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2017/4/6 12:00

ツアー・オブ・フランダースでボーネンがサスペンション付きルーベ

ツアー・オブ・フランダースでボーネンがサスペンション付きルーベを使用、歴代のロードサスペンションにはどんなものがあったか。


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先日のツアー・オブ・フランダースで、引退間近のトム・ボーネン(エティックス・クイックステップ)が新たな機材で挑んでいた。それがスペシャライズドの新型ルーベ、フロントサスペンションがステム下に内蔵されている機種を持ち込んだのだ。市販されているものとは少々違い、ボーネンのために用意されたようだ。

石畳のクラシックでは過去何度もサスペンション昨日のバイクが導入されては消えてきた。チームスカイにフレームを供給しているピナレロも数年前にリアサスペンション付きを導入したが、結局ウェイトのハンデなど、様々な理由でサスペンション付きロードバイクは下火になっている。しかしやはり石畳は”脳みそを揺さぶる”過酷なレース、何とかして選手の負担を軽減しようとする様々な試みは見ていて面白い。


『ボーネンはルーベを使用、ただ特注のキャリパーバージョン ©Tim D.Waele』
今回ルーベに組み込まれていたのはスプリングカートリッジ、それがハンドル周り(ステムとハンドルバー)の衝撃を吸収するものだ。市販モデルでは3タイプのカートリッジが用意されているが、ボーネンはかなり硬い設定にしていたので、微妙に動く程度だろう。

一つ大きく違ったのは、現在市販モデルではこのフロントサスペンションを使用しているモデルは全てディスクブレーキモデルなのだが、ボーネンはそうではなくあえてキャリパーブレーキモデルを特注させていることだ。シーズン当初こそディスクブレーキを使ったが、結局今はあえて使い慣れたキャリパーを指定して特注させている。

では過去にどのようなロード用サスペンションがあったのか、その一部を見てみよう。まず有名なのがロックショックス パリ〜ルーベ、その名の通りパリ〜ルーベのために開発されたサスペンションフォークで実戦投入された最初のロード用サスペンションフォークでもあり、きっちりと結果も出した。見た目は通常のロックショックスと変わらず、重さが弱点ではあった。しかしオフロードともいえるパヴェ(石畳)では絶大な効果を発揮し、レースでの使用率も高かった。一世を風靡したロード用サスペンションフォーク。これがきっかけでロード用サスペンションフォークの開発に火がついたが、試作品は色々なメーカーで作られたが市販にいたらない例が多かった。


『左がパリ〜ルーベ、右がルビー』
これに続いたのがロックショックス ルビー、これはパリ〜ルーベの後継モデルだ。完全に一から見直された設計はロード用になっており見た目も今までとは全く違ったものになっている。曲線を多用し、ロードバイクに合ったデザインとなってはいるが、野暮ったさが出てしまいかなり不評だった。軽量化を果たしており、僅か900gしかなくこの構造でこの軽さと言わしめた。十分な性能は持っていたこともあり、今でも密かに愛用者は多く、特にロングライドなどでは重宝されている。フレーム素材としてのカーボンの時代がこなければ、間違いなくスタンダードになったであろうフォークと言えるだろう。

そしてロックショックスにライバルマニトウも実は早い段階でロード用サスペンションフォークを出していた。それがこのマニトウの前身のBRCからパリ〜ルーベ用に開発されたサスペンションフォークだ。あのダグラス・ブラッドバリーがデザインしただけあり、すっきりとしたデザインになっているが、何処か無骨さも感じさせるフォークだ。軽量で性能も申し分なかったが、愛用者は少なかった。


『ガービンとソフトライドは一時代を築いた』

『軽量なショックストップ©Alternative Bikes』
そして今回のスペシャライズド・ルーベのようにハンドル周りがサスペンション構造になっているものは、MTBでは一時期人気があった。Softride(ソフトライド)やGirvin(ガービン)、それにJPモーガンなど、MTB用としては世界チャンピオンに輝くなど華々しかったが、やはりロード用とするには重量がネックとなった。ただ、最近ではショックストップと言った新たな軽量サスペンションステムも登場している。

更なる技術革新が進む中、ロード用の振動吸収技術のサスペンション構造の革新にはまだまだ余地がありそうな気がする。

ショックストップ
http://altbikes.jugem.jp/

H.Moulinette
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