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2017/9/17 3:36

ASIA BIKE SHOW REPORT Vol.2

ASIA BIKE SHOW REPORT Vol.2:垣間見た自転車界の未来図、成熟途中の中国自転車界で感じたその可能性の先にあるのは?台頭する中国スポーツバイクブランド〜其の一


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今回アジアバイクショーで期待していたのは、世界の8割以上の生産を締める中国OEM市場で培った技術を持つ多くの企業体の自社ブランドだ。すでに中国国内のみならず、海外展開を始めている企業も多く、中にはプロチームをスポンサーしている企業も少なくない。ただまだその多くが販売を中国国内に依存しており、海外での知名度はいまいちだ。しかしその技術は確かなもの、世界の大手ブランドのハイエンドバイク製造で培ったノウハウと技術をさらに進化させ、惜しげもなく投入して作られるバイクは素晴らしかった。多くの中国製スポーツバイクが安かろう悪かろうの時代はもう終わりに近づいている。そこには確かな技術で這い上がってきたブランドの姿があった。

もちろん今でも多くのコピー製品を作っている向上は点在しており、品質の悪いパチ物がネット経由などで流通している事実はある。ただ自社ブランドとして明確にブランド名を掲げている企業の製品づくりに対する熱意と技術、そしてそのバイクは見応え充分だった。


『腰の低い世界最大級の製造会社BATTLE ©CTJP 』
人はブランドへの執着というものがある。実際にここで名を挙げることは出来ないが、今回紹介するブランドは日本でも馴染みのあるヨーロッパやアメリカブランドの下請けをこなしながら、それを超える自社製品づくりを目指している。今回紹介する全ての会社が自社でデザイン、社内生産を一貫して行っている企業だ。どこも共通しているのがやはり中国市場での販売の関係でMTBの製造が多いことだ。近隣にフィールドが多いこと、路面状況や交通状況などを踏まえて、中国ではMTB人口の方がまだ主流を占めている地域が多いとのことだ。


『Ultimate-e ©CTJP 』
まず最初に紹介するのはBATTLE(バトル)、世界最大級の自転車製造会社であり、いわゆるハイテン製のママチャリからアルミ、チタン、カーボンレースバイクまで製造している。1992年に創業し、日本でも大人気のイタリアンブランドやアメリカンブランドのフレームを作っている。自転車のみならず、生産業の一大産地となっている深圳地区ではなく、昔からものづくりが盛んだった天津地区に拠点を構えており、天津で作り続けることにこだわりと誇りをもている。


『激細カーボンフォークと、豪快なチタンヘッド ©CTJP 』
そんなバイクメーカーのハイエンドロードバイクは、Ultimate-eだ。eTapを採用した軽量エアロカーボンロードであり、独特のフォークを採用していた。見るからに細いそのフォークは、ボリュームのあるカーボンフォークが多い中で極めて異彩を放っている。しかし素材とその構成を厳選、見直すことで剛性も振動吸収製も確保されており、また塗装以外にも細かな部分の仕上げも丁寧で、誠実な作りとなっている。


『自然と戦う心構えで挑めるMTBラインナアップ ©CTJP 』

『バトルのチタンロード ©CTJP 』
またこのMTBは27.5を採用、この2台はコンポーネントもスラムの1Xを採用しており、出来る限りシンプルかつ実戦向きの設定となっている。またチタンロード、MTBも溶接ビードが極めて細かく、軽量かつシンプルな実戦向きに仕上がっている。多くの実績を持ちながら、「まだまだ我々は学ばなければいけないことが多い。我々はまだ成長段階であり、もっと上を目指している。」と担当者は熱弁した。最初は謙遜かと思っていたが、そうではなく細かくマーケットを分析、自分たちに欠けているものをきちんと割り出し、それをどうすればさらなる高みを目指せるかをしっかりと把握しており、そのためには何が必要なのかまでをきっちりと語れるあたりが、これからの成長をさらに感じさせてくれた。


『ミサイルのブースはスタッフも含め攻めていた ©CTJP 』

『ブレーキの選択肢が与えられた風影(シャドー) ©CTJP 』
次に紹介するのはMISSILE(ミサイル)だ。2005年創業の後発メーカーだが、こちらも同じくOEMと自社ブランドを平行して行っており、独自のコンセプトを形にしている。中級グレードのカーボンバイクは、前後共にディスクとキャリパー(後ろはBB下のダイレクトマウント)のどちらも使えるフレームとなっている。MTBではカンチ台座とディスクブレーキの両方がついているものが一時期多く見られたが、ロードではなかなかありそうでなかったが、それを具現化している。どちらを使っても最大の空力効果が得られる様に断面形状なども非常によく考えられており、とても中級グレードのものとは思えない。


『スッキリとした細身のMTB ©CTJP 』
そしてMTBでは27.5を採用、細身のカーボンフレームとなっている。今回のショーでも多く見られたのだが、昨今ボリュームのあるカーボンフレームは減り、複雑な造形を施し、積層を計算して作られる細身のカーボンフレームがかなり増えてきている。もちろんミサイルでもチタンフレームも作っており、その造形と溶接ビードは美しい。現在ミサイルでは販売全体の70%をMTBが占めており、さらにヨーロッパなどで人気のe-Bikeも積極的に製造をしている。またアーティストとコラボレーションし、手描きで仕上げられた一品物のカーボンブーメランフレームが注目を集めていた。


『カーボンブーメランフレームに施されたハンドペイント ©CTJP 』
同じアジアの国として、積極的に高みを目指すメーカーのその心意気はひしひしと伝わってきた。独自路線を切り開こうとするメーカーの先陣をきっているブランドの勢いはまだまだこれから加速しそうだ

H.Moulinette
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