Pinarello
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Pinarello FP5
しなやかに快適に走るグランツーリスモ
ひと言で言ってクルージングタイプ。レースでガツガツ走るというよりはセンチュリーライドやグランフォンドを愉しく走るのに適したバイクだと感じます。F3:13の後継モデルという点で、その性格は非常に明快に打ち出せていると思いました。

滑らかで素直な乗り心地
剛性は高くないんです。シッティングでクルクル回すと滑らかに進んでくれる。その進み方が心地いいんです。驚くほど幅広な形状をしているダウンチューブですが、これが良くしなっているようです。ですのでたとえヘタなペダリングをしていても、それがしなることでペダリングの乱れを打ち消してくれて前に進んでくれる。だから疲れて脚がなくなってきたときなどでも「スピードがばったりと出なくなる」ということがない。そういう点で、まだペダリングの完成されていない初心者が乗っても一定ペースで走ることができると思います。ただし決して柔らかいだけでなく、高い剛性は確保されていることから素直にまっすぐ進んでくれるんです。そういう意味ではあえてチタンやクロモリを望む人などにも薦めたい、イマドキのバイクですね。
幅広で翼状断面のダウンチューブがFP5の乗り味の秘密だ
フィン状の形状をもつチューブ接合部分。
カーボンの造形自由度の高さを生かした設計だ
筋肉質のオンダフォークを採用
「イタリアのアドレナリン」を感じて欲しい
ペダリングの欠点さえカバーしてくれる
全体としての振動吸収性も非常に高いし、長い間乗っても他のバイクに比べて苦痛が明らかに少ない。レースマンであっても景色を眺めながらのロングツーリングや普段のトレーニングには乗りたいぐらいですね。そしてただ安楽というわけでなく、下り性能は折り紙つき。何しろオンダフォークが装備されていますから。
ロングライド向きという傾向はありますが、このバイクをピナレロスポンサードチームのプロレーサーが好んで乗っているという事実もよく見かけられますから、レーサーの人にもタイプによってはいいのかもしれません。
軽量ホイールを履けば、ヒルクライムでも非常に軽やかに走れると思います。タイムを狙うというなら違う軽さが必要なのかもしれませんが、楽に走れると思います。

あと思い浮かぶのはトライアスロンでの使用ですね。スイムで身体が疲れてペダリングが乱れても進んでくれるし、快適。トライアスリートの方でなかなか上手なペダリングが習得できない方は、これに乗ればその欠点をカバーしてくれるでしょうね。無理やり重いギアでぎこちなくペダルを漕いでも良く進んでくれます。TTバイクのようなフォルムですからエアロダイナミクスという点でも万全だと思います。

09よりフレーム売りになったのもうれしいですね。パーツを予算と好みで選ぶことができる。ハンドルをカーボンのものを装着すれば、さらに長距離仕様にすることができると思います。今回12Kカーボンのものに乗りましたが、フレームに迫力があってカッコイイですね。表面の網目模様が大きな12Kカーボンと光沢に凄みを感じます。
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