2007/10/19 21:34

■スタートを待つ3200人のランドヌール
8/20(月)21時半。ここはフランス、 パリ郊外サンカンタンのパリ・ブレスト・パリ(PBP)スタート地点。カクテルライトに照らされた広大なグランドにはスタートを待つ3200人のランドヌール(長距離ファストラン愛好家)がひしめきあっていた。
これから始まる壮大なファストランを前に、皆の高揚感と不安が混ざり合った雰囲気が漂っている。フランス語やら英語で仲間どうし大声で話す者もいれば、無言のままジリジリと進むスタートへの列に流れに身をゆだねている者もいる。
暮れなずむ空に不穏な雲が広がってきた。90時間かけて1200kmを走るというのに、いきなりの雨は勘弁してほしい。混乱を避けるため20分おきに500人ずつスタートするので、私たちがスタートラインに立つ迄まだ時間がかかりそうだ。
■伝統の大会
PBPはその名の通り、パリと大西洋に面した港町ブレストの往復1200kmを規定時間内(90・84・80時間の3クラスある)に走る大会だ。途中約80kmごとに設けられた13箇所のポイントで通過チェックを受けながら、各自が休憩・食事・睡眠をとりながらゴールを目指す。
PBPの始まりは1891年に遡る。当初はロードレースとして始まり、名勝負の舞台となってきた。PBPロードレースは1951年に幕を閉じたが、1931年から始まった長距離ファストラン大会は、戦時中の中断を挟み近年は4年毎に開催され、今年で16回目の伝統を誇る。
今回は世界36カ国、ヨーロッパ諸国は勿論のこと、南北アメリカ大陸、中東、オセアニア、アフリカの各国、そしてアジアからは日本、台湾、シンガポールよりエントリーがあった。PBPはまさにランドヌールにとってのオリンピックだ。
■1200kmを走るということ
「自転車で1200kmを走る大会」と聞くと、普通のサイクリストは皆あきれてしまう。その距離は東京から西に向かうと福岡まで達し、センチュリーライドだと連続して7回半も走る距離に当たる。確かにいきなり1200kmなんて走れるものでない。
PBPに参加するには、各国で開かれるブルベと呼ばれる200km・300Km・400km・600kmの4大会を規定時間内に完走しなくてはならない。誰もがまずは200kmから挑戦し始め、段階的に距離を延ばしながら、徐々に長距離に慣れていくのだ。
このPBPにチャンレンジする日本人参加者は110人余り。平均年齢は44歳で、最年長の参加者は71歳。女性も11人いる。市民レースに出るようなエキスパートは少数だ。PBPを走るために必要なのは、若さや体力ではなくブルベを何度も走って獲得した経験なのだ。
■雨のスタート
22時前。日が暮れて真っ暗になった空からバチバチと強い雨が降ってきた。同行のAJ宇都宮(宇都宮発着のブルベを運営するグループ)のスタッフ仲間の飯塚氏、須藤氏とともに、ぼやきながら慌ててレインウェアを着込んだ。気温もぐんぐん下がってきた。
私と須藤氏は2回目のPBPだが、飯塚氏は初参加だ。経験のある私と須藤氏ができるだけ飯塚氏をサポートしつつ、グループで協力しながら進みたいが、もし脚力の差が出てきたり仮眠を取るタイミングが合わない場合は、単独で進むことになるだろう。
22時50分。やっとスタートゲートの見える位置にやってきた。道路わきには大勢の観客が連なり熱気でムンムンしている。フランス語のアナウンスでカウントダウンが始まり、花火がドンドンと上がった。大きな歓声と拍手に送られて、いよいよスタートだ。

