今注目のアメリカンブランド Blueから、2007年シーズンのトップモデルとなるロードフレーム「RC7」と「NX7」が登場した。
RC7はラグまでカーボンで成型されたフルカーボンフレームで、Blueのラインナップ中最高峰モデルとなる。

NX7はRC7と同じカーボンチューブを使用しながらラグをアルミとすることでレーシング性能とコストパフォーマンスを両立したモデルだ。
Blueというアメリカ生まれの新興ブランドについて、まだよく知らない人も多いだろう。もともとスキューバダイビングの用品などを手がけていたメーカーを親会社に持っており、その親会社が自転車チームのスポンサードを行ったことをきっかけに、フレームの製作も行うようになった。Blueの開発を取り仕切っているChris Pic氏は豊富な競技経験を持っており、同氏の強いリーダーシップのもと製品が開発されている。

Blueのポリシーとして“最も適した素材と工法を駆使し、様々な人に合うようジオメトリーを最適化して製造・供給すること”を目標としている。過度な軽量化などは行わずに性能と価格のバランスを重視している為、最上位機種でもさほど高価にはならず、また求める最低限のものがある為極端な廉価モデルも存在していないのだ。

現在Blueではロード、MTB、タイムトライアル、トラック、シクロクロスのカテゴリーで製品をラインナップしている。
Blueはアメリカのプロチームにフレームを供給するようになって4年目を迎え、選手からのフィードバックを随所に反映させた高性能なフルカーボンフレームをリリースしている。今回登場したニューモデルも、Blueの供給を受けるアメリカのチーム「コラヴィタ・サターホーム・クッキングライト(Colavita Sutter Home Cooking Light)からのフィードバックをもとに開発された。そして最上位モデルのRC7は、男女それぞれ存在する同チームが2007年シーズンで使用するものだ。ちなみに男性チームにはツール・ド・北海道2001覇者としてもおなじみのアイルランドナショナルチャンピオン、デビッド・マッキャンが在籍している。
RC7は最高のハンドリングとコントロール性を追及して設計されている。エアラス・コンポジットカーボンファイバーテクノロジーによって成型された高品質カーボンチューブとラグを使用したフルカーボンフレームだ。

輸入総代理店であるゼータトレーディング代表・山田宏明さんは、RC7のポイントについて次のように話す。
「従来モデルのRC6とは、チューブもスケルトンも変更されています。RC6では無かったXSサイズを作ることと、それに伴い一部スケルトンを改善しました。またRC6のトップチューブは縦に扁平だったのですが、RC7では横につぶされているので、上から見たときのボリューム感があります。この変更が横方向の剛性アップにつながっているようです。Blueは以前から女子のプロチームにフレームを供給してきました。現在は男子チームへも供給しています。そういったチームの選手からのフィードバックを、RC7に反映したわけなんです。」

専用設計のフルカーボンラグを使用したフレームで、XS〜XLの6種類のサイズに対応している点はRC7のチャームポイントのひとつだろう。女子チームに供給していることから、小さいサイズの重要性をよくわかっているのだ。
もう一方のニューモデルであるNX7は、RC7と同一品質のカーボンチューブを用いたフレームだ。どこに差異があるかというと、ラグまでカーボンのRC7に対して、このNX7はラグに7005アルミニウムを採用している点だ。それにより価格はお求めやすくなり、RC7と比較するとややソフトな乗り味となっているのが特徴。XSからXLまでという豊富なサイズ展開や、間近で見るとその美しさがよくわかるペイントなど、RC7のチャームポイントはそのまま受け継いでいる。

このRC7とNX7は、2007年4月からデリバリーされる予定。まだまだ新しいブランドだが、人とは違った、しかしホンモノのロードバイクが欲しい人にとっては一考の価値があるだろう。

サイクルプロショップセキヤのスタッフである諏訪孝浩さんは、ロードレースの競技経験が豊富で、冬場はシクロクロスレースに打ち込むサイクリストだ。お店では独自のビジュアル的コダワリで組み上げる「諏訪セレクト」が好評だ。

 
上級サイクリストにしてショップスタッフの諏訪孝浩さん(サイクルプロショップセキヤ)に、RC7のインプレッションをお願いした。試乗したコースは片瀬海岸沿いの平地に、藤沢・鎌倉の豊富なアップダウンを加えたものだ。試乗したサイズは「MD」(トップチューブ長540mm)だ。

「剛性感のあるフレームですね。踏んだ分だけすぐに進んでくれる、加速性に優れたフレームです。一般的なカーボンのフレームは、硬くてもショック吸収性に優れているものが多いのですが、このフレームに関してはもっとレースっぽい、ガンガン走るようなイメージです。一般のカーボンっぽくないとも言えますが、レースに使用する人には良い硬さだと思います。

上り性能も、踏んだ分だけグイグイと進んでいきます。シッティングでクルクルと回して上るよりも、ちょっとの上りならアウターに入れたままどんどん踏んでクリアするような走りが向いているでしょう。ダンシングで振ったときも、バイクの軽さを感じることができます。

コーナリングは、思っていたラインにスパッと決まる。フォーク剛性も固めのように思います。走っていてまったく不安感はないですね。下り坂でちょっと荒れた路面に突っ込んでみたりもしたのですが、やはり不安を感じることはありませんでした。

このフレームは、ホビーレースで上のクラスを目指してトレーニングを積んでいる人にはオススメできます。デザインが良く、現物を間近で見るとペイントもとてもきれいですね。そしてこの性能を考えると価格的には安いフレームだと思います。またNX7にも共通していますが、ブルーは小さいサイズが多いのも特徴です。XSサイズでトップチューブ長505mmから揃う。ショップとしては、小さいサイズが充実したフレームはお客さんにもオススメしやすいんです。日本人は欧米人とは体格が違いますからね」(諏訪さん)
フレーム&フォーク素材 エアラス・コンポジット・コンクエスト・ハイモジュールカーボン
フレームサイズ XS、SM、MD、ML、LG、XL
カラー ブラック/ブルー
希望小売価格 283,500円(フレームセット、税込)
フレーム&フォーク素材 エアラス・コンポジット・コンクエスト・ハイモジュールカーボン 7005アルミラグ
フレームサイズ XS、SM、MD、ML、LG、XL
カラー ブラック/シルバー
希望小売価格 210,000円(フレームセット、税込)