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2017/7/17 13:49

ツール・ド・フランス第15ステージ

ツール・ド・フランス第15ステージ:モレンマが逃げ切り勝利!総合勢はマルティンがこの日も積極的に動きタイムを削る、フルームはメカトラでピンチもきっちりライバル達を捉え対処


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『第15ステージ高低表 ©ASO』
予想外の展開となり、ゴールでタイム差がついた昨日のステージから一夜明け、今度はステージ中盤に多くの山岳が設定された山岳ステージが選手たちの前に立ちはだかった。予想以上に多い細かいアップダウンが選手たちを苦しめたこのステージ、逃げ集団から飛び出したバウク・モレンマ(トレック・セガフレド)が快走、同じく逃げ集団から飛び出し追走をしてきた4人の足並みが揃わないことも味方し、最後まで独走でステージ優勝を飾った。過去には総合優勝候補にも名を連ねた男が、ようやく一つの結果を残した。


『トニー・マルティンの個人TT状態 ©Tim D Waele』
この日の逃げは28人という大所帯まで膨れ上がり、すでに総合上位争いから脱落しているティボー・ピノー(FDJ)、世界TTチャンピオンのトニー・マルティン(カチューシャ・アルペシン)、山岳賞ジャージのワーレン・バルギル(チームサンウェブ)、すでにステージ優勝を上げているミスター逃げ男、トーマス・デ・ヘント(ロット・ソウダル)、更にはトニー・ギャロパン(ロット・ソウダル)、総合14位のダミアーノ・カルーソ(BMC)モレンマと言ったそうそうたるメンバーが名を連ねる。更には総合14位のダミアーノ・カルーソ(BMC)もそこに加わった。

そこから残り64kmでマルティンが飛び出すと、あっという間に独走態勢へと持ち込んでいく。逃げ集団との差は1分を超え、その逃げ集団も後続の総合系選手たちとのタイム差を8分半にまで広げていく。しかしレースはここからさらに動きを見せる。独走態勢のマルティンだったが、この日最後の1級山岳で失速すると、バルギル、セルジュ・パウエルス(ディメンション・データ)らに捉まり脱落してしまう。

『攻めたのはAG2R ©Tim D Waele』

『何とか追いついたフルーム ©Tim D Waele』
後続の総合系集団でも大きなハプニングが待ち構えていた。一気に加速するAG2Rトレインが集団を引き伸ばし、マイヨ・ジョーヌのクリス・フルーム(チームスカイ)らスカイトレインを崩壊させたのだ。更にはフルームはメカトラに見舞われるがチームカーを待つことが出来ない。そこでミカル・クウィアトコウスキー(チームスカイ)が自らのホイールを差し出しなんとか再スタート、そしてチームメイト達のアシストで先行するロメイン・バルデ(AG2R)、ファビオ・アルー(アスタナ)、リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック)らになんとか合流を果たした。ここで攻め切り損ねた総合上位勢、特にAG2Rにとっては人数を使っての勝負に出たが、フルームを脱落させるチャンスを大きく逃す形となった。そしてこの段階でナイロ・キンターナ(モビスター)が脱落、調子が上がらない総合優勝候補が大きくタイムと順位を失う結果となる。


『飛び出して個人TT状態となった ©Tim D Waele』
先頭では下りに入るとモレンマが飛び出し、バルギルらに数十秒のタイム差をつける。追走はバルギルに加え、プリモズ・ログリッチ(ロットNLジャンボ)ら4人となり、タイム差は一時10秒にまで縮まるが、協調性を欠いた4人の追走は視野に捉えたはずのモレンマの後ろ姿を見送る事となってしまった。


『モレンマがようやくのステージ勝利 ©Tim D Waele』
そのまま先頭でモレンマがゴール、念願だったツールでのステージ優勝を果たした。「今まで何度も惜しいことはあったけど、今年ほど勝利に飢えていた年はないよ。昨日の段階で、今日はチャンスが有ると思ってけど、皆考えていることは同じだったから色々と大変だったよ。ツールは僕にとってもっとも重要なレースであり続けてきたし、勝利することを夢見てきたんだ。それが今日ようやく叶ったよ。嬉しいね〜。」モレンマは勝利に安堵の表情を見せた。


『マーティンがこの日も攻撃的に出た ©Tim D Waele』

『フルームは最後もスプリントをみせた ©Tim D Waele』
そして後続の総合系はこれに遅れること6分強でゴールを目指す。ここでもダニエル・マーティン(クイックステップ・フロアーズ)が積極的な動きを見せる。下りで集団から飛び出すと、逃げの残党であるデ・ヘントらに合流、するとなんとこの逃げの残党メンバーがマーティンに協調、ローテーションを組んで総合系選手たちからの逃げをサポートする。これによりゴールまで捉えられることなく逃げ切り、僅かだがタイムを削ることに成功した。これで総合順位ではミケル・ランダ(チームスカイ)をかわして総合5位へと浮上、またキンターナが大きく脱落した総合トップ10にこの日大きくタイムを稼いだカルーソが入ってきた。


『あ〜、応援はそれぞれですね・・・ ©Tim D Waele』
ツール・ド・フランス第15ステージ
1位 バウク・モレンマ(トレック・セガフレド)   4h41’47”
2位 ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ)   +19”
3位 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル)
4位 プリモズ・ログリッチ(ロットNLジャンボ)
5位 ワーレン・バルギル(チームサンウェブ)   +23”
6位 ニコラス・ロッシュ(BMC)   +1’00”
7位 リリアン・カルメジャーネ(ダイレクト・エナジー)   +1’04”
8位 ヤン・バークランツ(AG2R)
9位 ティボー・ピノー(FDJ)
10位 セルジュ・パウエルス(ディメンション・データ)

ツール・ド・フランス総合順位
1位 クリス・フルーム(チームスカイ)   64h40’21”
2位 ファビオ・アルー(アスタナ)   +18”
3位 ロメイン・バルデ(AG2R)   +23”
4位 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック)   +29”
5位 ダニエル・マーティン(クイックステップ・フロアーズ)   +1’12”
6位 ミケル・ランダ(チームスカイ)   +1’17”
7位 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット)  +2’02”
8位 ルイス・メインチェス(UAEチームエミレーツ)   +2’22”
9位 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレド)   +5’09”
10位 ダミアーノ・カルーソ(BMC)   +6’05”

H.Moulinette
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