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vol.1-1 イタリア・グランフォンドとは? vol.1-2 グランフォンド ピナレロの魅力 vol.2 グランフォンド以外にも楽しさいっぱいのスペシャルな旅
本場ヨーロッパで人気のロングライドイベント “イタリア・グランフォンド”
10年ほど前にイタリアで誕生し、近年では日本各地でも同名のイベントが開催されるようになった“グランフォンド”。イタリア語でグラン(大きく)+フォンド(移動する)という言葉の通り、150〜200kmの距離を走る本格ロングライドイベントだ。

本場イタリアでは、2〜3つ峠を含む累計標高差2000〜5000mを超すハードなコースで実施される大会も多く、中にはジロ・デ・イタリアと同じ上りルートや、イタリアの名選手マルコ・パンターニの出身地を舞台に9つの峠(!)を越えていくルートが設定されている大会などもある。

また、イタリア各地で開催される大会のコース情報(距離・標高差・景色など)が掲載された専門誌も販売され、プロ選手にちかい実力を持つ“走り屋”から、完走目的の“エンジョイ派”まで、幅広いレベルのサイクリストの間で人気が高い。

さらにイタリア国内では、グランフォンドを専門に走る自転車クラブも多く存在する。チーム単位で各地の大会に参加し、チーム員の年間走行距離の合計で他チームと競い合うなど、ただ走るだけでない楽しみ方をしているサイクリストの姿も多く見られる。

近年では、イタリア国内だけでなくドイツ・スイス・イギリス・アメリカなど世界各国から多くのサイクリストが参加し、自転車版市民マラソンイベントとして、さらに多様な人々に楽しまれるようになってきている。
人気の大会では数千人のサイクリストが参加し、一斉にスタートする光景は圧巻。ドロミテ地方で開催されるイタリア最大級のグランフォンド“ドロミテ マラソン”には、毎年1万人ちかくが参加する(写真はピナレロ グランフォンド)。
グランフォンド最大の魅力は、その変化に富んだコースにあると言ってもいいだろう。ジロ・デ・イタリアと同じ名峠を走るルートや、ブドウ畑が続く丘陵地帯を抜ける道、さらに趣のあるイタリアの小さな村々をつなぎながらゴールをめざす大会の人気が高い。
→グランフォンドのコースを知る上で重要なのが高低図。「何キロ地点に、どのくらいの上りが待ち受けているか」を考慮しながら、ペースを作って走行することになる。ハンドルの上に付けた高低図を見ながら走る参加者もいる。
←イタリア国内ではグランフォンドの専門誌が数誌、販売されている。開催場所や日程のほかに、距離や累計標高差などによって難易度(大会の格付け)も決められ、補給ポイントの状態やコース風景なども紹介されている。 イタリアの人気バイクブランド“ピナレロ”のグランフォンド クラブチームには、北イタリアの古都トレヴィーゾ(ピナレロの本拠地)のサイクリストを中心に約250名(女性50名)が所属。シーズン中は数グループに分かれて、各地の大会に出場しているという。
長距離の“グランフォンド” 中〜短距離の“メディオフォンド”
↑数千人以上が参加する人気大会では交通規制がされ、大集団のまま中盤まで走行していくことも多い。幅広いレベルの人が参加しているので自分のペースで走行することは可能だが、完走するには集団での走行に慣れておく必要はあるだろう。
→トップを走るグループは、風向きの変化によって、最も空気抵抗の少ない形に集団を変化させながら走行。プロレースの先頭シーンのような迫力ある走りで、順位を競い合いながらゴールをめざしていく。また、グランフォンドの中には賞金が用意されている大会もあり、グランフォンド専門のプロ選手も存在する(まるで自転車版・賞金稼ぎ!)。
コースは一般道を使用し、警察や地元スタッフによって交通規制・コース誘導が行われているので、快適に走ることが可能(クルマと並走する区間もある)。また、グランフォンドのほかに、メディオフォンドと呼ばれる中〜短距離コースが設定されている大会も多い。距離はグランフォンドの2/3程度(約100〜130km前後)、累計標高差も約半分(1000m前後)で、初〜中級者向けとなっている。

グランフォンド・メディオフォンドともに、レース中は同じレベルの人たちと一緒に集団走行することが多い。見ず知らず、時には国籍を超えたサイクリストたちと共にゴールをめざす醍醐味を味わえることもグランフォンドの魅力のひとつ。おそろいのチームウエアを着て仲間と参加するのもよし、個人やファミリーで参加して楽しむこともできる。

また、エイドステーションやメカニックサポートもしっかりしている大会が多いので、バイク・ヘルメット・ボトル・ウィンドブレーカーなどの基本装備さえあれば、誰でも安心して参加することが可能だ(※参加資格を18〜65歳に設定している大会も多いが、その場合、18歳未満・66歳以上はメディオフォンドへの参加が認められる)。
イタリア北部を中心に地域色豊かな大会が開催
グランフォンドのシーズンは5月中旬〜10月初旬。トップシーズンである6〜7月には、毎週末、イタリア各地で数多くの大会が開催されている。

とくに、自転車競技が盛んなイタリア北部で開催される大会は多い。ピエモンテ州(州都:トリノ)、ロンバルディア州(州都:ミラノ)、ヴェネト州(州都:ヴェネチア)などでは1シーズンに15以上の大会が行われ、とくに自転車産業の中心地であるヴェネト州ではグランフォンド ピナレロやカンパニョーロ グランフォンドなどのメジャー大会が多く開催されている。

また、主要な大会にはイタリア語・英語のインターネットサイトが用意されている場合も多く、日本からネットを通して参加申し込みが可能。ネット上で情報を収集するときには、Granfondoと打ち込んで検索してみよう。周辺の宿泊情報や観光情報なども掲載されていることも多く、便利だ。

さらに最近では、グランフォンドピナレロのように日本からのオフィシャルツアーを実施している大会もある。申し込みの手間が省けるだけでなく、現地での移動(自転車の運搬)やレース中のサポートなどもあり、安心して参加することができる。
絶景が続く峠道やブドウ畑、歴史ある古都など、その地域をダイレクトに感じることのできる大会がイタリア各地で開催されている。距離や標高差をクリアしていく喜びだけでなく、周りの景色を楽しみながら走ることもグランフォンドの魅力だ。
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