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2008/7/6 14:50

ツール・ド・フランス2008第1ステージ

電光石火バルベルデ、圧巻の勝利でマイヨジョーヌ獲得


海沿いのブレストをスタートしていく選手たち
『海沿いのブレストをスタートしていく選手たち』
ナショナルチャンピオンジャージを着る選手や、カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)がスタートライン最前列に並ぶ
『ナショナルチャンピオンジャージを着る選手や、カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)がスタートライン最前列に並ぶ』
集団内でアップダウンコースをこなすキム・キルシェン(ルクセンブルク、チームコロンビア)
『集団内でアップダウンコースをこなすキム・キルシェン(ルクセンブルク、チームコロンビア)』
落車で遅れたマウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)がゴールを目指す
『落車で遅れたマウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)がゴールを目指す』
逃げるトマ・ヴォクレール(フランス、ブイグテレコム)やダビ・デラフエンテ(スペイン、サウニエルドゥバル・スコット)を撮影する観客
『逃げるトマ・ヴォクレール(フランス、ブイグテレコム)やダビ・デラフエンテ(スペイン、サウニエルドゥバル・スコット)を撮影する観客』
両手でガッツポーズを見せるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)
『両手でガッツポーズを見せるアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)』
チームメイトと勝利の喜びを分かち合うアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)
『チームメイトと勝利の喜びを分かち合うアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)』
ステージ優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)表彰台に上がる
『ステージ優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)表彰台に上がる』
マイヨジョーヌを受け取ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)
『マイヨジョーヌを受け取ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)』
2008年7月5日、第95回ツール・ド・フランスがブルターニュ地方ブレストでグランデパールを迎えた。プリュムレックまでの197.5kmで行なわれた初日の第1ステージは、ゴール前の上りでバトルが繰り広げられ、スプリントで他を圧倒したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)が優勝。マイヨジョーヌに袖を通した。

今年で開催95回目を迎えるツール・ド・フランスは、フランス北西部に突き出たブルターニュ半島先端の街ブレストで開幕した。全21ステージ・3560kmに渡る闘いの初日は、ブレストからプリュムレックまでの197.5km。ブルターニュの丘陵地帯を貫くアップダウンコースだ。

序盤から4つの4級山岳を含むアップダウンが絶えず登場し、しかも最後は平均勾配6.2%の上りが1.7kmに渡って続く。スプリンターやクライマー、オールラウンダーのいずれにもマイヨジョーヌ獲得のチャンスがあり、予想通りゴール前は白熱バトルが繰り広げられることに。

ブレストの街をスタートしたのは180名の選手。しばらく悪天候が続いていたが、この日は太陽が緑豊かなブルターニュ地方を照らし出した。気温は低めで、最高気温は18度ほど。同地方特有の強い風が選手の背中を押し出す。

レースは4km地点で早速アタックがかかる。地元のリリアン・ジェグー(フランス、フランセーズデジュー)が真っ先にアタックを仕掛け、これに7名が合流して先頭グループは8名。

序盤から飛び出した8名
リリアン・ジェグー(フランス、フランセーズデジュー)
トマ・ヴォクレール(フランス、ブイグテレコム)
ステファヌ・オジェ(フランス、コフィディス)
ダビ・デラフエンテ(スペイン、サウニエルドゥバル・スコット)
ルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)
ホセルイス・アリエッタ(スペイン、アージェードゥーゼル)
ジョフロワ・ルカトル(フランス、アグリチュベル)
ビョルン・シュレーダー(ドイツ、チームミルラム)

メイン集団はこの逃げを容認し、30km地点でタイム差は最大8分をマーク。やがてメイン集団はクレディアグリコル、ケスデパーニュ、ラボバンクがコントロールを始め、タイム差は縮小の一途を辿った。

この日の4つの4級山岳では、先頭グループ内でマイヨブランアポワルージュをかけたバトルが繰り広げられた。抜きつ抜かれつの攻防の末、4つの山岳を終えてシュレーダーとヴォクレールは8ポイントで並び、規定によりステージ成績上位の選手に赤玉ジャージが与えられることに。

また、この日はメイン集団で落車が多発した。中盤の補給ポイント通過後、サコッシュ(補給袋)を前輪に巻き込んだエルヴェ・デュクロラサル(フランス、コフィディス)が落車。手首を痛めたデュクロラサルはその場でリタイア第1号となった。

スプリンターチームがコントロールするメイン集団は先頭8名を虎視眈々と追い続け、ゴールまで100kmを残してタイム差4分45秒、50kmを残して3分30秒に。逃げ吸収を悟った先頭グループからはデラフエンテとジェグーの2人が飛び出し、ラスト36km地点から諦めずに逃げ続けた。

2006年ツールの総合敢闘賞デラフエンテと地元ジェグーの2人は健闘するものの、クイックステップやサイレンス・ロット、チームコロンビアがスピードを上げるメイン集団には敵わずにラスト7km地点で万事休す。互いの健闘を称える2人をメイン集団は飲み込んだ。

そしてこの日4回目の落車がラスト9km地点で発生する。地面に投げ出されたのは山岳賞最有力候補のマウリシオ・ソレール(コロンビア、バルロワールド)で、何とか立ち上がって再スタート。しかしチームメイトの力を借りてもスピードの上がった集団に追いつくことは出来ず、この日は3分04秒遅れでレースを終えた。ソレールは手首骨折の恐れがある。

やがて集団前方はマイヨジョーヌ争奪戦に向けて活気づき、目新しいブルージャージに身を包むチームコロンビアが集団を牽いてラスト2km。コロンビアンエクスプレス先頭で最後の上りに突入した。

