2006/10/17 11:26


スタート前には新保光起、田中光輝(ともに愛三工業)の引退セレモニーが行われ、花束が渡された。新保と田中、長らく走った日本ロード界を引っ張るベテラン選手2人の引退を皆が惜しんだ。
天候は快晴。りんご畑の美しい景観の中を縫う狭いコースはアップダウンが激しく、テクニカルだ。
10周で争われる1周目、田代恭崇・山本幸平・畑中勇介(ブリヂストンアンカー)、野寺秀徳・山本雅道(スキルシマノ)の5人が飛び出す。
2周目にはその5人に橋川健(マトリックス)・二戸康寛(なるしまフレンド)が追い付き7人に。Jツアーの総合順位を逆転する可能性をもつ3位の山本の逃げ、そして3周目に入って先頭の7人を10秒差で追う総合1位の鈴木真理(ミヤタスバル)と2位の岡崎和也(NIPPO)の追撃に、レースを観戦する観客たちから興奮した声が上がった。
5周目、鈴木、岡崎は集団に戻り、岡崎選手を徹底マークする鈴木とミヤタスバル勢は全員がメイン集団に留まった。岡崎も動けば追いかけられ、動かなければ先頭集団が逃げていくといった状態だ。
優勝争いは田代、野寺、土井、橋川、二戸の5人に絞られたが、ここでなんと7分遅れで走っていたリーダー鈴木を含むメイン集団全員がこの周回で失格になってしまった。交通規制上、先頭からタイム差5分が足切りの目安になっていたようだが、審判から「ペースを上げなければこの集団はタイムアウトになる」と警告されたにも拘わらず、こう着状態を続ける鈴木と岡崎の争いはペースアップすることができず、とうとう降車を命じられたのだ。
序盤から動いた山本雅道(スキルシマノ)も厳しいコースに遅れ出し、リタイア。このことでJツアーの総合を争う上位3人が全員レースをリタイアするという異例の事態となった。
7周目、先頭集団からは土井がアタックをしかけ、追走する田代を野寺がマークして2人で追う。勝負はこの3名の争いに絞られた。
ツール・ド・北海道でも山岳賞を獲得した土井は上りも順調に差を保って走った。約1分遅れで追う田代と野寺。そして残る後続集団は7分遅れで約15名ほどになってしまう。
数人の選手がコースアウトした難しいコースを危なげなく逃げ切り、土井が最終戦の優勝者となった。そしてリタイアしたJツアー総合上位3人の順位は当然変わることなく、ルビーレッドジャージと100万円は鈴木がものにした。
「岡崎選手徹底マークで、結果的にはつまらないレースとなってしまって観客の皆さんには申し訳なかったのですが、来年につなげるために必ず取りたいタイトルとジャージだったんです」と鈴木。
コースの難易度の高さが思わぬタイム差となったこと、そして全12戦というJツアー全体を通して見ると、この日だけの「ステージ優勝」よりも大きな「ポイント総合争い」というもうひとつのレースが行われていたことが思わぬ結果を招いた。この日のレースは前へ前へと展開されるものでなく、後方へと展開されてしまった。
今日のレースの表彰の後、年間総合上位3人の表彰も行われ、鈴木がルビーレッドジャージと賞金100万円を、2位岡崎が30万円、3位山本が10万円の目録を手にした。そしてなんと賞金は会場で現金で直接手渡しされた。
■BR-1上位結果
■BR-2上位結果
■BR-3上位結果
■女子
■サイクルロードレース・Jツアー2006 最終戦終了後年間総合順位
photo:Hideaki.TAKAGI
text:Makoto.AYANO


Jツアー最終戦 全日本実業団サイクルロードレースin飯田
土井雪広が独走で逃げ切り、総合上位3名はタイムアウトの波乱。Jツアー初代王者は鈴木真理
スタート前には新保光起、田中光輝(ともに愛三工業)の引退セレモニーが行われ、花束が渡された。新保と田中、長らく走った日本ロード界を引っ張るベテラン選手2人の引退を皆が惜しんだ。
天候は快晴。りんご畑の美しい景観の中を縫う狭いコースはアップダウンが激しく、テクニカルだ。
10周で争われる1周目、田代恭崇・山本幸平・畑中勇介(ブリヂストンアンカー)、野寺秀徳・山本雅道(スキルシマノ)の5人が飛び出す。
2周目にはその5人に橋川健(マトリックス)・二戸康寛(なるしまフレンド)が追い付き7人に。Jツアーの総合順位を逆転する可能性をもつ3位の山本の逃げ、そして3周目に入って先頭の7人を10秒差で追う総合1位の鈴木真理(ミヤタスバル)と2位の岡崎和也(NIPPO)の追撃に、レースを観戦する観客たちから興奮した声が上がった。
5周目、鈴木、岡崎は集団に戻り、岡崎選手を徹底マークする鈴木とミヤタスバル勢は全員がメイン集団に留まった。岡崎も動けば追いかけられ、動かなければ先頭集団が逃げていくといった状態だ。
優勝争いは田代、野寺、土井、橋川、二戸の5人に絞られたが、ここでなんと7分遅れで走っていたリーダー鈴木を含むメイン集団全員がこの周回で失格になってしまった。交通規制上、先頭からタイム差5分が足切りの目安になっていたようだが、審判から「ペースを上げなければこの集団はタイムアウトになる」と警告されたにも拘わらず、こう着状態を続ける鈴木と岡崎の争いはペースアップすることができず、とうとう降車を命じられたのだ。
序盤から動いた山本雅道(スキルシマノ)も厳しいコースに遅れ出し、リタイア。このことでJツアーの総合を争う上位3人が全員レースをリタイアするという異例の事態となった。
7周目、先頭集団からは土井がアタックをしかけ、追走する田代を野寺がマークして2人で追う。勝負はこの3名の争いに絞られた。
ツール・ド・北海道でも山岳賞を獲得した土井は上りも順調に差を保って走った。約1分遅れで追う田代と野寺。そして残る後続集団は7分遅れで約15名ほどになってしまう。
数人の選手がコースアウトした難しいコースを危なげなく逃げ切り、土井が最終戦の優勝者となった。そしてリタイアしたJツアー総合上位3人の順位は当然変わることなく、ルビーレッドジャージと100万円は鈴木がものにした。
「岡崎選手徹底マークで、結果的にはつまらないレースとなってしまって観客の皆さんには申し訳なかったのですが、来年につなげるために必ず取りたいタイトルとジャージだったんです」と鈴木。
コースの難易度の高さが思わぬタイム差となったこと、そして全12戦というJツアー全体を通して見ると、この日だけの「ステージ優勝」よりも大きな「ポイント総合争い」というもうひとつのレースが行われていたことが思わぬ結果を招いた。この日のレースは前へ前へと展開されるものでなく、後方へと展開されてしまった。
今日のレースの表彰の後、年間総合上位3人の表彰も行われ、鈴木がルビーレッドジャージと賞金100万円を、2位岡崎が30万円、3位山本が10万円の目録を手にした。そしてなんと賞金は会場で現金で直接手渡しされた。
■BR-1上位結果
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■BR-2上位結果
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■BR-3上位結果
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■サイクルロードレース・Jツアー2006 最終戦終了後年間総合順位
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photo:Hideaki.TAKAGI
text:Makoto.AYANO
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