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2014/10/24 19:01

ツール・ド・フランス2015へのそれぞれの思い

ツール・ド・フランス2015へのそれぞれの思い、コンタドールとニーバリはジロ〜ツールダブルをターゲットに!フルームはツールスキップを示唆し、ジロ〜ブエルタのダブル狙いか?


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ツール・ド・フランス2015のコースが発表され、それぞれ来年度へ向けた思惑を口にし、早くも心理戦が開始された。オレグ・ティンコフオーナーの思惑を背負い、ジロとツールのダブルを早くから表明していた王者アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)に加え、なんとヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)までもがジロとツールのダブルを口にしたのだ。それに対してクリス・フルーム(チームスカイ)はジロのほうが自分向けであり、ツールをスキップすることを示唆したのだ。三者三様の考え方、それぞれの思いと思惑、そして戦略、一体誰が本音を口にし、誰が相手の出方を伺っているのだろう。2015年度のグランツールはすでに始まっている。


『復活した王者は3連続グランツールを狙うか? ©Tim D.Waele』

『来年のツールでは大暴れか? ©Tim D.Waele』
早い段階からジロとルールのダブルタイトルを狙う可能性を口にしていたコンタドールは、ツールのコースに関してかなり好印象を持っているようだ。「大会中盤のチームTTが肝だね。その段階までにチームメイトを失っていないことがとても重要になるね。つまりは個人の力だけでは勝てない、チーム力が問われる戦いさ。後はいかにタイムロスをしない入りを心がけるかだよ。これだけ山岳が多いということは、気を抜けないステージが続くということ、つまりはつまらないタイムロスは禁物、それが致命傷になりかねないからね。ピレネーでも確実にタイム差は生まれるし、アルプスではリードしていた場合はいかにタイム差を守るか、そして追う立場であればいかに攻めるか、どちらにしてもとても難しい走りを迫られるだろうね。」コンタドールはそうシミュレーションを語った。

またオレグ・ティンコフは今回のコース発表を受けて、「コンタドールのジロとツールのダブルは間違いない」と語るなど、かなり強気な姿勢を見せている。2015年度からの全てのグランツール参加エースでの山分け賞金システムはお預けとなったが、彼が投じた一石は間違いなく選手たちの意識も含め、自転車界を変えようとしている。


『石畳を制したニーバリは連覇へ自信満々か? ©Tim D.Waele』

『ダウンヒルでの勝負に出るか? ©Tim D.Waele』
「2008年にジロとツールを連続して出場した時は地獄だったよ。ツール最終週にはもうエネルギーなんて残ってやしなかったよ。」そう語るニーバリも、経験を積んで今年度はツールを制覇、来年はディフェンディングチャンピオンとしてツールに挑むこととなる。しかしその前に、母国イタリアのジロ・デ・イタリアも狙うことを宣言している。「正直言ってオレグの言う3つのグランツール全て出場はきついと思う。でも2つならいけるんじゃないかな。2008年はまだガキンチョだったからね。みんなも、あの頃の僕と比べて今の僕が肉体的にも精神的にもどれだけ成長しているかわかるだろ。」ニーバリは自信を持ってそう語った。

「ただ現実的にはダブルは難しいかもね。チームには新エースのアルーもいるし、アスタナとして勝ちにいかねばならない。それを考えた時、ヴィノクロフ監督がそう簡単に僕にダブルを狙うように言うことはないと思うからね。まあシーズンオフを見て最終的に決めることでしょ」

「長いTTがないのは、フランス人選手たちのためじゃないの?今年のツールでは上位にフランス勢が多く入ったけど、皆個人TTが苦手だからね。まあでも石畳は好きだよ。でも石畳は絶対に甘くは見ないよ。あそこでは何が起きてもおかしくないんだからね。これからはああいうコースが鍵となっていく時代なんだよ。」ニーバリはかなり強気の姿勢を見せた。


『ツール回避か?ジロとブエルタのダブル狙い? ©Tim D.Waele』

『フルームの動きが戦況を左右しそうだ ©Tim D.Waele』
「正直言って今回のコースを見て僕向けではないと思ったよ。これだったら僕向きのジロに出た後は、ブエルタを狙って世界戦かな。」そう語るフルームにとっては、長い個人TTがないことは大きな不安要因でもありマイナス要因でもあるようだ。「ジロをやってブエルタのほうが現実的だしね。今年のツールは間違いなくピュアクライマー向け、オールラウンダーの僕には正直つらいかな。まあ今まで年間一つのグランツールしか狙ってこなかったけど、2つ狙うっていうのもいいね。まあまだこれから冬場のトレーニングだし、じっくりとチームと対策と戦略を練るよ。」フルームはかなり覚めた目で今年のツールのコースを見ているようだ。

「実は石畳はきらいじゃないんだよね。まあ難しいしストレスは溜まるけどでもまあ条件は皆一緒なわけだしね。コンタドールが絶対優位だと思うけど、ニーバリ、キンターナ、ホアキン、バルベルデなんかは絶対に要注意だからね。ブエルタで復活勝利のコンタドールが、ジロ、ツールと連覇して、3連続ツール制覇を狙ってるんじゃないかなと思っているんだよね。」フルームはライバル達の心理状況をかなり意識しているようだ。

グランツールを狙っているのは何もコンタドール、ニーバリ、そしてフルームの3人だけではない。しかしその3人が中心となっていくことは間違いないだろう。だからこそライバル達は負けん気根性で挑むだろうし、3人はその挑戦を受けて立たねばならない。変わりつつあるグランツールとそこへの意識は、果たしてどんなツールを演出事になるのだろう。

H.Moulinette
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