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2017/4/10 17:47

パリ〜ルーベ2017

パリ〜ルーベ2017:優勝候補のヴァン・アーヴェルマートが途中のトラブル乗り越え念願のモニュメント制覇!遅咲きの帝王の横綱相撲で狙い通りの勝利!ボーネンは積極性目立つラストランに


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パリ〜ルーベ、このレースほど優勝候補が勝つことが難しいワンデイレースも世の中にはないだろう。「運」も持ち合わせなければ勝てないそんなレースで、名物アランベール(アーレンベルグ)手前でトラブル、終わったかに思えたレースを諦めなかった男が、終盤は圧倒的な存在感を示して最後はスタジアムのスプリントでライバル達の夢を粉砕、自らの夢であったモニュメント制覇を成し遂げた。グレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(BMC)、遅咲きの帝王がついに念願のビッグタイトルを手にした。


『強し!この男は完全開花宣言 ©Tim D.Waele 』
昨年度途中までは万年2位、シルバーコレクターと呼ばれ続けたが、一度勝利の味を占めた無冠の帝王はそこから一気に「勝つ男」へと変貌、リオ五輪では金メダルも獲得、そして今シーズンも勝利を重ねてきた。しかし先週のツアー・オブ・フランダースでは世界チャンピオンのピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)の落車に巻き込まれた影響もあり忘れかけていた定位置の2位、悔しさをにじませた。そして満を持して挑んだこのレース、戦前の予想で優勝候補筆頭に挙げられた男は、その名に恥じない素晴らしい走りを披露した。


『ボーネンは最後まで積極的に走った ©Tim D.Waele 』
そしてこのレース限りで引退となるトム・ボーネン(エティックス・クイックステップ)は積極的走りを随所に披露、しかしこの日は多くのアシストを落車などで失い、サポートがないままに自らが動かなければいけない展開、そんな中でも往年の走りを彷彿とさせる素晴らしい速さを石畳で披露、ラストレースで結果こそ残せなかったが、その勇姿は多くの人の心に刻まれた。

この日のレースは追い風ということもあり、時速50劼鯆兇┐襯魯ぅ據璽垢能盤から展開、逃げが決まらないという珍しい展開が長く続く。数人が飛び出してもすぐに吸収されるという繰り返しとなり、
レースはパヴェセクションに入るといきなりから落車が連発した。有力選手らも次々とそれに巻き込まれ、まずは今シーズンここまでいい走りを続けてきているオリビエ・ナエセン(Ag2R)、イブ・ランパート(エティックス・クイックステップ)、そしてさらにトニー・ギャロパン(トレック・セガフレド)やルーク・ダーブリッジ(オリカ・スコット)などが次々と路面に叩きつけられる。そしてパリ〜ルーベ覇者でもあるニキ・テルプストラ(エティックス・クイックステップ)も落車、そのままリタイアしてしまう。


『名物アランベールのド迫力サバイバル ©Tim D.Waele 』

『何度となく発生するも潰された逃げ ©Tim D.Waele 』
そしてさらにアランベール手前でヴァン・アーヴェルマートは落車とメカトラでタイムロス、チームメイトとともに必死で集団復帰を試みる。名物アランベール前に遅れることはすなわちレースの終わりさえ意味しかねないタイミング、必死の形相で猛追を仕掛ける。まさかの2週続けての不運だったが、先週同様にここでも金メダリストの走りは自身に満ち溢れていた。難所アレンベールをクリアするとメイン集団まできっちりと追いついてみせた。


『サガンは不運に魅入られてしまった ©Tim D.Waele 』
そしてレースが大きく動いたのは残り75辧▲▲襯ンシエルのサガンが突如アタックを仕掛ける。逃げ切りを狙うにはまだ早すぎる展開、それでも躊躇ないこの男はチームメイトのマチェイ・ボドナール(ボーラ・ハンスグロエ)を引き連れて飛び出していく。そしてさらにダニエル・オス(BMC)、ジャスパー・ストゥーヴェン(トレック・セガフレド)がこれに合流、4人の強力な逃げが形成される。しかしこの日の勝利の女神はサガンにも厳しかった。なんとこのタイミングでパンクを喫し、結局追走集団にボドナールとともに飲み込まれてしまう。

これで先頭はオスとストゥーヴェンの二人のみ、そしてここから追走では壮絶な駆け引き合戦が勃発する。そしてここでその存在感を誰よりも見せたのがボーネン、石畳の走り方はこうだ!とばかりにど真ん中をハイペースで駆け抜ける。これにはライバル達もたまらず次々と脱落していく。

