寒い時期のサイクリングの着こなしは「気温が低い」「肌寒いから」といってぶ厚く着こんでしまうと、走り出してから暑くなってしまったりと、常に運動が伴うぶん難しい面があります。ここではいくつかのケースに分けて話を進めましょう。

まず、季節の変わり目にあたる季節、秋口や春先は一日のうちでも気温が上がったり下がったりと、変化があります。ウェアはまずこの変化に対応できることが選び方のコツになります。簡単に言ってしまえば、着脱によって調整ができればいいわけです。脱ぎやすく、着易いウェアであれば調整は容易に行えます。

いっぽう、秋が深まり冬になると気温が下がり、その変化は少なくなります。こうなれば逆にウェアを着こなすのは楽になります。なぜなら気温の変化が少ないぶん、ウェアで調整する必要も少なくなるからです。運動強度を考慮に入れ、頑張って走る場合は身体が温まるからやや薄手の着こなしに、のんびり走る場合は気温で冷えない着こなしを考えればいいからです。


今度はウェア側からの着こなしのコツを考えましょう。まず何といってもここで紹介する「プレミアムパール」のような高品質ウェアの登場が、寒い時期のウェア選びを根本から変えてしまいましたね。寒さを防ぎ、かつ体温調整機能を備えたスーツのようなウェアは、これさえ着ていれば着こなしのためのテクニックが必要なくなるほどです。防寒性能が高く、細部まで快適に着られる機能が備わっているから、寒くても走りに行くのが億劫でなくなるはずです。これを一着用意してあれば、秋から冬、春先の暖かくなるまでの長い期間で活躍してくれるでしょう。

鈴木真理●すずきしんり プロフィール
ミヤタ・スバル所属。03年、04年アジア選手権ロード連覇をはじめ、全日本選手権など数々のレースで優勝をさらう。2004アテネ五輪男子日本代表。2006年はJツアーの年間総合チャンピオンに輝く。

 

「プレミアムパール」等の高機能ウェアを着た際には、それに備わった機能を使いこなすということに尽きると思います。まずウェア自体に防風・保温機能があるため、ウェアを何枚も着る必要がありません。また寒さがとくに厳しければ、中にもう1枚ジャージを着込めるようにやや余裕のあるカッティングになっています。自転車を降りて休憩することやコースに長いダウンヒルがあるのなら、軽いウィンドブレイカー的なものを1枚背中のポケットに丸めて入れておけばいいでしょう。

反対に、上りで頑張るときなどに暑く感じたらファスナー式のベンチレーターを開放して熱を逃がしてやりましょう。コツは早め早めに開けて、熱がこもらないようにすること。前部ファスナーは上下両開きになっているので、これも放熱に役立ちます。

タイツ側も機能が詰まっています。ユニークなのは腹を冷やさないように胸近くまでカバーするカッティングになっているので、運動量の少ない腹が冷えるということがありません。



「プレミアムパール」を着こなす際の唯一のノウハウは、アンダーシャツにもサイクリング専用のアンダーを選ぶということ。テビロン等の化繊系素材を用いたアンダーシャツを着れば汗を素早く肌から吸収して外へ排出してくれるので、身体は冷えずにすみます。木綿系のTシャツなどでは、かいた汗に対応できず、休憩したときなどにそれが冷えの原因になってしまいます。汗がもとで一度冷えた身体は元に戻すことが難しく、腹痛やひどいときは低体温症を引き起こしてしまいます。とくに下りで冷え切ってしまうと、判断ミスから転倒したりする危険もでてきます。もっとも、アンダーウェアは寒い時期だけでなく暑い時期にも身体条件を一定に保ってくれるインナーバリアですので、必ずサイクリング専用の製品を選んでください。僕の場合は長袖のアンダーを着るのが定番です。

また、冬場は大量の汗をかかないように走るのも大事なこと。たとえ高性能アンダーシャツを着ていても、シャツの吸汗性能を超えるような大汗をかいてしまうと、水分が溜まり冷えを呼ぶことになります。高強度の練習ライドは短時間で済ませるのがコツですね。



アンダーシャツも吸湿・透過性に優れたサイクリング専用を選ぼう。プレミアムパール・タンクトップタイツは体幹を冷やさないカッティング。ファスナーも上下から開閉が可能だ
 

サイズ:S〜3L 全2色

袖先から上半身全体を吸湿発熱効果により、暖かく包み込みます
着心地のいいストレッチ性を採用
吸湿発熱素材「ヒートテックセンサー®」採用
消臭および防カビ性能
 
 

サイズ:S〜3L

ソフトな着心地感と高いフィット感による新感覚の暖かさを実現
表面を緻密に織り上げた防風性と、肌面のフリース加工による高い保温性能を実現する「サーマフリース®」採用
汗を的確に処理する吸汗速乾機能の「テクノファイン®」採用
首元からの風の進入を防ぐハイネック採用
 
 

サイズ:M〜XL 全3色

軽量でありながら透湿性をもつ
ソフトな風合いとノイズレス効果、コンパクト性と多くの魅力を持つ素材「インパクト®22」採用
両サイドに衣服内のムレを放出するメッシュ採用
リアタイヤからの跳ね上げによる濡れを防ぐ<セミロングテール>採用
雨や風の進入を防ぐインナーフラップにはファスナーのかみ込みを防ぐグログランテープ採用
左胸、後上部にワンポイントの再帰反射マークつき
携帯に便利なポーチつき