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2016/10/8 10:05

イギリス自転車界に渦巻く不穏な薬物汚染の影

クリーンだったはずのイギリス自転車界に渦巻く不穏な薬物汚染の影、ウィギンスの不必要に強力な治療薬のTUE申請と、元スカイのティアナン・ロックが証言した協会のトラマドール無償提供


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WADAからのデータ流出に始まったTUE(治療目的例外措置)に関する議論は、イギリスの伝説の一人となったサー(伯爵)・ブラッドリー・ウィギンスに関する疑惑にとどまらなかった。更には元チームスカイのジョナサン・ティアナン・ロックの告発により、現UCI会長ブライアン・クックソンがかつて率い、クリーンで通してきたイギリス自転車会の薬物汚染の影が見え隠れし始めた。


『ウィギンスの苦しい説明が続く ©Tim D.Waele』
まず未だに渦巻くウィギンスのTUE問題、何度ものテレビ出演でウィギンスは繰り返し、その正当性を説明してきたが、やはり皆の注目は、その治療が注射であり、長期間に渡り身体に影響する量であること、そしてグランツール直前(2011、12ツール・ド・フランス、2013ジロ・デ・イタリア直前)であったことなどが、多くの現役選手や、往年の銘選手たちの反感を買っている。現在トップクラスの選手であるトム・デュムラン(ジャイアント・アルペシン)は、「ウィギンスのあれはないだろ。毎回申請時期が露骨だし、何週間も効果が持続するようなステロイド注射を打ったのであれば、その期間は出場停止だろ。そもそも僕はTUEなんていう”ずる”はしないよ。」と口にし、痛烈に批判している。

またもう一人、同じくグランツールライダーのロメイン・バルデ(AG2R)は、「悪意あるTUEの使い方がされているよね。明らかにシステムには欠陥があるよ。」と指摘し、WADA(世界アンチ・ドーピング機構)自身がTUE申請書を発行できる医師を指名すべきだとしている。

また往年の名選手デビッド・ミラーは、「こんなに摂取する必要がある状態というのがありえない。そもそもウィギンスが摂取した物質は、TUEでの使用も禁止されるべきだ。と語っている。


『ティアナン・ロックが爆弾投下 ©Tim D.Waele』
そして今回さらに爆弾が投下された。元チームスカイのメンバーだったティアナン・ロックが、2012年の世界選手権の際にチームスカイのチームドクターでもある人物が、イギリスナショナルチームでトラマドール(鎮痛薬)を配布していたというのだ。トラマドールを摂取すると疲れが残りにくい(錯覚)のこのような配布は明らかに違和感がある。ロック自身は「痛みもないのに必要ないな、と思って取らなかった。」としている。またチームスカイ内部でも元所属選手のマイケル・バリーがトラマドールを使用していたことがあり、チーム自体はその使用は禁止されるべきだと、どこか矛盾した回答をしている。

ティアナン・ロックは、自身もバイオロジカルパスポート問題で初めて処分されたイギリス人選手であり、その過程にも不自然さが残るケースとなっている。チームスカイに合流する前、エンデューラ時代のバイオロジカルパスポートの値で問題が発覚したのだが、チームスカイはロック獲得時には、当然その問題を知り得た立場だったのだ。それがUCIが指摘した途端に、知らなかったと手のひらを返し即座にロックを解雇、イギリス競技連盟により2年間の出場停止処分となったのだ。そんなティアナン・ロックは「ウィギンスがグランツールの前だけにTUEを申請しているのは出来過ぎだよね。ただウィギンスは手順を踏まえて申請してるし、正直当時の彼の健康状態がどうだったのかを知らない限り、ずっとグレーのままだよね。本当に治療として必要なのであれば、グランツール前だけじゃなくても申請しているはずだろ。」とウィギンスのTUEの不自然さを改めて指摘した。

WADAはウィギンスがこのTUEでアドバンテージを得たことがないというスタンスを崩しておらず、自らのシステムにも問題はなかったとしている。またイギリスナショナルチームもチームスカイも、ティアナン・ロックの主張に関しては認否を拒否している状況であり、極めて不自然だ。

そもそもがハッキングによるデータ流出に始まったこのケース、思わぬ形で今まで指摘され続けてきた問題点がはっきり過ぎるくらいに浮き彫りになっている。

H.Moulinette
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