る大原は懸命に追撃したものの三船には届かず2位でゴール。そして入江が3位に入り、今シーズン初の表彰台を射止めた。
ジェラジャ・マレーシアなどの遠征から帰って来たばかりの三船にとって「気温差は30度」。そんなコンディションでも強さを見せつけた。今シーズンは開幕戦以来2度目の関西シクロクロスC1優勝である。大原は前戦の希望が丘大会に続く2位。「最後に仕掛けようとした場面での転倒だった」と悔しさを滲ませながらも表彰台では清々しくインタビューに応じた。
C2は高校選手権を制した伊勢洋人(大阪産大高校)が序盤から飛び出して先行するが、周回を重ねると徐々に後退してしまう。代わって真弓力(Mt.HASE321)や日野林昂志郎(BSC/UCY/ナカジマ)が前に上がる展開。冷たい雨によって刻々と変化(悪化)するコースコンディションの中、佐藤あきら(デモーショBRIKO)が真弓と日野林をかわして先頭に立つと、そのままゴールまで独走した。
C2と1分の時間差スタートのCL1は中村由香里(ナカガワA.S.K'デザイン)が序盤から先頭に立ち、福本千佳と岩田知夏のクラブシルベスト2人を振り切って優勝を果たした。
関西シクロクロスも残すところあと1戦。関西クロス選手権も兼ねた最終戦は2月3日、滋賀県野洲市の野洲川運動公園で行なわれる。
結果
C1
1位 三船雅彦(マトリックス・パワータグ)2位 大原満(愛三工業レーシングチーム)
3位 入江克典(シマノドリンキング)
4位 池本真也(和光機器タムラクラブ)
5位 永良大誠(グランデパール播磨)
6位 リード・ダレン(O-TRICK RIDLEYBIKE JAPAN)
7位 船岡洋(Testach-Racing)
8位 岡崎和也(エキップ・アサダ)
9位 白石真悟(シマノドリンキング)
10位 笹井秀治(masahikomifune.com)
C2
1位 佐藤あきら(デモーショBRIKO)2位 真弓力(Mt.HASE321)
3位 日野林昂志郎(BSC/UCY/ナカジマ)
4位 伊勢洋人(大阪産大高校)
5位 岩田祐樹(ZIPANG)
6位 後呂有哉(サイクルアシストオオバ)
7位 中澤直継(ZippyタケウチRC)
8位 岩本雅秀(チーム泥んこプロレス)
9位 岩月伸夫(BREZZAカミハギRT)
10位 一色寛之(京大サイクリング部)
CL1
1位 中村由香里(ナカガワA.S.K'デザイン)2位 福本千佳(クラブシルベスト)
3位 岩田知夏(クラブシルベスト)
4位 森涼子(京大サイクリング部)
5位 三井由香(ベロチスタパールスギノ)
第8戦・京都市桂川緑地公園 グラフィックス
text&photo:Kei TSUJI



















