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2007/8/17 13:14

ツール・ド・信州2007

坂好きによる坂好きのためのイベント、今年も信州を走った43人のサイクリストたち


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「いつかは日本のツール・ド・フランスに」を夢に始まったツール・ド・信州も今年で10年目。信州の素晴らしいコースを舞台に、BR-1で実績を残す選手たちが、サポートのチームカーを従えあえぎながら坂を上る。

ツール・ド・信州
『今年で10回目の開催となったツール・ド・信州』
山岳
『各山岳には難易度別にHCから4級まで設定されている』
夏の風物詩となったツール・ド・信州2007(ツール・ド・信州実行委員会主催、近藤淳也代表)が8月11日(土)から15日(水)まで、5日間527.3kmにわたって行われた。今年のテーマは「西」。スタート地点は滋賀県琵琶湖北部の余呉町だ。選手は43人、チームスタッフ20人とオフィシャルスタッフが11人、合計74人が参加した。このツール・ド・信州はロードレースではない。公道を使用するサイクリングであり、もちろん交通法規を遵守して安全に行われるものだ。たとえ接戦でも信号を守り、危険な下りでは前の車を抜かない。全員がそれを守れば自ずと実力別にタイム差はつく。

日程は、まずプロローグの個人TTからはじまり、翌日から4日間の山岳ステージとなり、成績はステージ別と総合の個人、チーム、山岳賞の各種別に集計される。その前日までの集計で個人総合1位には、白いチャンピオンジャージが与えられ、選手はそれを着用して走る。そしてチームのサポートカーが選手の前後で走り、飲食料の補給やパンク対応などをする。そして各山岳には難易度別にHCから4級まで設定されている。これら4ステージとも頂上ゴール。この4日間の積算標高差はなんと14000m。そう、これはもはやツールやジロの山岳ステージに勝るとも劣らない舞台なのだ。

今年はカメラマン高木秀彰がTeam Comrade Giantのサポートとして参加、概要をレポートしたい。なお、詳細なレポートはツール・ド・信州公式HPへ。

・プロローグ 8月11日(土)余呉町内3.9km

田端伸行
『プロローグ、2位に7秒差で圧勝の田端伸行(spacebikes.com)』
空も湖も青々とした余呉町に集まったサイクリスト、スタッフたち。一年に一度、ここでだけ会う人もいる。みな、すでに立派に日焼けしており、体脂肪をそぎ落とした血管の浮き出た脚をしている。このために一年間調整してきたと言わんばかり。機材に目をやると、上位を目指す選手たちにコンパクトドライブは少ない。中位以下は逆に増える。ホイールも普段使用する組み合わせが多い。パンクなどのトラブルを避ける意味がある。そしてフロントとリアのライト、予備チューブとポンプは必携。

お盆渋滞で到着の遅れた選手もいたが、全員が走りきって1位は田端伸行(spacebikes.com)。2位の入江克典(シマノドリンキング)に7秒差をつける圧勝。選手の中には「安全運転の車が前にいて…」などと言い訳が聞かれるのもこのイベントならでは。

・第1ステージ 8月12日(日)余呉から油坂峠178.0km

余呉湖畔
『第1ステージ、余呉湖畔からスタート、180kmの最長ステージ』
いよいよステージの始まり。宿舎前をスタートして八草峠、冠山峠、九頭竜湖を経て油坂峠(旧道)がゴール。標高差は2800mと少なめだが距離が長い。標高が低いので高温対策が重要。一つ目の峠は田端がトップで通過。そしてカテゴリー1級の冠山峠で集団が絞られ、小嶋洋介(Team Comrade Giant)、稲益拓也(Team Comrade Giant)、ザック レイノルズ(ねこのじてんしゃ屋さん)、小原俊一(ナカガワAS.K'デザイン)の4人で進む。そして九頭竜湖への上りで単独で抜け出した小嶋が油坂峠でゴール。2位には20歳の小原、そして3位はレイノルズ。

・第2ステージ 8月13日(月)高山から乗鞍畳平109.8km

小嶋洋介
『第2ステージ 高山市スタート リーダージャージを着る小嶋洋介(Team Comrade Giant)』
野麦峠から白樺峠、そして乗鞍畳平で止めを刺すコース。標高差は「乗鞍3本分」の3600m。一つ目の美女峠から畑中亮治(Team Comrade Giant)が逃げ続ける。野麦峠の上りで後続につかまるが、山岳ポイントは畑中が取る。次の白樺峠への10%が連続する区間で小嶋が抜け出しそのままゴールを目指す。後続もばらばらの状態で乗鞍観光センター前を通過していく。畳平では差をさらに広げた小嶋がトップでゴール。2位に渡邉哲平(ナカガワAS.K'デザイン)、3位はレイノルズ。頂上は快晴で濃い青空、もちろん半そでで十分。往復のタクシー運転手は元自転車選手、その兄が元競輪選手というおまけ付き。ここは自走して上るのが手っ取り早いサポート方法かも?なお、小嶋は乗鞍を1時間8分ほどで上った。

