ヴォルタ・ア・シクリスタ・ア・カタルーニャ第7ステージ:総合優勝は絶好調の安定感発揮のバルベルデ!これで年間ランキングでも1位に浮上!最終ステージを制したのはS.イェーツ
最強の安定感を持つ男は、今シーズンも間違いなく絶好調、昨シーズンはツール・ド・フランスでの骨折で狙うことができなかった年間王者へ向けまた一歩前進だ。総合での大逆転を狙うライバルたちの攻撃をことごとく自ら対応し潰し続けたアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が最後までそのポジションを守り切り、見事に総合優勝連覇を達成した。またアシストのナイロ・キンターナ(モビスター)も総合2位となり、モビスターが総合でワン・ツーという圧倒的な存在感を見せた。これでバルベルデはステージレースで今シーズン3度目の総合優勝、大ベテランの勢いはとどまるところを知らない。
そんなステージを制したのはサイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)、何とか一矢報いる形でステージ勝利を挙げた。またサイモンとともにアタックを何度もしかけた総合2位のイーガン・ベルナル(チームスカイ)だったが、残り6㎞で激しく落車、表彰台を逃すとともにリタイアとなり、のちの検査で肩の骨折が判明、チームスカイにとっては痛い結果となった。
「きつかったね、でもチームワークが機能してキッチリと総合優勝を獲得できたね。これで僕が優勝、キンターナが2位、ソレルが5位と総合トップ5に3人もいるなんてこれ以上ない結果だね。ベルナルは不運だったと思うけどこれもレース、最後の最後完走して初めて結果というものは評価されるんだよ。」今シーズン3度目のステージレース総合優勝のみならず、カタルーニャでも通算3度目の総合優勝は往年の名選手ミゲーレ・インデュラインに並ぶ記録となった。
そしてこの勝利でバルベルデはワールドツアー年間総合ランキングでも首位に浮上、先日のヘント・ウェベレヘムを制したピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)も順位を上げたが、それを抑えて早くもトップに躍り出ている。過去4度の年間王者(2006、2008、2014、2015)を獲得しており、抜群の安定感をシーズン開幕から終了まで維持できる数少ない選手でもあり、また山岳からスプリント、クラシックレースからステージレース、」グランツールに至るまですべてのレースで結果を残す究極のオールラウンダーは来月38歳になるが、まったく衰えさえ感じさえない。
ヴォルタ・ア・カタルーニャ第7ステージ
1位 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット) 3h28’04”
2位 マルク・ソレル(モビスター) +13’
3位 ピエール・ラトゥール(AG2R) +18”
4位 ヤーリンソン・パンターノ(トレック・セガフレド)
5位 ジェイ・マッカーシー(ボーラ・ハンスグロエ)
ヴォルタ・ア・カタルーニャ総合順位
優勝 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) 28’25’07”
2位 ナイロ・キンターナ(モビスター) +29”
3位 ピエール・ラトゥール(AG2R) +47”
4位 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)
5位 マルク・ソレル(モビスター) +1’10”
2018年度ワールドツアーランキング(3/28)
1位 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター) 1039pt
2位 ピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ) 951pt
3位 ダリル・イムペイ(ミッチェルトン・スコット) 862pt
4位 エリア・ヴィヴィアーニ(クイックステップ・フロアーズ) 817pt
5位 アルノー・デマール(グルーパマFDJ) 792pt
H.Moulinette