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2014/11/6 17:48

走るだけで水を生み出すシステムが誕生!

走るだけで水を生み出すシステムが誕生!自分の力で空気中の水分を水に変えて水分補給が出来る究極のシステム!フォンタスが自転車に乗る意義を深めるか


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発想というのは常にどこかに転がっているものだ。しかしそれを具現化出来る人間はほんの一握り、そしてそれを現実レベルまでブラッシュアップできる人間は更に絞られてくる。今回紹介するフォンタス簡単にいえば空気中の水分を冷却し液体化、それを濾過して安全な飲水としてボトルに貯めていくこのシステムだ。これを開発したのはオーストリアのクリストフ・レテザール、説明では一定条件下では最大で1時間の走行で500mlもの水を生み出すことが出来るこのシステムは、自転車界のみならず、人間の生活を変える可能性さえ秘めているのだ。そしてその構造とシステムばかりが注目される中、実はこのフォンタスの発想が、素晴らしい志のもと生まれてきたことも知っておかねばならない。


『新しい形、新しい発想 ©FONTUS』
このアイディアの発想の基は国連統計による水不足のデータ、今現在40カ国以上で20億人もの人々が水不足に苦しんでおり、そして2030年には世界人口の約半数近い47%が水不足に苦しむという統計から来ている。そこで彼が思いついたのが、我々が普段呼吸する空気に含まれている水だ。夏場などに冷えたボトルを出しておくと、そのボトルの外側に大量の水滴が出来るのを見な経験したことがあるだろう。その原理と、そしてアジアと中央アメリカを中心に2000年以上前から行われている空気中の水分を液体化させて飲料水とする習慣、これらを融合し、手頃な形で行うことができれば、新しい個人レベルでの水資源確保が出来るというのがこのフォンタスのコンセプトとなっている。


『シンプルかつエコ ©FONTUS』
仕組みはいたって簡単だ。パソコンのCPU冷却などに使われる電子部品を使い、このクーラー部分が空気を急速に冷却することで液体化させるというものだ。内部は2層構造になっており、下部が熱を発生し、上部でそれを冷却させることで温度差が生じ、空気中の水分を液体化させるというものだ。この際に取り込む空気の流れが水の生産量を大きく左右するため、自転車につけてその空気の流れを作り出すのだ。またこの電子部品を駆動させる電力も、本体に取り付けられたソーラーパネルによって賄うことが出来るのだ。当然のことながら、このシステムから行けば気温と湿度が高いことがもっとも効率よく水への変換が行えることとなる。最大値として1時間で500mlもの水を生み出せるという実験結果もでており、今後より変換効率を上げていくなどの改善をしていけば、空気中の少ない水分をより効率的に水へと変換することができるようになるだろう。


『発想と具現化のバランスが大事 ©FONTUS』
もちろんこのシステムはエコな乗りものである自転車でのロングツーリングなどには最高のパートナーとなるが、それだけではなくこのシステムを我々に水の大切さを改めて考えさせてくれる。水資源が豊富な日本では、飲水に困るということはあまりない。たとえ雨量が少なくてダムが渇水しても、給水車やミネラルウォーターが買える利便性がある。しかし世界の多くの地域では水そのものが資源として枯渇しているという現実、それを考えさせてくれ、変えていける可能性のあるこのシステムのこれからに期待したい。

H.Moulinette
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