2010/2/19 11:21


アルガルベ一周2010、18日の第2ステージはゴールラインまでの短い上り坂で集団から飛び出したアンドレ・グライペル(チームHTCコロンビア)がステージ優勝を飾った。これが早くも今季6勝目となったグライペルは、リーダージャージも手に入れた。
第2ステージは、ヴィラ・ド・ビスポからラゴシュまでの207.5kmと今大会最長ステージ。3級山岳が4つとアップダウンの多いコースだが、この日、選手たちをより苦しめたのは冷たい雨と厳しい寒さだった。
スタートから12km地点で集団から抜け出したのは、ダヴィド・ヴィットリア(スイス、フットオン・セルヴェット)、ジェローム・ボーグニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)、ジェレミー・ハント(イギリス、サーヴェロ・テストチーム)、ミハル・ゴワス(ポーランド、ヴァカンソレイユ)、ジュリアン・フシャール(フランス、コフィディス)の5人。厳しいコンディションの中、メイン集団は積極的に追わず、最大12分もの差が開く。また逃げの5人の中でも徐々に遅れる選手が出始め、残り30kmではヴィットリアがフシャールを置き去りにし、単独で先頭に立つ。この時点でメイン集団は70人まで数を減らしており、ヴィットリアとの差はまだ3分30秒残っていた。
メイン集団は、スプリンターのコルド・フェルナンデス(スペイン)を擁するエウスカルテル・エウスカディが中心となって引き、差を詰めていく。そしてゴール手前わずか200mでヴィットリアを吸収。ここからゴールラインまでは上り坂だが、集団から猛加速して飛び出したのはグライペル。ほぼ同時に飛び出したユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)をかわすと、集団を引き離して先頭でゴールラインを越えた。2位には同タイムでルーランズ、3位には4秒差でサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が続いた。4位以下の集団は、グライペルから6秒差でゴール。
前日はゴール直前で2人の選手の飛び出しを許し、ステージ3位に終わったグライペルだが「今日は本当に調子が悪かったから、(チームメイトに)仕事しなくていいと言ったんだ。それで、他のチームに追走を任せたんだよ。それはみんな同じだった。寒さと雨の207kmだったしね。あまりいい状況じゃなかったんだ。登りも多くて、1日中ずっと大変だった」とこの日も苦しいレースだったことを打ち明けた。
しかし、「チームメイトたちはずっと僕に諦めるな、頑張り続けろと言っていたんだ。僕はほとんど1日中気分が悪かったので、耐えきれないと思っていたんだけど。でも、ゴール直前で逃げの最後の選手を引き戻したとき、僕は狙いに行ったんだ。このレースはツール・ド・フランスじゃないけれど、それでも特別な勝利だよ。勝てたことを誇りに思っている」と最後まで諦めずに掴んだ勝利を喜んだ。
今季ここまで計12日間レースに出場したグライペルだが、うち5ステージを制し、さらにはツアー・ダウンアンダーの総合優勝も合わせて、すでに6勝を挙げている。
一方、勝利まであと僅かのところで集団につかまったヴィットリアは「残念だね。この天気のせいで今日のステージはものすごく厳しかった。残り3、4kmでもう力を使い果たしてしまっていたんだ。最後の坂がかなり急なことは知ってたけど、たどり着いたときにはエネルギーが残ってなかった。僕を追いかけるのに数チームが協力しなければならなかったから満足しているけどね。それは、僕が全力を出したってことだよ」と悔しさを見せながらも、自らの走りに満足していた。
ゴールのボーナスタイムを獲得したグライペルは、第1ステージを制したブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー)からリーダージャージを奪い、逆に5秒の差をつけた。総合3位には8秒差でルーランズがつけている。
明日19日の第3ステージは、カストロ・マリンから2級山岳アルト・ド・マルハオの山頂にゴールする173.7kmで、途中には3つの3級山岳も待ち構えている。スプリンターのグライペルがジャージを守りきるのは厳しく、アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)らグランツールでの活躍を狙う選手たちが主役の座を奪うだろう。
2位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +04"
4位 イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、コフィディス) +06"
5位 ビョルン・ルクマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)
6位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
8位 ヨハン・クーネン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
9位 ブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー)
10位 フランチェスコ・レダ(イタリア、クイックステップ)
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2位 ブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー) +05"
3位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +08"
4位 ホアン・オラク(スペイン、カチューシャ) +12"
5位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)+14"
6位 イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、コフィディス) +20"
7位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)
9位 ビョルン・ルクマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)
10位 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
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アルガルベ一周2010 第2ステージ グラフィックス
text:Tatsuya Mitsuishi
photo:voltaalgarve.com


アルガルベ一周2010(UCI2.1)第2ステージ
悪コンディションの中、飛び出したグライペルが今季6勝目!
