ジロ・デ・イタリア2026第12st:一瞬のスキを突いた最終盤のアタックを成功させたシーゲルトが見事勝利!スプリンター達をあざ笑うかのような鮮やかな勝利!(ダイジェスト動画あり)

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©Giro d’Italia

勝負というのは面白い、どの瞬間で勝負が決まるのかは運任せなところもある。勝利が約束されないそんな博打に打って出るのもまたサイクリストという勝負師の性分、そしてこの日そんな賭けに出たのは総合リーダージャージを守り続けているバーレーン・ヴィクトリアスのメンバーの一人、アレックス・シーゲルト(バーレーン・ヴィクトリアス)だった。 残り3.5㎞、これからのスプリントバトルに向け各チームと選手たちが準備を整える中、勢いよく飛び出していったシーゲルトは得意なTT走力をいかんなく発揮、ゴールラインまで逃げ切って見せた。スプリンターたちは自らの脚を使いたくないという思いから追走が十分に機能せず、最終的に23歳の若人に大金星を提供することとなった。また追いつけなかったが3秒遅れてシクロクロス出身のトゥーン・アールツ(インターマルシェ・ロット)がステージ2位、マリア・ローザを着用もしたトーマス・シルヴァ(XDSアスタナ)が3位に入って見せた。

総合勢では大きな動きはないが、ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)が序盤に体調を崩していたことを暴露したが、それでも今現在のこの順位だということを考えれば、やはり一人だけ抜きんでた実力者であることは間違いない。総合は変わらず大きな波乱はないが、このコメントを聞いたライバルたちが、そのような仕掛けをしていくかに注目が集まる。このステージではマリア・ローザを着用し続けるアフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)がレッドブルキロメーターでポイントを稼ぎボーナスタイムを獲得、1日でも長く守り切るべく奮闘を続けている。

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この日もスタート直後からアタックが仕掛けられるが、今大会躍動するUAEチームエミレーツXRGはしっかりとミケル・ビョルグ(UAEチームエミレーツXRG)が逃げに乗る。しかしこれは決定打とならず吸収されてしまう。最終的に今大会5度目の逃げに乗ったマニュエル・タロッツィ(バルディアー二CSF7セイバー)らを中心として6人が逃げを形成する。しかしそれも確定せずにさらにタロッツィが懲りずにアタックをし、5人の逃げがようやく確定した。

この逃げを追走していたスプリンター擁する各チームだったが、気が付けば各チーム上り区間でエースが脱落していってしまう。ポイント賞ジャージのポール・マニエ(ソウダル・クイックステップ)、ヨナタン・ミラン(リドル・トレック)など主力級スプリンターたちが順番に脱落したことで、上りもこなせるパンチャー系がここから中心となっていく。

しかしこの日の逃げ切りは昨日のようには許されず、ゴール勝負へと展開はシフトしていく。だからこそのスキがあったのだろう。残り3.5㎞でシーゲルトはあっさりとアタックを敢行して決めてしまう。そしてそのままゴールラインまで駆け抜け、地震最大の勝利と勝利の美酒に酔いしれた。

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「アレック・シーゲルト(ステージ1位)
初めてのジロ・デ・イタリアで勝利できるなんて最高の気分だよ。それに加えてエウアリオが総合リーダーになり、総合ジャージを守る走りもチームとしてもいい経験を積み重ねられているよ。実は昨晩の内に今日のアタックは決めていたんだ。この勝利の味わいがあるなら限界まで突き詰め全力投球をすべきだよね。」

ジロ・デ・イタリア第12ステージ順位
1位 アレック・シーゲルト(バーレーン・ヴィクトリアス)   3h53’00”
2位 トゥーン・アールツ(インターマルシェ・ロット)   +3”
3位 トーマス・シルヴァ(XDSアスタナ)
4位 イーサン・ヴァーノン(MSNサイクリング)
5位 ヤスパー・ストゥーヴェン(ソウダル・クックステップ)
6位 オールイ・アウラール(モビスター)
7位 マディス・マイケルス(EFエデュケーション・イージーポスト)
8位 ヨナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツXRG)
9位 エドアルド・ザンバニーニ(バーレーン・ヴィクトリアス)
10位 サカリアス・コラー・ローランド(Uno-Xモビリティ))

ジロ・デ・イタリア総合順位
1位 アフォンソ・エウアリオ(バーレーン・ヴィクトリアス)   48h10’38”
2位 ヨナス・ヴィンゲガード(ヴィズマ・リースアバイク)   +33”
3位 テイメン・アレンスマン(ネットワーク・イネオス)   +2’03”
4位 フ ェリックス・ガル(デカスロンCMA・CGM)   +2’30”
5位 ベン・オコナー(ジェイコ・アルーラ)   +2’50”
6位 ジャイ・ヒンドリー(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ)   +3’12”
7位 マイケル・ストーラー(チュードル・プロサイクリング)    +3’34”
8位 デレック・ジー・ウエスト(リドル・トレック)   +3’40”
9位 ジュリオ・ペリッツァーリ(レッドブル・ボーラ・ハンスグロエ   +3’42”
10位 クリス・ハーパー(ピナレロQ36.5 プロサイクリング)  +4’15”

H.Moulinette