パリ〜ブレスト〜パリ2007 グラフィックス
photo&text:tb1
パリ〜ブレスト〜パリ2007参加レポート vol.2→

パリ〜ブレスト〜パリ2007参加レポート vol.1
雨のスタート。ランドヌール3200人が1200km走破目指す
− 第1日目 8月20日(月) −
![]() |
| 『スタートを待つ参加者たち。中央の奥に見えるのがスタートゲート』 |
![]() |
| 『受付は国別に行われる』 |
![]() |
| 『日本からの参加者たち』 |
![]() |
| 『ブリジストン ネオコットクロモリ このバイクで1200kmに挑戦する』 |
![]() |
| 『スタート前に雨が降ってきた。慌ててレインウェアを着た』 |
8/20(月)21時半。ここはフランス、 パリ郊外サンカンタンのパリ・ブレスト・パリ(PBP)スタート地点。カクテルライトに照らされた広大なグランドにはスタートを待つ3200人のランドヌール(長距離ファストラン愛好家)がひしめきあっていた。
これから始まる壮大なファストランを前に、皆の高揚感と不安が混ざり合った雰囲気が漂っている。フランス語やら英語で仲間どうし大声で話す者もいれば、無言のままジリジリと進むスタートへの列に流れに身をゆだねている者もいる。
暮れなずむ空に不穏な雲が広がってきた。90時間かけて1200kmを走るというのに、いきなりの雨は勘弁してほしい。混乱を避けるため20分おきに500人ずつスタートするので、私たちがスタートラインに立つ迄まだ時間がかかりそうだ。
■伝統の大会
PBPはその名の通り、パリと大西洋に面した港町ブレストの往復1200kmを規定時間内(90・84・80時間の3クラスある)に走る大会だ。途中約80kmごとに設けられた13箇所のポイントで通過チェックを受けながら、各自が休憩・食事・睡眠をとりながらゴールを目指す。
PBPの始まりは1891年に遡る。当初はロードレースとして始まり、名勝負の舞台となってきた。PBPロードレースは1951年に幕を閉じたが、1931年から始まった長距離ファストラン大会は、戦時中の中断を挟み近年は4年毎に開催され、今年で16回目の伝統を誇る。
今回は世界36カ国、ヨーロッパ諸国は勿論のこと、南北アメリカ大陸、中東、オセアニア、アフリカの各国、そしてアジアからは日本、台湾、シンガポールよりエントリーがあった。PBPはまさにランドヌールにとってのオリンピックだ。
■1200kmを走るということ
「自転車で1200kmを走る大会」と聞くと、普通のサイクリストは皆あきれてしまう。その距離は東京から西に向かうと福岡まで達し、センチュリーライドだと連続して7回半も走る距離に当たる。確かにいきなり1200kmなんて走れるものでない。
PBPに参加するには、各国で開かれるブルベと呼ばれる200km・300Km・400km・600kmの4大会を規定時間内に完走しなくてはならない。誰もがまずは200kmから挑戦し始め、段階的に距離を延ばしながら、徐々に長距離に慣れていくのだ。
このPBPにチャンレンジする日本人参加者は110人余り。平均年齢は44歳で、最年長の参加者は71歳。女性も11人いる。市民レースに出るようなエキスパートは少数だ。PBPを走るために必要なのは、若さや体力ではなくブルベを何度も走って獲得した経験なのだ。
■雨のスタート
22時前。日が暮れて真っ暗になった空からバチバチと強い雨が降ってきた。同行のAJ宇都宮(宇都宮発着のブルベを運営するグループ)のスタッフ仲間の飯塚氏、須藤氏とともに、ぼやきながら慌ててレインウェアを着込んだ。気温もぐんぐん下がってきた。
私と須藤氏は2回目のPBPだが、飯塚氏は初参加だ。経験のある私と須藤氏ができるだけ飯塚氏をサポートしつつ、グループで協力しながら進みたいが、もし脚力の差が出てきたり仮眠を取るタイミングが合わない場合は、単独で進むことになるだろう。
22時50分。やっとスタートゲートの見える位置にやってきた。道路わきには大勢の観客が連なり熱気でムンムンしている。フランス語のアナウンスでカウントダウンが始まり、花火がドンドンと上がった。大きな歓声と拍手に送られて、いよいよスタートだ。
パリ〜ブレスト〜パリ2007 グラフィックス
photo&text:tb1
tb1(ペンネーム)プロフィール
東京都在住の団体職員。チーム百哩走大王、ビテスICHIKAWA、AJ宇都宮所属。春先のブルベで走り込みをし、5月の東京−糸魚川ファストラン、8月の乗鞍マウンテンサイクリング、11月のツールド沖縄市民130kmでのタイムアップを目指すのがここ数年の定例行事。4年後のPBPはもちろんのこと、2年後にイギリスで開かれるロンドン−エディンバラ−ロンドン(1400kmブルベ)参加を目論んでいる。パリ〜ブレスト〜パリ2007参加レポート vol.2→

ホノルルセンチュリーライド2007 Movie
(2007/11/3)
まだコメントはありません








コメント(0)
トラックバック(0)
























