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2008/9/2 14:41

ブエルタ・ア・エスパーニャ2008第3ステージ

ボーネンがブエルタ初勝利、ベンナーティが首位を奪回


アンダルシアの美しい街並を背に、メイン集団が進んでいく
『アンダルシアの美しい街並を背に、メイン集団が進んでいく』
マイヨオロのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)らが集団内で走る
『マイヨオロのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)らが集団内で走る』
ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)を力勝負で下したトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
『ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)を力勝負で下したトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)』
ステージ優勝を飾ったトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)が表彰台に上がる
『ステージ優勝を飾ったトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)が表彰台に上がる』
マイヨオロを取り返したダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)
『マイヨオロを取り返したダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)』
2008年9月1日、ブエルタ・ア・エスパーニャ第3ステージがハエンからコルドバまでの168kmで行なわれ、逃げ吸収後の集団スプリントをトム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)が制して優勝。ステージ2位のダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)がボーナスタイムにより総合トップに返り咲いた。

第3ステージはハエンからコルドバまで、荒涼とした平野部を突き抜ける168kmの平坦コースで行なわれた。ゴール26km手前には3級山岳サン・ヘロニモ峠が設定されており、この上りがスプリンターたちにとっては唯一の難所。気温35度を超える暑さの中、ステージ優勝の行方と、ボーナスタイムによるマイヨオロの行方に注目が集まった。

この日も地元アンダルシア・カハスールの積極性がスタート直後から発揮された。スタート地点ハエン生まれの27歳マヌエル・オルテガ(スペイン、アンダルシア・カハスール)が単独で飛び出し、静観するメイン集団を最大で15分引き離すことに成功する。メイン集団はマイヨオロ擁するケスデパーニュがコントロールした。

先頭オルテガは平均スピード40km/h前後で逃げ続け、これを追うメイン集団はケスデパーニュを先頭に徐々にスピードアップ。88km地点と123km地点に設定されたスプリントポイントはいずれも総合3位(バルベルデから13秒遅れ)のベンナーティが集団先頭で通過し、計8秒のボーナスタイムを獲得した。

やがてレース後半に入るとスプリント勝利を狙うランプレとリクイガスの集団コントロールが始まり、この日最大の勝負どころ3級山岳サン・ヘロニモ峠に突入する頃には先頭オルテガのリードは7分に。上りが始まるとアルカンシェルのパオロ・ベッティーニ(イタリア、クイックステップ)がメイン集団からアタックを仕掛け、徐々にスピードが落ちる先頭オルテガを単独で追い上げた。

3級山岳サン・ヘロニモ峠の頂上はオルテガが先頭で通過し、1分45秒遅れで単独ベッティーニ、2分15秒遅れでメイン集団。集団の先頭は山岳賞ジャージを着るヘスス・ロセンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)が穫っている。

やがてベッティーニは先頭オルテガを抜き去り、2006年に続くコルドバでの勝利を狙って下り区間に突入。集団からカウンターアタックを仕掛けたシルヴァン・シャヴァネル(フランス、コフィディス)もオルテガをパス。しかし上りでスプリンターたちが脱落しなかったためメイン集団のスピードは弱まらず、結局ベッティーニらはラスト15kmまでに全て吸収された。

ここからはゴール地点コルドバまでスプリンターチームの独壇場だ。リクイガスとクイックステップが主導権を争いながら強力に牽くメイン集団は、ラスト3kmで再び飛び出したシャヴァネルを飲み込んでゴールへ。大集団はリクイガス先頭で最終ストレートに姿を現した。

フィリッポ・ポッツァート(イタリア)に発射されたベンナーティが好位置でスプリントを開始し、その後方からボーネンらが追い上げる展開。キレが見られないベンナーティを抜き去ったボーネンが両手を突き出してゴールに飛び込んだ。

ツール・ド・フランスでステージ通算6勝飾っているボーネンだが、ブエルタでの勝利はこれが初めて。コカイン騒動によってツールを欠場したボーネンが、グランツールの表彰台に戻ってきた。ボーネンは総合3位に浮上しており、スプリント勝利を飾ることが出来ればマイヨオロ獲得も夢ではない。ボーネンは直前のエネコ・ツアーステージ2勝に続く今シーズン14勝目。ベルギー人によるステージ優勝は1999年のフランク・ヴァンデンブルック以来実に9年ぶりだ。