優勝を狙う選手が集団前方で互いの様子を伺いながら上りを進み、ラスト1400mでロメン・フェイユ(フランス、アグリチュベル)がアタック。フェイユは数十メートルのリードを得たが、失速してラスト1000mで吸収。続いてステファン・シューマッハー(ドイツ、ゲロルシュタイナー)が飛び出した。

このシューマッハーを追って、ラスト700mで集団からアタックしたのがキム・キルシェン(ルクセンブルク、チームコロンビア)だ。アレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレ)を引き連れて上りを突き進むキルシェンは先頭のシューマッハーをパスし、更にバッランを置き去りにして単独トップ。その後方ではカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)らが懸命に追い上げ、その集団から満を持したバルベルデがラスト300mでアタック。

キルシェンは単独でラスト200mの最終ストレートにやってきた。しかしその後方から黒い弾丸が迫り来る。バルベルデは強烈な加速でキルシェンに迫り、そして抜きさって一躍先頭に。この日26歳の誕生日を迎えたフィリップ・ジルベール(ベルギー、フランセーズデジュー)らが追撃したが届かず、バルベルデ先頭でゴールに飛び込んだ。

バルベルデはこれがツールのステージ通算2勝目。ランス・アームストロング(アメリカ)を打ち破った2005年のクールシュベルのステージ以来の勝利だ。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュでも発揮された上りでのスプリント力は圧巻。後続を1秒引き離したバルベルデは自身初となるマイヨジョーヌに袖を通した。もちろんポイント賞争いでもトップで、マイヨヴェールを同時に獲得している。翌日からはケスデパーニュがリーダーチームとしてレースコントロールの重責を担う。

そしてマイヨブランアポワルージュはトップから2分遅れの127位でゴールしたヴォクレールの手に渡った。ステージ5位に入ったリカルド・リッコ(イタリア、サウニエルドゥバル・スコット)はジロ・デ・イタリアのマリアビアンカに続くマイヨブランを獲得。敢闘賞はジェグーが獲得した。

翌第2ステージはオレからサン・プリューまでの164.5kmで行なわれる。分類的には平坦ステージだが、カテゴリーの低い山岳ポイントが4つ設定されている。92km地点で登場する3級山岳ミュール・ド・ブルターニュはその名の通り「壁」のような急坂で、ここで決定的なアタックが決まる可能性も。逃げが決まりやすいコースレイアウトであると同時に、業を煮やしたピュアスプリンターたちふが勝利を狙ってくるだろう。

ツール・ド・フランス2008第1ステージ結果
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)  4h36'07"
2位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、フランセーズデジュー)+01"
3位 ジェローム・ピノー(フランス、ブイグテレコム)
4位 キム・キルシェン(ルクセンブルク、チームコロンビア)
5位 リカルド・リッコ(イタリア、サウニエルドゥバル・スコット)
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
7位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、チームCSC・サクソバンク)
8位 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、リクイガス)
9位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)
10位 オスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)


1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)  4h36'07"
2位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、フランセーズデジュー)+01"
3位 ジェローム・ピノー(フランス、ブイグテレコム)
4位 キム・キルシェン(ルクセンブルク、チームコロンビア)
5位 リカルド・リッコ(イタリア、サウニエルドゥバル・スコット)
6位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)
7位 フランク・シュレク(ルクセンブルク、チームCSC・サクソバンク)
8位 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、リクイガス)
9位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)
10位 オスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)


1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)  35pt
2位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、フランセーズデジュー)30pt
3位 ジェローム・ピノー(フランス、ブイグテレコム)     26pt


1位 トマ・ヴォクレール(フランス、ブイグテレコム)       8pt
2位 ビョルン・シュレーダー(ドイツ、チームミルラム)      8pt
3位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、サウニエルドゥバル・スコット)4pt


1位 リカルド・リッコ(イタリア、サウニエルドゥバル・スコット) 4h36'07"
2位 アンディ・シュレク(ルクセンブルク、チームCSC・サクソバンク)
3位 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、ブイグテレコム)

チーム総合成績
1位 ケスデパーニュ      13h48'26"
2位 チームCSC・サクソバンク +07"
3位 チームコロンビア


ツール・ド・フランス2008第1ステージ グラフィックス


ツール・ド・フランス2008第1ステージ ダイジェストムービー

text:Kei.TSUJI
photo:Tim De Waele

第2ステージ→
News Commentator
4  コメンテーター: pocco  コメント日: 2008/07/07 07:59:37
いきなり本命が来ちゃいましたね!!
序盤に頑張りすぎると最終的に総合がとれない、なんて最近流行りのパターンに陥らなければいいんですが。

私的に今日の目玉選手はオジェでした。
観戦する身としてはついだらけがちになるステージ前半も、彼のおかげで楽しめました。
もがきながら報われない人には、肩入れしたくなります(笑)諦めないでガンバッテね、オジェ ♪
5  コメンテーター: soramimit  コメント日: 2008/07/07 09:27:08
いきなり、キターーッ!でした。バルベルデ。おめでとぅ!
初めて袖を通したマイヨジョーヌはこのあと、一回手放して、
中盤〜後半また手に入れて、パリまでキープ。
・・・ってそんな感じだと、ランス・アームストロングみたいでいいなぁ。

もちろんライバル達も黙って見てないでしょうけどね。
ひとまず、おめでとう。皆、頑張れ〜!
6  コメンテーター: offshore  コメント日: 2008/07/09 15:10:25
今年のマイ注目は! 「アグリチュベル」!

クリストフ・モローが加入!!

バイクがMBKからKUOTAに!!!

KUOTAの新型=フラッグシップバイク「KOM」がどれくらいグランツールで通用するのか!?

がんばれぇ。
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