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| 『出走サインを終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)』 |
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| 『雨降る第2ステージを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、 チームHTCコロンビア)』 |
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| 『メイン集団のゴールスプリント』 |
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| 『今シーズン6勝目を手にしたアンドレ・グライペル(ドイツ、 チームHTCコロンビア)』 |
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| 『リーダージャージを獲得したアンドレ・グライペル(ドイツ、 チームHTCコロンビア)』 |
第2ステージは、ヴィラ・ド・ビスポからラゴシュまでの207.5kmと今大会最長ステージ。3級山岳が4つとアップダウンの多いコースだが、この日、選手たちをより苦しめたのは冷たい雨と厳しい寒さだった。
スタートから12km地点で集団から抜け出したのは、ダヴィド・ヴィットリア(スイス、フットオン・セルヴェット)、ジェローム・ボーグニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)、ジェレミー・ハント(イギリス、サーヴェロ・テストチーム)、ミハル・ゴワス(ポーランド、ヴァカンソレイユ)、ジュリアン・フシャール(フランス、コフィディス)の5人。厳しいコンディションの中、メイン集団は積極的に追わず、最大12分もの差が開く。また逃げの5人の中でも徐々に遅れる選手が出始め、残り30kmではヴィットリアがフシャールを置き去りにし、単独で先頭に立つ。この時点でメイン集団は70人まで数を減らしており、ヴィットリアとの差はまだ3分30秒残っていた。
メイン集団は、スプリンターのコルド・フェルナンデス(スペイン)を擁するエウスカルテル・エウスカディが中心となって引き、差を詰めていく。そしてゴール手前わずか200mでヴィットリアを吸収。ここからゴールラインまでは上り坂だが、集団から猛加速して飛び出したのはグライペル。ほぼ同時に飛び出したユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)をかわすと、集団を引き離して先頭でゴールラインを越えた。2位には同タイムでルーランズ、3位には4秒差でサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が続いた。4位以下の集団は、グライペルから6秒差でゴール。
前日はゴール直前で2人の選手の飛び出しを許し、ステージ3位に終わったグライペルだが「今日は本当に調子が悪かったから、(チームメイトに)仕事しなくていいと言ったんだ。それで、他のチームに追走を任せたんだよ。それはみんな同じだった。寒さと雨の207kmだったしね。あまりいい状況じゃなかったんだ。登りも多くて、1日中ずっと大変だった」とこの日も苦しいレースだったことを打ち明けた。
しかし、「チームメイトたちはずっと僕に諦めるな、頑張り続けろと言っていたんだ。僕はほとんど1日中気分が悪かったので、耐えきれないと思っていたんだけど。でも、ゴール直前で逃げの最後の選手を引き戻したとき、僕は狙いに行ったんだ。このレースはツール・ド・フランスじゃないけれど、それでも特別な勝利だよ。勝てたことを誇りに思っている」と最後まで諦めずに掴んだ勝利を喜んだ。
今季ここまで計12日間レースに出場したグライペルだが、うち5ステージを制し、さらにはツアー・ダウンアンダーの総合優勝も合わせて、すでに6勝を挙げている。
一方、勝利まであと僅かのところで集団につかまったヴィットリアは「残念だね。この天気のせいで今日のステージはものすごく厳しかった。残り3、4kmでもう力を使い果たしてしまっていたんだ。最後の坂がかなり急なことは知ってたけど、たどり着いたときにはエネルギーが残ってなかった。僕を追いかけるのに数チームが協力しなければならなかったから満足しているけどね。それは、僕が全力を出したってことだよ」と悔しさを見せながらも、自らの走りに満足していた。
ゴールのボーナスタイムを獲得したグライペルは、第1ステージを制したブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー)からリーダージャージを奪い、逆に5秒の差をつけた。総合3位には8秒差でルーランズがつけている。
明日19日の第3ステージは、カストロ・マリンから2級山岳アルト・ド・マルハオの山頂にゴールする173.7kmで、途中には3つの3級山岳も待ち構えている。スプリンターのグライペルがジャージを守りきるのは厳しく、アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)らグランツールでの活躍を狙う選手たちが主役の座を奪うだろう。
アルガルベ一周2010 第2ステージ 結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTCコロンビア) 6h06'39"2位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
3位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +04"
4位 イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、コフィディス) +06"
5位 ビョルン・ルクマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)
6位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
7位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
8位 ヨハン・クーネン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
9位 ブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー)
10位 フランチェスコ・レダ(イタリア、クイックステップ)
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個人総合成績
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTCコロンビア) 10h17'12"2位 ブノワ・ヴォグルナール(フランス、フランセーズデジュー) +05"
3位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +08"
4位 ホアン・オラク(スペイン、カチューシャ) +12"
5位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)+14"
6位 イェンス・ケウケレイエ(ベルギー、コフィディス) +20"
7位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
8位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)
9位 ビョルン・ルクマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)
10位 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・トランジションズ)
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ポイント賞
アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTCコロンビア)→一覧
山岳賞
ジェローム・ボーグニーズ(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)→一覧
スプリント賞
ウーゴ・サビド(ポーランド、ロタ・ドス・モヴェイス)→一覧
チーム総合成績
チームHTCコロンビア→一覧
アルガルベ一周2010 第2ステージ グラフィックス
text:Tatsuya Mitsuishi
photo:voltaalgarve.com
ピックアップライダー
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GREIPEL Andre アンドレ・グライペル国籍ドイツ生年月日1982.7.16所属チームチームHTCコロンビア身長183cm体重78kgニックネームゴリラタイプスプリンター |
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