そしてここでもまたサガンが存在感を見せる。一度は潰えてチャンスを自らの手でこじ開けるその姿はまさに王者のそれ、激しい加速を何度となく繰り返し、オスとストゥーヴェンをついに残り40劼蚤える。この段階で先頭集団は僅か15人ほど、ボーネンはチームメイトのゼネク・スティバー(エティックス・フロアーズ)とともにきっちりと残っている。ヴァン・アーヴェルマート、ユルゲン・ルーランツ(ロット・ソウダル)、セバスチャン・ラングフェルド(キャノンデール・ドラパック)、ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレド)ら有力勢にまじり、ジャンニ・モスコン(チームスカイ)、ディラン・ファン・バーレ(キャノンデール・ドラパック)ら若手も元気に食らいついている。



『3人の逃げで勝負あり ©Tim D.Waele 』
そしてセクター9の石畳で再びオスが動きを見せる。そしてこの動きが決定的な逃げの呼び水となる。ラングフェルド、スティバー、ヴァン・アーヴェルマート、モスコン、ストゥーヴェンの5人の逃げがゴールめがけて飛び出していく。そしてここからもスコンとストゥーヴェンがまず脱落、先頭3人に追走が2人となり、その背後の追走集団は人数が合流し大きく膨れ上がる。サガンは何とか追走を仕掛けようとするが、先頭に選手を送り込んでいるチームがことごとくそのアタックを無に帰していく。これで世界チャンピオンのレースはジ・エンド、勝敗に行方は逃げている面々に絞られた。



『一気にスローなトラックでの駆け引きに ©Tim D.Waele 』


『先に仕掛けたのはスティバーだったが ©Tim D.Waele 』
ボーネンが後方にとり残されたことで、クイックステップ・フロアーズはスティバーにその勝負を委ねる。スティバーは協調体制を取らず、ボーネンを待つふりをしながらローテーションに加わらない。それに苛立ちを見せるヴァン・アーヴェルマートだが、自らの勝利のために迷いはなかった。躊躇なく先頭で牽引し続け、そのまま3人でスタジアムへと突入していく。そしてここで一気にペースダウンすると、駆け引きが始まった。残り一周、3人のペースの遅さになんと送れていたモスコンとストゥーヴェンが合流、そして最後のスプリントへと突入していく。



『悔しがるスティバー、ガッツポーズのヴァン・アーヴェルマート ©Tim D.Waele 』
先に仕掛けたのはスティバーだった。しかし最終コーナを周り直線に入ると、ヴァン・アーヴェルマートが怒涛のスプリントでそれをあっさりと捉え、最後はまだぎこちなさの残るガッツポーズで勝利を決めた。スティバーはこれでパリ〜ルーベ2度めの2位となった。ラングフェルドは最後まで粘りなんとか表彰台を獲得した。

「自分の初モニュメントがパリ〜ルーベになるとは想像すらしていなかったよ!最後はスティバーだけをマークしていたんだ。彼だけが協調していなかったんで脚を残していた可能性があったからね。それにしてもこのモニュメント制覇までが長かったわ〜〜〜。」遅咲きの帝王は安堵の表情を見せながらニンマリと笑った。


『勝てる男が表彰台の真ん中に ©Tim D.Waele 』
「もちろんオリンピック金メダルが僕の一番大きな勝利かもしれないけど、モニュメントと呼ばれるビッグレースを勝てないままでいるのは嫌だったからね。誰もが”いつモニュメントを取るんだい?”って聞くんだもん。これでもう誰にも何も言わせね〜よ。」勝者はどこまでも冗舌だった。

例年以上にジャブの打ち合いとなり、激しいバトルが繰り返されたパリ〜ルーベ、石畳の女神はいまノリにノッている男に微笑んだ。「運」だけではない確かな実力、まだまだ今シーズンこれからも勝利を量産しそうだ。


『愛されていたボーネン ©Tim D.Waele 』
パリ〜ルーベ
優勝 グレッグ・ヴァン・アーヴェルマート(BMC)   5h41’07”
2位 ゼネク・スティバー(クイックステップ・フロアーズ)
3位 セバスチャン・ラングフェルド(キャノンデール・ドラパック)
4位 ジャスパー・ストゥーヴェン(トレック・セガフレド)
5位 ジャンニ・モスコン(チームスカイ)
6位 アルノー・デマール(FDJ)   +12”
7位 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)
8位 エドワード・ソーンズ(トレック・セガフレド)
9位 エイドリアン・ペティ(ダイレクト・エナジー)
10位 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレド)

H.Moulinette
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