F3:13カーボンはピナレロがロングライド派のサイクリストのために開発したニューモデルだ。その名が示すように、「F4:13カーボン」の弟分にあたるバイクである。

フレームの形状だけでは、このF3:13カーボンはF4:13カーボンと見分けがつかない。それもそのはず、F3:13カーボンとF4:13カーボンを製作するインゴット(金型)は共通であり、フレームのシルエットはまったく同一なのだ。

今やピナレロのアイデンティティともいえる「オンダカーボンフォーク」や「オンダカーボンシートステー」も形状的にはF4:13と同一。美しいシルエットのトップ&ダウンチューブも、もちろんF4:13譲りだ。

では、何が違うのか? それは使用されるカーボン素材のグレードである。F4:13カーボンが弾性率の高いHM30t-UDC(ユニディレクショナルカーボン)を使用しているのに対し、このF3:13カーボンはやや弾性率を落としたIM24t-UDCを採用しているのだ。

その結果、F3:13カーボンは抜群の乗り心地の良さを得ることに成功した。さらにフレーム表層のデコレーションであるカーボンクロスを廃して全面塗装仕上げを施すことによりコストの低減にも成功。ビギナーユーザーにも手の届きやすい価格設定となっている。

組み合わされるコンポーネントは、リニューアルしたばかりのカンパニョーロ・ヴェローチェ10スピード。クランクはもちろん、話題の新機構「ウルトラトルク・クランク」だ。さらに、ホイールにはカンパニョーロのニューモデル「カムシンG3」が奢られる。またピナレロオリジナルのM.O.st.ハンドルバー&ステム、サドル、シートポストもスタイリッシュで、マニアにもうれしいチョイスだ。

ホビーレースはもちろんのこと、センチュリーランやグランフォンド、あるいは週末のロングライドに最良の一台がこのピナレロ・F:13なのである。

 
実際に乗ってみると、IM24t-UDCを採用した恩恵は誰にでも体感できるだろう。ピナレロ独特の踏み出しの鮮烈な軽さを受け継ぎつつ、ショック吸収性の高さはF4:13よりも高い。しなやかでコンフォート感溢れるスムーズな走りは、長時間にわたるロングライドでもストレスを感じることはないだろう。コンパクトドライブを装備したこのモデルは、そのスペックのままでヒルクライムやグランフォンドに即参戦が可能だろう。

impression by Takashi.NAKAZAWA
 
フレーム&フォーク素材 Carbon Fiber 24IMUD:Tensile Strenght 24 tons per Square mm.Intermediate Modulus UNIDIRECTIONAL FIBER
仕様 ONDAカーボンフォーク&カーボンシートステー
フレームサイズ 425、460mm(スローピング)、510〜590mm(20mm刻み、550〜590は取り寄せ)
コンポ カンパニョーロ・ヴェローチェ コンパクト10V 2007モデル
ホイール カンパニョーロ・カムシンG3 2007モデル
カラー ホワイトXブラック、レッドXホワイト、ブルーXホワイト
その他 ペダル別売
希望小売価格 340,000円(税込357,000円)