苦汁をなめたベンナーティは、スプリントポイントとゴール地点で獲得した20秒のボーナスタイムにより総合トップに返り咲いた。ツールでは廃止されたボーナスタイムが、このブエルタではマイヨオロ争いの盛り上がりに一役買っている。

翌第4ステージはコルドバからプエルトジャノまでの170kmで行なわれる。前半に2つの3級山岳(ビジャレス峠とチモッラ峠)が設定されているが、後半は概ねフラット。今大会初めての「障害物の無い」スプリンター向きのステージだ。プエルトジャノがブエルタに登場するのは3回目で、2007年にはレオナルド・ドゥケ(コロンビア)が逃げグループ内のスプリントを制している。

トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
今日はすごく暑くて、決して簡単なステージじゃなかった。この美しい地域はルタデルソルで走ったことがあって、ところどころ知っているコースもあった。3級山岳の上りを越えてからは、チームメイトの助けを借りて最後のスプリントに備えたんだ。調子のいいダニエーレ(ベンナーティ)こそが倒すべき選手と思ったから、スプリントでは彼の後ろに付いた。あとは全てが上手くいったよ。例年はツールで疲れているから、ブエルタはシーズン終盤の始まりという位置づけ。でも今年は(ツールに出場していないから)脚はフレッシュで、ストレスも感じていない。調子はいいよ。

ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)
マイヨオロを着ることは名誉なこと。でも正直言うと、ステージ優勝の方が欲しかった。ブエルタには出来る限り多くのステージ優勝を飾るために出場しているんだ。今日はそのチャンスを一つ無駄にしてしまった。素晴らしい働きをしてくれたチームには感謝している。最後はポッツァートが僕をスプリントに導いてくれたんだけど、向かい風が強すぎて、後方のボーネンに有利だった。明日もスプリンター向きのコースレイアウト。調子は日に日に上がっているし、このゴールデンジャージの刺激がいいように働くかもね。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2008第3ステージ結果
1位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)      4h25'24"
2位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)
3位 エリック・ツァベル(ドイツ、チームミルラム)
4位 コルド・フェルナンデス(スペイン、エウスカルテル)
5位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、クレディアグリコル)
6位 フレフ・ヴァンアフェルマート(ベルギー、サイレンス・ロット)
7位 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コフィディス)
8位 セバスティアン・イノー(フランス、クレディアグリコル)
9位 トム・スタムスニデル(オランダ、ゲロルシュタイナー)
10位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル)

第3ステージ終了後 個人総合成績
1位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、リクイガス)    8h56'27"
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)    +07"
3位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)        +10"
4位 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、リクイガス)      +20"
5位 エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)      +22"
6位 ダヴィデ・レベッリン(イタリア、ゲロルシュタイナー)    +26"
7位 イニーゴ・ランダルーチェ(スペイン、エウスカルテル)
8位 エリック・ツァベル(ドイツ、チームミルラム)        +27"
9位 マウリシオアルベルト・アルディラ(コロンビア、ラボバンク)
10位 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル)      +28"

ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)

山岳賞
ヘスス・ロセンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)

複合賞
エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)

チーム総合成績
ケスデパーニュ


ブエルタ・ア・エスパーニャ2008第3ステージ グラフィックス

text:Kei TSUJI
photo:(c)Tim De Waele

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News Commentator
1  コメンテーター: soramimit  コメント日: 2008/09/02 17:48:39
昨日のレースの注目点は、ベッティーニです。
ジャージの前全開、ビブショーツの肩も外して、内側に折り込んでいた??
という格好でのアタック!
ちょっと〜お腹が出ていますよ、と妻も突っ込んでました(笑)。
オルテガを抜いて、プロトンに吸収されるまでの走りはさすがだなと。

ボーネンはマイヨオロを狙える位置に。今日はどっちだ?
2  コメンテーター: tkurosaki  コメント日: 2008/09/02 21:28:51
ツール前の汚名返上。薬はやっちゃいけないですが、帰ってきたボーネンはあっさり勝つからかっこいい。
混戦の難しいスプリントで、圧巻の勝利ではありませんでしたが、そこがやはりスプリンターの才能ですね。
この男はやっぱり、さすがです。
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