・第3ステージ 8月14日(火)松本浅間温泉から地蔵峠128.5km

小嶋洋介、田端伸行
『第3ステージ 車山を越える先頭の小嶋洋介(Team Comrade Giant)と田端伸行(spacebikes.com)』
武石峠から巣栗へ降りて美ヶ原へ上り、ビーナスラインを経て東御市へ下り、湯ノ丸高原の地蔵峠がゴール。標高差は4300mで全日程で最大。

スタートしてすぐ美鈴湖への20%近い激坂区間で田端が抜け出し独走する。続くのはナカガワとコムレイドたち。この2チーム、チーム総合の1位と2位でこの争いも気になるところ。美ヶ原を目前にする武石峠で一旦下りまた上るというコース設定。抜けるような青空と緑の山がまぶしいビーナスラインのアップダウンを、2位の小嶋はうまく使ってペースアップ。ついに扉峠近くで先行する田端を捕らえその後は2人で進む。東御市への長い下りではすぐに車に追いついてしまい、その後をスピードを落としてついていく。これはサイクリング、仕方ない。最後の地蔵峠への序盤の10%の上りで小島が抜け出し、2位の田端に7分の差をつけゴール。ステージ3連勝を飾った。

・第4ステージ 8月15日(水)上田別所温泉から八方尾根107.1km

小原俊一
『 第4ステージ 10位の小原俊一(ナカガワAS.K'デザイン)、20歳での走りに特別賞も受賞』
修那羅峠から聖山山麓、実業団レースで有名な小川村、そして白馬八方尾根がゴール。標高差は3100m。スタート後すぐに田端がアタック。続いてナカガワの渡邉、川崎敦木が追う。集団は様子見だったが、結果この3人が逃げ続ける。小川村への上りで田端が単独抜け出す。リーダージャージの小嶋らは2分差の射程内で通過。嶺方峠を経て白馬村内へ下る。このあたり、渋滞の車や信号待ちなどで30秒から分単位で各選手タイムロスする。小嶋らは平地で田端を何度か視野に入れるも八方尾根の上りでは再び差が開く。そして田端はなんとか逃げ切ってゴール。田端は実に105kmに渡る逃げを成功させた。小嶋はハンガーノックにもなり4位に。サポートカーが先回りできなかったためだ。一方でチームメイトの稲益拓也はこの日素晴らしい走りで5位になり、結果チーム総合でコムレイドは1位となった。

・ツール・ド・信州2007結果

個人総合1位 小嶋洋介(Team Comrade Giant)19時間04分05秒
チーム総合1位 Team Comrade Giant
山岳ポイント総合1位 田端伸行(spacebikes.com)

記念撮影
『最後は全員で記念撮影 八方尾根にて』
高坂希太郎
『高坂希太郎(HOT STAFF)』
近藤代表
『ツール・ド・信州実行委員会の近藤淳也代表』
10回目のツール・ド・信州、今回も実力者小嶋が優勝し、04年から4連勝、10回中7回を優勝した。毎年脅かす選手が出現し、小嶋も崩れるステージがある。でも勝ってしまう。昨年の実業団Jツアーランキング12位は不足とも思える。ワンデイで100km程度、平均時速40kmほどでゴールスプリントになる国内のロードレースでは小嶋の能力を引き出せないのが実情だろう。

一方でグランフォンドの走りを求めるのもこのツール・ド・信州のもう一つの楽しみだ。素晴らしい山岳コースが4日間、しかもサポートカー付きだ。ただし各ステージの1位プラス2時間が打ち切りタイム。ハードルはかなり高いが。

代表の近藤氏は、昨年のこのイベント直後に渡米。今年はアメリカから宿の予約など段取りを行い、手間はかかったがやれることは確認できた、という。来年の開催は未定だが、やるならばテーマは「東」だそうだ。

・高坂希太郎氏から

個人総合成績は17位。04年は個人総合4位の成績を持つ。「自転車は超軽量だけれど、今年は冬体重のままなので走りがいまひとつ」と言う高坂氏は今年で4回目の出場。ツール・ド・フランスのような山岳ステージのある(山岳だけの)イベントということで、最初は興味があり参加したという。このイベントが日本で正式なレースとなるのは夢だけれど、まずは環境対策、健康などの面から自転車が広く認知されれば、と願う。もちろんこのイベント体験は、氏の本業である映画製作にも反映されている。今年10月24日にDVDが発売される新作「茄子 スーツケースの渡り鳥」の紹介はこちら

・近藤淳也氏から

「いつかは日本のツール・ド・フランスに」を夢として続けて今年で10年目。信州は世界に誇れる素晴らしいコースがある。果てしなく続く坂を選手たちが飛ぶようなスピードで駆け上がる…。自転車が、選手が、子供たちの憧れになればと願う。そしていつの日にかそれが実現したとき、今のツールド信州の選手やスタッフがそこで活躍できればどんなに素晴らしいことか。現実には交通規制や関係各所との調整で難しいことだ。しかし近藤氏の口からは次々と話が飛び出し、「ひょっとしたら実現するかも、いや、実現させよう」そう思えてくる。

text&photo:Hideaki.TAKAGI


ツール・ド・信州2007 グラフィック
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